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平成30年度関東学生アメフト秋季リーグ戦
9月23日(日)東洋大学朝霞グラウンド
東洋大37ー0筑波大
0|1Q|0
21|2Q|0
3|3Q|0
13|4Q|0
宮崎は3本のTDを決める活躍を見せた
インターセプトを決め流れを作った三谷
主将の田松も終盤TDを決め、相手を突き放した
3本目のTDを決め叫ぶ宮崎
平成30年度関東学生アメフト秋季リーグ戦(以下、リーグ戦)2戦目となる筑波大との一戦は、37―0と大量得点で快勝。RB宮崎(ラ2=明治学院東村山)が3本のタッチダウン(TD)を奪うなど、攻撃陣が躍動し、開幕から2連勝となった。
両者無得点のまま迎えた第2Q。開幕戦でも先制点を決めたRB宮崎が2試合連続のタッチダウン(以下、TD)を決め、リードを奪う。その直後、LB三谷(法3=安田学園)がインターセプトからまたもチャンスを作ると、宮崎が1本目のTDを決めてからわずか3分あまりで再びTDを奪った。そこから勢いは止まらず、QB川島(ラ4=岡山城東)、RB宮崎、WR田松(ラ4=秋田南)を中心とした攻撃陣が噛み合い、相手に隙を与える間もなく攻め込む。第2Q終了間際には、WR大西(国4=関東国際)が俊足を生かしたプレーでゴールヤードまで駆け抜けTD。21―0とリードを広げ前半を終えた。
後半も攻守が上手く連動し、無失点のまま第4Qへ。主将のWR田松がパスを受けとると約20ヤードの独走で一気に攻め入りそのままTD。さらに、今日絶好調のRB宮崎が3本連続となるTDを奪いダメ押しの追加点。RB宮崎は3本目のTDを決めた直後、チームメイトからの歓声を浴びながら、大きくガッツポーズをしながらうれしさを爆発させた。試合後には、「いつもよりいいプレーができたのでうれしいという気持ちと、ちょっと出来すぎかなっていう気持ち」と振り返った。
筑波大戦での目標を、「失点0で30点以上の得点」と設定していたチーム。合計5本のTDを決め、当初の目標をクリアする結果で勝利。しかし、藤澤オフェンスコーチは「ミスが多く、できるはずのことができてなかった。理想としているフットボールができるかと言えば、できていない」と課題を口にした。また、WR田松主将は「個々の力は足りないので全員で勝てるチームを目指す」とチーム力を重視。次戦の相手は昨年2位の格上青学大。チームの目標である1部昇格に向けて簡単に負けるわけにはいかない。創部50周年という節目を迎え、悲願の2部優勝、そして1部昇格への戦いは始まったばかりだ。
■コメント
・藤澤オフェンスコーチ
やってきたことはできていた。それは想定できるところだった。ただミスが多かった。できるはずのところができなかった部分が目立った。そこを修正するのに、時間がかかってしまった。後半もエンジンがかかりきらなかった。全員で理想としているフットボールができるかと言えば、できていない。次もしっかりリセットして2勝しているので、この勢いはそのままで勝ちたい。
・WR田松(ラ4=秋田南)
自分は前半何もできていなかったので、TD取ってチームに勢いを付けたいと思っていた。最後TD決められたのはよかった。自分たちは弱いといえことを前提にして、慢心せずずっと攻め続けるというプレースタイルを心がけている。相手を分析をして、しっかり弱点を狙えるようにしている。弱い分そういうところで補っていかなければいけないと思っている。夏の間はチーム力を意識して練習してきた。個々の力は足りないので全員で勝てるチームを目指す。上級生も含め、まだまだ成長できる部分はあると思う。2連勝して、チームの雰囲気はいいが、油断はしていない。次の青学は格上の相手だが、目標の1部昇格に向けて、必ず勝ちたい。
・WR大西(国4=関東国際)
しっかりと2週間スカウティング(ビデオ分析)で想定して練習を積み上げてきて、相手が全くその通りだったので、想定内だった。そんなに難しい試合ではなかったと思う。(夏合宿で強化された部分は)チームの一体感ですかね。5月くらいから1年生も入ってきてそこから夏合宿の1週間でチームをある程度作りあげて、7泊でずっと一緒生活を共にするということでチームの一体感や、チーム力のアップを図りました。(TDを決めて)1試合で1TDっていうのは僕の中ではまあ…って感じなのでしっかり2本目3本目決めていけたらいいかなと思う。(次戦に向けて)青学も2連勝して東洋も2連勝で両方とも勢いのあるチームの戦いなのでしっかりとここで勝つことができれば自分たちの1部昇格への道っていうのがより具体的になるのでしっかりと勝っていきたいです。
・LB三谷(法3=安田学園)
いつも通りやった。今日は相手が格下だったということもあって、これから1部昇格に向けてまた頑張っていきたい。
今日は相手に得点を与えず、30点以上を奪うことを目標にしていた。いつも通りやれば勝っていけることが分かったので、次は格上相手で難しいとは思うが、しっかりやっていきた。
目標はチームで1部昇格することだけ。そのために、次も必ず勝ちにいきたい。
・RB宮崎(ラ2=明治学院東村山)
いつもよりいいプレーができたのでうれしいという気持ちと、ちょっと出来すぎかなっていう気持ち。(好調の理由は)オフェンスコーディネーターのコーチが自分にボールを渡してくれるようになってその期待に応えたいなっていう気持ちで、日々練習してるというところがありますかね。(夏合宿で成長した部分)自分は明らかにQBとしての経験が足りてなかったのでそこを夏合宿で1週間きっちりとできて、ためになったと思う。(大学からアメフトを始めた理由は)中高一貫校で野球をやってたんですけど、中学で一番仲良くて一緒に野球やってた友達が高校からアメフトを始めてその話を聞いて、大学ではアメフトやりたいなと思って即決で決めました。(次戦に向けて)筑波より青学の方がラインも大きいですし強いと思うので、次の青学とその次の明治学院の2つは特に自分はライバル視してるというか負けたくないので、これから練習頑張ります。
TEXT=松本菜光花 PHOTO=川口朋珠、松本菜光花