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第256回日本体育大学長距離競技会
9月22日(土)~23日(日) 日本体育大学健志台陸上競技場
▼1日目
男子800m
10組
2着 齋藤和 1’53”47
6着 前之園 1’54”66
11組
6着 長尾 1’54”01
7着 増田 1’54”87
12組
2着 坂本 1’49”02 ※東洋大新
4着 柴田 1’50”95
女子3000m
3組
4着 佐々木 10’10”55
4組
4着 渡辺 9’56”88
7着 江口 9’57”97
11着 門間 9’59”52
18着 岡田 10’05”50
22着 曽我 10’13”25
32着 佐藤 10’21”87
DNS 岡本
5組
16着 新井 9’59”58
22着 塩谷 10’05”12
31着 原子 10’20”97
7組
7着 田浦 9’35”07
21着 鈴木 9’50”25
DNS 森田
自己ベストを更新した柴田(左)、東洋大記録を打ち立てた坂本
引退レースとなった増田(左)、長尾
日体大記録会が開催され、1日目は中距離部門、女子長距離部門が出場。中でも坂本(済1=越谷西)が800mで東洋大記録の1分49秒02をマーク。新戦力の台頭がうかがえる結果となった。
中距離部門としては4年生の引退レースとなった今大会。800mの東洋大記録保持者であるエース・増田(ラ4=北陸)、長尾(社4=城西大城西)が最後のレースを終える中、最終組に登場したのが柴田(済2=東大和)、そしてルーキーの坂本。1分47秒想定のハイペースなペースメーカーをつけた、過酷なレースに挑んだ。
花村(関学大)、瀬戸口(山学大)といった学生トップクラスの選手がひしめく中に両者とも食らいつくと、勢いは衰えぬままラストスパートに差し掛かる。最後こそペースメーカーに遅れをとったものの、粘りの走りを見せた坂本が2着でゴール。フィニッシュタイムはエース・増田が持つ東洋大記録を1秒近く更新する1分49秒02。「自分なりに教わったことを出せたかなと思う」と笑顔で振り返った坂本。4年生の引退に東洋大記録という形で花を添えた。柴田も続く3着でゴールし自己ベストを1秒近く更新。今後も成長著しい中距離部門の活躍に注目が集まる。
関東女子駅伝(以下、関東女子)を直前に控える女子長距離部門は、3000mにエントリーメンバーの田浦(食1=ルーテル学院)、鈴木(食1=学法石川)が出走。合宿時から好調を維持する田浦が終始攻めの走りを見せ9分35秒07の自己ベストを更新した。関東女子は残り一週間、2連覇へ向け盤石な体制を築いている。
中距離部門はシーズンが終わろうとしている傍ら、長距離部門はこれから駅伝シーズンが開幕。女子駅伝部門は全日本女子駅伝3位という目標を掲げ、前哨戦である関東女子で予選突破を目指す。
■コメント
・坂本(済1=越谷西)
自己ベストが出てうれしかった。ここ最近の全日本インカレや関東新人では(1分)53、4秒のタイムであまり気持ちよく走れていなかったので、今回は初心に戻って挑戦者の気持ちで挑んだ結果がタイムに出た。4年生が引退レースだったので、自分なりに教わったことを出せたかなと思う。ここを通過点として、全国のトップレベルの人と戦っていきたい。
・上岡コーチ
(今日のレースの出場の意図は)夏合宿明けの秋の1つ目のレースと言うことで、順調に練習が出来た選手を出場させた。(実際に田浦、鈴木の走りを見て)1年生で、夏の合宿をはさんで、着実に練習の成果をレースをかさねてきながら今回のようなレースしたと思うので、これからのトラックレースや駅伝シーズンにも繋げていってほしい(今後の選手に求めるものは)まだ秋のシーズンに入ったばかりなのでこれからの記録会や駅伝のメンバーに絡んでくる富士山駅伝までの期間を考えると、関東女子駅伝は来週あるが、仙台、富士山と続くので、関東駅伝のメンバーが全ての駅伝メンバーという訳では無いので、誰にでも駅伝のチャンスはあると思う、また駅伝以外のトラックレースも考えるとひとつひとつレースをプランを立ててそこに向けて順調に練習していけば力はつくと思うし、レースでしか経験出来ないことも沢山あるので、レース感覚をつかむ、積極性に欠けるレースになる選手がどちらかというと多いので、レースに臆することなく練習でも試合でも同じように練習どおりの力を発揮できるような力をつけてほしい。(関東女子駅伝に向けての意気込み)今年からコースが変わり、新しいコースとなるので、去年は優勝しているが、去年は去年として今年は新しく挑戦する気持ちで挑もうと思う。練習どおり、ひとりひとりの力を発揮できれば、チーム力でいいレースが出来ると思うので、スタートしてみなければ分からないが、やってきたことを全部出せれば良いと思う。
TEXT=大谷達也 PHOTO=長枝萌華、大谷達也