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2018.09.30
サッカー

[男子サッカー]2失点もなんのその、3得点をあげ大逆転勝利!後期リーグ初勝利を飾る

第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)第14節

9月29日(土) 龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールド


東洋大3-2筑波大


<得点者>

34分 野本 

37分 坂元 

75分 松崎


<出場メンバー>

▽GK

松本健太(国3=柏U-18)

▽DF

坂本涼斗(国2=柏U-18)

浦上仁騎(国4=大宮Y)

土田直輝(国2=大宮Y)

渡辺星夢(国4=前橋育英)

▽MF

坂元達裕(社4=前橋育英)

高橋宏季(国4=FC東京U-18)

坪川潤之(国3=矢板中央)→71分 勝野瑛(国4=浦和Y)

野本幸太(国2=市立船橋)

▽FW

松崎快(国3=大宮Y)

小林拓夢(国3=帝京長岡)→88分 荒川勇気(国3=旭川実業)



後期リーグ初勝利を飾り笑顔を見せる選手たち



 2試合連続となるゴールを決めた野本


今シーズンリーグ戦6ゴール目をあげた坂元



前節あと一歩のところで第92回関東大学サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)の後期初勝利を逃した東洋大は筑波大に試合序盤、2失点を喫するも3得点をあげ大逆転勝利を飾る結果となった。

 降格圏内の東国大との勝ち点は同数で、わずかに得失点差で上回っている状態。勝ち点3は是が非でも欲しい試合であったが試合開始5分にいきなり先制されると、そのままの流れから15分に追加点を浴びてしまう。「2点失点したのは結構落ち込んだ」と坂元が語るように負の文字が頭によぎる。しかし一瞬の隙をつき反撃の狼煙を上げる。34分、小林(国3=帝京長岡)がクロスをあげ、松崎(国3=大宮Y)がそらしたボールを野本(国2=市立船橋)がゴール上に突き刺し1点を返す。これで野本は2試合連続ゴールとなった。勢いそのままに37分、坂本(国2=柏U-18)が右サイドからクロスをあげると坂元(国4=前橋育英)が打点の高いヘディングで同点ゴール。わずか3分間で2点差を追いついて前半は終了する。

 後半はトーンダウンしてしまうことが多くそれが勝ちきれない原因でもあった。しかし「今日は引くんじゃなくて前から攻撃的にいこうと話していた」と勝野(国4=浦和Y)が語ったようにこの日は違った。後半も前半の終盤同様にボールをテンポよく回し、ゴールへと迫った。 67分に野本の強烈なミドルシュート、 74分には小林が振り向き様にシュートとゴールの匂いを感じさせる。そして迎えた75分、坪川(国3=矢板中央)のスルーパスに抜け出した松崎がGKの股を抜く技ありゴールを決めついに逆転する。その後は途中出場のキャプテン勝野を中心に守りきり試合終了。2点差をひっくり返す大逆転劇となった。この勝利に古川監督は「何試合に1回の勝ち方だと思うのでこの波に乗らない手はない」と話すようにチームに勢いをもたらす大きな一勝。この勢いそのままに次節はいまだ勝利をあげたことのない順大撃破へ挑む。

 

■コメント

・古川監督

前節筑波大とは同じ会場で試合をしていて前半の入りのところでいい入りをしていたというところで我々のところでも前半で勝負を決めるくらいにしていこう送り出していったのだが展開的に逆になってしまってさあどうしたもんかというふうなところだったのだが逆にそこでほんとに0ー2になったところで開き直ってむやみに放り込んでやるチームでもないのでしっかり相手を崩してというところと何回かカウンターを受けるシーンを出てきたりしていたのでそこをコントロールしながらとは選手たちに伝えた。うまく選手たちはなかなかこちらが後期の2戦は頭でっかちになってしまってというふうになってしまっていだが今日は中で選手たちでいい距離感でタイミングよく背後をつけて3点とも同じような形だったがうまくファイナルサードのところを攻略してくれたと思う。(今日の試合は後半うまく締めることができたが)前半いい入りをここ2戦ともしている中で相手を自由にやらせすぎたというところで今日のところは0ー2から追いついたところで勢いというかメンタル的に前にというふうになってうまく勝因になったんじゃないかと思う。(次節に向けて)我々のところで1試合1試合しっかり勝ち点を拾っていくというところが残留であったりインカレであったりというところにつながっていくので今日の試合で勝利したことをほっとするのではなくて、またこの流れを断ち切らないようにこういうなかなか何試合に1回の勝ち方だと思うのでこの波に乗らないてはないのでしっかりいい準備をして次の順大戦でも勝ち点を取れるように頑張りたいと思う。


・勝野(国4=浦和Y)

最初に痛い2失点をして落ちる状況だったけれど、ベンチから盛り上げてもう1回やろうと言っていた。うまく前半のうちに追いつけて、後半自分が入る時にはリードしていたので、試合を終わらせることだけを考えた。(途中出場での役割は)自分が復帰して1ヶ月ちょっとくらいで自分の役割は分かっている。スタメンじゃなくても試合に入ったら試合を落ち着かせるだったり終わらせるというところを監督とも話し合っていた。(ハーフタイムでのチームの雰囲気は)追いついていい雰囲気で終わっていた。前節はハーフタイムにやろうと言っていたことが後半にできなかったけれど、今日は引くんじゃなくて前から攻撃的にいこうと話していた。(前節課題となった終盤の運び方は)今日は受け身にならずにボールにプレッシャーにいくことで自分たちのペースで最後までいけたのが良かったと思う。(次節に向けて)連勝することで勢いが付くと思うので、しっかりこの勝ちをパワーにしてまた火曜日の練習から取り組んでいきたい。


・坂元(国4=前橋育英)

前半序盤に2点決められて苦しい展開だった。受け身にならずに前半のうちに2点返せた。後半もいつもなら受け身になって攻められる展開になってしまうが、前からしっかり守備をしてその流れから1点決めることができたのでよかった。(2失点したときの心境)自分たちは序盤でリードして0で抑えて勝ち切るっていうプランだった。ああやって2点失点したのは結構落ち込んだ。(自身のゴールシーンを振り返って)涼斗(坂本)はクロスが上手いので、走り込めばいいボールが来ると思った。走りこんだら来たので良かった。(勝利について)自分たちはいつも最後に失点して、とか最後のロスタイムで失点して悔しい思いをしている。その中で失点して逆転する形は東洋大の今までにはなかった形なので、結果を残せたことはチームにとっても個人にとっても自信になったと思う。(次節に向けて)今日勝ったからと言って次節落としていいわけではない。インカレ目指すためにここから練習をしていかなければならない。チーム全員で戦っていきたい。


・野本(国2=市立船橋)

前半早い時間帯に失点してしまったので逆転するという気持ちで全員でやった結果があの結果につながったと思う。(ゴールシーンを振り返って)最近は逆サイドにボールがあるときはゴール前にいてこぼれとかクロスとかを狙っていて結果がそのこぼれできてあとは決めるだけという前節と同じ感じだったのでよかった。(前半に比べ後半調子が上がったように感じたが)いつも東洋は後半が失速して守備に回るといういつも課題だったのだが、今日は個人的に後半もっと前に出で行って守備ばかりではなくて前を向いてチャンスを作ろうという気持ちがああいう積極的な姿勢につながってチャンスを多く作れたと思う。(次節に向けて)次節も勝って連勝してインカレ出場できるように頑張っていきたいと思う。


・坂本(国2=柏U-18)

楽しかった。前半の2失点で気持ち的に落ちた部分もあったけれど、序盤だったのでまだいけるかなと思っていた。前半のうちに追いつけたのは大きかった。前半のうちに1点でも欲しかったので、取れて良かった。(右サイドでの攻防は)相手のサイドハーフの三苫くんが俺に付いてきてくれて、その分坂元達裕くんがフリーでボールを持てていた。ちょっとやりやすかった。(昨年から筑波大には勝てていなかったが)接戦で落とすのが多くて、相性的には悪くないと思っていた。今日は勝てて良かった。(前節との違いは)前節は後半全部を守りにいったけれど、今日は前からプレッシャーにいったりと積極的にいけた。(この勝ち点3は大きいのでは)そうですね。これから勝ち点3を積んでいきたいので、この1勝は大きいと思う。(次節に向けて)今日みたいにみんなで戦って勝ちたい。


[次戦試合予定]

92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)

15節 10月7日(日)vs順

順天堂大学さくらキャンパスサッカー場にて 11:30キックオフ


TEXT=谷口奏生 PHOTO=美浪健五、金澤瑞季