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第92回関東大学サッカーリーグ戦 １部リーグ（後期）第14節
９月29日（土） 龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールド
東洋大３－２筑波大
値千金の決勝ゴールを決めた松崎
相手のボランチとの競り合いにも負けなかった
２点差を追いつき２－２で迎えた後半。75分に決勝ゴールを奪ったのは、前半から多くのチャンスを生み出してきた松崎（国３＝大宮Ｙ）だった。
「今日はいけるかなと思っていた」。開始15分でチームは２点のビハインドを背負ったものの、序盤の数プレーを通して調子のよさを感じていた松崎。ピッチの右へ左へと動きながらボールを受け続けたり、ＤＦラインの裏へ飛び出したりと積極的な動きを見せる。34分には右サイドからのボールに関与し、野本（国２＝市立船橋）のゴールをアシスト。続く37分の同点ゴールの場面でも、右サイドでの松崎の仕掛けが結果的に得点につながった。
前半のプレーを終えた松崎は「ついてくる相手のボランチをはがせるなという手ごたえがあった」と話し、頭には得点のイメージが膨らんでいた。一進一退の攻防を続けてきた中で迎えた75分、感じていた手ごたえがついに実を結ぶ。坪川（国３＝矢板中央）からの裏へのスルーパスに反応した松崎。思っていたとおり相手のボランチがしっかり体を寄せてきたが、その駆け引きを制して前に出る。ＧＫと１対１の場面を作りだすと、最後は左足でＧＫの股を抜くシュートで勝負あり。「（股は）狙っていない」というものの、０－２から試合をひっくり返す値千金の勝ち越しゴールとなった。これが決勝点となり松崎は１ゴール１アシストを記録。この試合のマンオブザマッチ（ＭＯＭ）に選ばれる大活躍を見せた。
筑波大からは白星を挙げることができていなかった。昨年から数えてこれまで３試合の対戦すべてに出場していた松崎も、ようやくの勝利に「悔しい思いをしてきた相手だったので勝てて良かった」と笑顔を見せた。次節はリーグ戦の開幕節で大敗を喫した順大が待ち受ける。松崎は得意の左足からゴールを生み出すことができるか。一度勢いに乗った“快”足ドリブラーは、もう誰にも止められない。
■コメント
・松崎（国３＝大宮Ｙ）
思わぬ形で２点取られてしまっていつもだったら崩れていたと思うけれど、いい時間帯に１点返せて前半のうちに追いつけた。後半も自分たちのやりたいことが出せて、自分が点を取れたことは良かった。（２失点の後は）しょうがないというか逆に吹っ切れるところはあった。個人的には最初からやれていたので、今日はいけるかなと思っていた。チームとして前半で追いつけたのが大きい。（ゴールシーンについて）あそこのランニングは絶対にボランチがついてくるのは分かっていた。それではがせるなという手ごたえがあったので狙い続けていたら坪川選手からいいボールがきた。股は狙っていないけれどうまく入って良かったです。（筑波大には勝てていなかったが）そうですね。去年はスコアは僅差ですけど完敗したなという気持ちが強い。今年の前期は先制していけるんじゃないかというところで失点して追いつかれて、悔しい思いをしてきた相手だったので勝てて良かった。（この勝ち点３は大きな意味を持つのでは）０－２からひっくり返せたというのも大きいし、自分たちが後半課題だった部分を改善してできたというのが大きい。次も順大と強いですけど、同じことができれば今日みたいに勝てるんじゃないかと思う。
[次戦試合予定]
第92回関東大学サッカーリーグ戦 １部リーグ（後期）
第15節 10月７日（日）vs順大
順天堂大学さくらキャンパスサッカー場にて 11:30キックオフ
TEXT／PHOTO＝美浪健五
