記事
第94回関東大学バスケットボールリーグ戦
9月30日(日) 駒澤大学玉川キャンパス
東洋大99-69明星大
28|1Q|14
20|2Q|22
22|3Q|16
29|4Q|17
スターティングメンバー
7 大野太聖
8 古賀森人
22 和田麗空
24 ラシード ファラーズ
35 杉田涼
積極的にインサイドに切り込んだ和田
上甲は後半に存在感を発揮した
台風の足音が聞こえる中行われた明星大戦。効果的な守備と序盤の猛攻が生き、99得点をマーク。立大戦に続き完勝を収めた。
前日に勝利した勢いは止まらない。試合開始早々、相手ゴールに襲いかかる。立て続けの9得点で相手を圧倒。積極的な前からのディフェンスでボールを奪い、攻撃につなげた。「インサイドやドライブからファールをもらって勢いをよくすることができて良かった」と和田(済2=東海大相模)。鮮やかな先制劇を演じ、28―14で1Qを終える。
相手も黙っていない。全員に試合経験を積ませる狙いでメンバーを入れ替えて臨んだ2Q後半、スリーポイントシュートを決められるなど、連続失点を喫する。悪い流れを断ち切れぬまま、前半が終了。3Qはスターティングメンバーで戦う。佐藤コーチが「0ー0からだと意識させた」と語るように、1Q序盤さながらの試合運び。「1Qと3Qの入りを意識している」和田の連続得点、ラシード(済3=越谷西)のダンクシュートなどで追いすがる明星大を引き離した。
4Qも手を緩めない。前日に覚醒を遂げた上甲(済1=幕張総合)が8得点を奪うなど活躍。「後半はみんなで走って引き離せて良かった」と充実の表情だ。いい流れを保ったまま試合終了。33点差をつけて圧倒し、快勝を収めた。
リーグ後半戦を理想的な形でスタート。悲願の1部昇格に向けて、いい風が吹いている。そこに乗ることができるのか。「これからも一戦一戦丁寧に戦うだけ」と佐藤コーチは語る。選手、コーチが度々口にする「ディフェンスから流れを作る」バスケで着実に勝利を掴む。
■コメント
・佐藤コーチ
東洋大のウリはディフェンスから流れを作ること。今日はそれがある程度できていた。ただ、2Q後半でメンバーが変わった時に緩みが出た。そこが反省点。(連続得点されタイムアウトを取ったが)相手の流れを切るということと、もう一度ディフェンスを引き締める目的で取った。3Qからはしっかりできていた。ここ数日はラシードのプレーで流れを持ってこれている。(3Qにスターティングメンバーに戻したが)流れを引き戻す目的だった。ある程度全員に経験させてあげたかったという面もあったので、3Qはスターティングメンバーに戻して、0ー0からだと意識させた。スターティングメンバーが試合を締めなおしてくれた。(リーグ後半に向けて)とにかく一つ一つ丁寧に戦うだけ。先のことは考えずに目の前の試合を、東洋のディフェンシブなバスケで戦えれば。
・和田(済2=東海大相模)
自分は今、スタメンでやっていて、1Qと3Qの入りを注意してやっている。ディフェンスからちゃんとやろうということで、個人的にはディフェンスからちゃんとできたと思うのが良かった。(1Qの入りは作戦通りだったか)アウトサイドからというより、インサイドとかドライブからファールもらってというような勢いをよくするための作戦みたいなのはできたので良かった。(オフェンス、ディフェンスで上手くいった点)ディフェンスは前からあたってそれをちゃんと得点できたというのが良くて、ディフェンスもみんな一人一人が気持ちが強くて、ファールをもらったり得点も決めれたので良かった。(前回の対戦から修正した点)相手はでかいので、気持ちで負けていたらもう勝てないので技術は上で格上なので、気持ちだけでも負けないようにしていきたい。(次戦はどんな試合にしたいか)江戸川戦は自分は出ていなかったが、自分が出ても勝てるというのを証明したい。
・上甲(済1=幕張総合)
前半はスタメンが調子良くて結構差が開いていた。後から出たので流れを変えるつもりで頑張って、イーブンにできたのでよかった。(手応えは)2年くらい連勝していなかったと聞いたので、これからどんどん連勝を伸ばせるようにしたい。(後半の連取について)前半の終わり方が悪かったので、後半はみんなで走って引き離せてよかったと思う。(次戦に向けて)今連勝していい波に乗っていると思うので、このままの調子で続けていきたい。
TEXT=齋藤洋 PHOTO=水野桜、渡部穂乃花