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2018.10.07
サッカー

[女子サッカー]慶大に勝ち切ることができず 勝ち点1を分け合う

第32回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部第5節

10月6日(土) 東洋大学板倉キャンパスサッカー場


東洋大1ー1慶大



<得点者>

66分 斎藤



<出場メンバー>

▽GK

垣内愛菜(食4=大商学園)

▽DF

山幡あや(食3=常盤木学園)

常田菜那(食2=大商学園)

林みのり(食1=大商学園)

久保真理子(食2=浦和LY)

▽MF

松井彩乃(食4=聖和学園)

出耒村亜美(食1=飛鳥)

牛久保鈴子(食1=作陽)→62分 内田茉衣(食3=文京学院大女子)

常田麻友(食2=大商学園)→77分 佐々木葵(食1=花咲徳栄)

斎藤麻由(食3=常盤木学園)

▽FW

大内梨央(食2=常葉学園橘)



攻撃の起点となった松井


常田菜はサイドを駆け上がりチャンスを演出した



 関東大学女子サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)第5節の相手は慶大。先制点を奪えないまま前半を0―0で折り返すと59分にFKから失点を許してしまう。66分に斎藤(食3=常盤木学園)が1点を返したものの勝ち切ることはできなかった。


 「先制点が重要という話をしていた」と松井(食4=聖和学園)。9分には常田麻(食2=大商学園)がペナルティエリア外からシュートを放つなど、全員が攻撃への意識の高さを見せる。林(食1=大商学園)や松井が前線に縦パスを供給し攻撃の起点となる場面もあった。36分には常田菜(食2=大商学園)が上げたクロスに大内(食2=常葉学園橘)が頭で合わせ、最後はこぼれたボールに反応した松井がシュート。しかしこれはゴール枠外と1点が遠い。ゴールを決め切ることができないまま0−0で前半を終える。


 いち早く先制点を奪いたい後半はどちらもペースを譲らないまま時間が経過した。その中で59分、FKから先制を許してしまう。しかしその7分後、チャンスが訪れる。久保(食2=浦和LY)の縦パスを大内、松井がつなぎ最後は斎藤。浮き玉を落ち着いて決め試合を振り出しに戻した。追加点を奪いたい東洋大は大内、常田菜がサイドで仕掛け何度も相手ゴールに迫る。しかしチャンスをものにすることができず。慶大にゴールを脅かされる場面もあったが全員で守り切り、1−1で勝ち点1を分け合った。


 この試合について常田菜は「前半で試合を決め切れなかったことで厳しいゲームにしてしまった」と分析。しかし「結果は全然悲観的ではない」と戸田監督が話す通り、チームはここでの勝ち点1をプラスに捉えている。次節の相手は東国大。松井は「絶対勝ち点3を奪ってインカレ(全日本大学女子サッカー選手権大会)への出場を決めたい」と勝利への意欲を見せた。インカレ出場へ王手をかけるため、次節こそは勝ち点3をつかみ取る。



▪︎コメント

・戸田監督

前半で決め切れなかったのが原因。(見えた課題は)セットプレーの対応が課題。あとは体力が切れてしまったときに臨機応変に対応できる判断がもう少し選手たちに付けばいいかなと思う。(攻撃面については)今日は割り切って、相手にボールを持たせて自分たちがどう効果的に得点を取るかを考えていた。15本弱シュートを打って1点しか入らなかったのは攻撃的には課題。(全員で守備をする場面もあった)自分たちは“全員守備全員攻撃”がいいところ。どの試合でもFWだから点を取るだけでいいというわけではない。全員が関わってやれるのが東洋大のサッカーだと思うので引き続きやっていきたい。(結果について)結果は全然悲観的ではない。この勝ち点1はあとあときいてくるいい1だと思うのでプラスに考えている。(次節に向けて)勝ち点10を取ればインカレ出場がほぼ見えてくる。次節は勝ち点3を取ってインカレ出場を決めたい。


・松井(食4=聖和学園)

前半で自分たちが決め切れるところを決め切れなかったりしたのが後半にだんだん響いてきた。先制点が重要という話をしていたが、そこも相手に奪われてしまってどんどんマイナスになってしまった。最後は追いつけたというところはプラスに捉えて、逆転できなかったところは課題として持って帰りたい。(手応えと反省点)急に暑くなって運動量が必要とされるゲームで、体力的に厳しかったが、それでも一人一人の役割をはっきりしてチームのためにやることをできたのは良かったと思う。でも勝ち切らないとそれは全部意味がないと思う。みんなで抜かずに諦めずやることをやり切ったのは良かった。(次戦に向けて)次戦は東国大で、外国人選手もいて、フィジカルが強い選手が多いのでしっかり1週間東国大の分析もしつつ自分たちのサッカーをやりながら相手の嫌がるサッカーをやって、絶対勝ち点3を奪ってインカレへの出場を決めたい。


・常田菜(食2=大商学園)

今回は前回皇后杯に負けてから結構時間があったので慶大戦に向けて全体で対策して練習してきた。その意識で試合の中で意識できていたと思うのだが相手に耐えられて最後のところでやり切れていなかった。前半で試合を決め切れなかったことで厳しいゲームにしてしまった原因だと思う。(ドリブル突破が目立った自身の評価は)練習のときでは守備意識のほうに気が向いていたのだが、ちょっとしたチャンスで自分がやり切るという気持ちでやっていたのでそれはドリブルに生きたと思う。(課題は)相手に前向きでフリーで持たれたときに対応が遅れてしまったり後ろからの自分の判断が遅かったのでそこは今後の課題だと思う。(慶大の印象)厳しい時間帯を耐えてきて最後のところをやらせないように耐えてきて結構厳しかった。(次節に向けて)勝つことしか考えていないのでこの引き分けをプラスにとらえて次に向けていきたいと思う。




[次節試合予定]

第32回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部第6節

10月14日(日) 対東国大 東洋大学板倉キャンパスサッカー場にて 13:00キックオフ



TEXT=金澤瑞季 PHOTO=土橋岳、渡部穂乃花