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2018.10.08
サッカー

[男子サッカー]DF陣奮闘でリーグ戦5試合ぶり無失点 順大とスコアレスドロー

第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)第15節

10月7日(日) 順天堂大学さくらキャンパスサッカー場


東洋大0-0順大


<出場メンバー>

▽GK

松本健太(国3=柏U-18)

▽DF

坂本涼斗(国2=柏U-18)→73分 市原亮太(国2=横浜創英)

浦上仁騎(国4=大宮Y)

土田直輝(国2=大宮Y)

渡辺星夢(国4=前橋育英)

▽MF

坂元達裕(社4=前橋育英)

高橋宏季(国4=FC東京U-18)

坪川潤之(国3=矢板中央)→90+3分 勝野瑛(国4=浦和Y)

野本幸太(国2=市立船橋)

▽FW

松崎快(国3=大宮Y)

小林拓夢(国3=帝京長岡)→87分 横山塁(国1=FC東京U-18)



チームの無失点に貢献した渡辺


高橋は90分間ハードワークを続けた


最後までゴールを狙った松崎



   10月ながら30度を超える猛暑の中行われた順大との一戦。両チーム一進一退の攻防を繰り広げるが互いに決め手を欠き、0-0のスコアレスドローとなった。


   試合開始から主導権を握ったのは東洋大。7分、松崎(国3=大宮Y)がロングフィードで右サイドへ大きく展開すると、これを受けた坂元(国4=前橋育英)がゴール前に放り込む。中で待っていた野本(国2=市立船橋)がダイレクトで合わせるも、これは相手DFがブロックし得点には至らず。その後も野本、坂元らが立て続けにシュートを打つなど立ち上がりから得点の匂いを感じさせる。それでもゴール前で体を張る順大の守備をこじ開けられないでいると、逆に前半終了間際にピンチを迎える。相手CKのこぼれ球をU-21日本代表にも選ばれた旗手(順大)に拾われると、放たれたシュートがクロスバーを直撃。ひやりとする場面もありながら、0-0で前半を折り返した。

 後半に入ると徐々に順大に押し込まれる時間が増えていく。72分にはカウンターから数的不利を作られ、ゴール前からフリーでシュートを打たれる。しかし、ここは渡辺(国4=前橋育英)が体を投げ出す必死のブロックを見せCKへ逃れた。後半、随所に目立ったのはDFの選手たちの奮闘。第10節の国士大戦以降、無失点で終えた試合はなかった。それを踏まえて渡辺は「失点しないことだけを考えた」と90分集中したプレーを見せた。互いにチャンスは作るものの最後まで両チームに得点は生まれず、勝ち点1を分け合う結果となった。

 連勝とはならなかったが、「ハードワークしていい試合ができた」と高橋(国4=FC東京U-18)が口にしたように上位の順大を相手に好ゲームを演じた。次節は総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントで優勝を果たした明大が待ち受ける。上位進出を目指すべく、次は攻撃陣の発奮に期待したいところだ。



■コメント

・古川監督

今日のゲームはこちらにもチャンスはあったし、相手の方にもチャンスがあった中で、まずは強い相手に対して負けなかったところは収穫。この結果が良かったのかどうかは、この後の7試合にかかってくる。暑い中でだいぶ選手たちも消耗していたと思うけれど選手たちはよく頑張ってくれた。(無失点で終えたことは)得点が生まれればもちろん勝利へというところだったけれど、点が取れない中でも0-0で勝ち点を持ち帰れたというのは一つ成長なのかなと思う。(攻撃陣は)何回かビッグチャンスがあって勝ち切るためにはそういうところを拾っていく、ゴールを奪うというところはやっていかなければいけない。(相手には日本代表にも選ばれた旗手選手がいたが)DFラインの土田、浦上が旗手選手の力だとかアジアカップを戦ったりしたというところは意識していたと思う。ああいう選手と対峙したときに、どうやって彼を止めるかというところは二人の成長にもつながる。0に抑えたことによって今後の試合にも自信となってくれればと思う。(次節に向けて)明大は前期首位の早大に対して6得点とまた一回りレベルアップしたんじゃないかという印象。そういう相手と真剣勝負できるというのは大きなことだと思うし、そこで勝ち点を取るのとゲームを通して成長してくれればと思う。


・高橋(国4=FC東京U-18)

立ち上がり自分たちがいいペースでボールを動かして、ゴールチャンスを何回も作っておきながら決め切れなかったのが課題。リーグ戦の中でも自分たちは無失点で終える試合は少なかった。粘り強い守備で無失点に抑えれば勝ち点を取れるので、そこはみんなハードワークしていい試合ができたと思う。(前回での順大との対戦と比べて)開幕戦で順大に大差で負けて自分たちは負けられないと思ったし、相手はタレントが多い中で自分たちはチームで守ってチームで攻撃するということを心掛けていた。(次節に向けて)少しでも上にいくために、インカレに出場するためにも勝ち点3が必要なので絶対勝ちたいと思う。


・渡辺(国4=前橋育英)

いつも失点しているのでディフェンスラインは0に抑えたかった。前回は0-2から3-2で逆転して勝利をつかんだ。その流れで勝ち点3を取れたら良かったけれど、全体的にシュートが多かったが点は取れなかった。1点取れなかったらしょうがなくて、ディフェンスは失点しないことだけを考えた。今日の試合は引き分けだったけど、勝ち点1を取れたので良かった。(順大について)パスが上手いので、逆サイドチェンジとかどんどんしてくる。縦にも速く旗手選手のように上手い人もいるので、そこをつぶせたら順大のサッカーは止められたかなと思う。(次節に向けて)次は明大なのでディフェンスラインは無失点に抑える。サイドバックなので上がってアシストできればいいですけど、絶対明大戦は大事だと思うのでしっかり勝ち点3を奪って勝利をつかみに取り組んでいきたい。


[次戦試合予定]

92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)

16節 10月13日(土)vs明

味の素スタジアム西競技場にて 11:30キックオフ


TEXT=美浪健五 PHOTO=谷口奏生、廣瀬璃子