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第94回関東大学バスケットボールリーグ戦
10月9日(月・祝) 日本体育大学世田谷キャンパス
東洋大77-66埼玉工大
28|1Q|13
18|2Q|19
15|3Q|15
16|4Q|19
スターティングメンバー
7 大野太聖
8 古賀森人
22 和田麗空
24 ラシード ファラーズ
35 杉田涼
佐久間はプレーでチームを鼓舞した
3ポイントシュートを沈めた川上
3連戦最終戦の相手は以前大勝した埼玉工大だ。1Qで点差をつけたがその後は拮抗した戦いに。チームのバスケットができないながらも、最終スコア77―66と勝利を収めた。
開始から連続で得点を決め、好調な滑り出しを見せる。だが途中で勢いが停滞。一時は相手に逆転を許すが、古賀(済2=横浜)、和田(済2=東海大相模)の連続得点で盛り返して危機を脱する。そのまま着実に点を重ねると28―13で1Qを終えた。続く2Qでは交代で出場した川上(済4=市立船橋)のスリーポイントシュートがさく裂。「ノーマークで受けたシュートはしっかり決めようと思っていた」と意気込み通りの活躍をみせた。しかしその後リングに嫌われ、ゴールが遠い時間が訪れる。その一方で相手のスリーポイントシュートが連続で決まると、2Q開始時は15点あった差が8点にまで縮められてしまう。決して相手の思い通りにはさせないものの、自分たちの主導権にもできないままにゲームは続いた。最終スコアは77―66と勝利を収めたものの清々しさはなく、どことなく重い雰囲気の勝利となった。
佐藤コーチは「相手に合わせてしまっていたし、自分たちを見失っていた」と試合を評価した。佐久間(済4=東海大相模)は「3連戦は自分たちのバスケができていなかった」とこの3戦を振り返る。2勝1敗という戦績の中で得たのは、達成感ではなく反省だった。
次戦の相手はいまだリーグ戦で無敗の日体大だ。「自分たちのバスケをするために今週、もう一回練習してからやり直したい」と主将の佐久間は語る。勝てない相手では決してない。強敵を撃破できるか。個々人のバスケットへの向き合いが重要視される。
■コメント
・佐藤コーチ
全くダメでしたね。相手に合わせてしまっていたし、自分たちを見失っていた。あとは彼らがどう反省するか。(3連戦だったがチームの調子は)それはどこのチームも一緒なので。まず相手に関わらず、自分たちから今回はこういう思いゲームにしてしまった。勝っても勝ったような雰囲気にならない。そういうゲームだった。
・佐久間主将(済4=東海大相模)
今週の3連戦は自分たちのバスケができていなかった。そこに尽きる。2試合勝ったが、その勝ちも微妙な感じだった。(反省点)スリーを打たれちゃいけないと言われていた選手がいて、そこに最初は1本くらいしか決められていなかったが、他の選手に2本くらい決められてしまった。あたっているときはその選手につかなければいけないが、それでも何本かぽんぽん決められていた。自分たちで、(コートの)中で気付けていなかったので競りゲームではないですけど、なってしまった。(次戦に向けて)前回はいいところまでいけていて、負けたので勝ちたいのはもちろんだが、自分たちのバスケをして、来週の日体と上武に1部にいくためには勝ちたいのはもちろんだが、自分たちのバスケをするために今週、もう一回練習してからやり直したい。ディフェンスを頑張っていきたい。
・川上(済4=市立船橋)
ベンチから出るということでしっかり準備して挑もうと思った。今週最初の江戸川大戦でディフェンスから動けていた。今日もしっかりディフェンスから足動かして、ノーマークで受けたシュートはしっかり決めようと思っていた。相手にはとりあえず気持ちよく打たせないっていうのと、必ず誰かしら付いてるってことを監督から言われて、それでも打たれて決められた場面が多々見られてたので、来週からはそれを課題にして、監督の指示をしっかり守って挑もうと思う。(次戦に向けて)日体大は全勝しているが勝てないチームではないので、監督が言ったルールなどをしっかり守っていきたい。上武大は初戦で負けているので、前のビデオなりミーティングなりしっかりやって挑もうと思う。
TEXT=外狩春佳 PHOTO=土橋岳、水野桜