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2018.10.17
準硬式野球

[準硬式野球]最終戦は勝利ならずも笑顔の締めくくり「最後まで笑顔でやれて良かった」

平成30年度東都準硬式野球秋季リーグ戦1部・中大3回戦

10月15日(月)上柚木公園野球場


●東洋大0-11中大(7回コールド)


(イニングスコア)

3回戦

中大

11

東洋大


(東洋大)

割石(社4=越谷南)、内堀(文3=清瀬)、山本(社3=市川東)、木村(工3=青森)、瀬下(営3=藤代)ー遠藤(営3=文京)、西本(ラ2=岩国)



笑顔で最終戦を終えた東洋大ナイン

2安打を放った冨田からは笑顔が止まらなかった

最終回は瀬下が三者凡退で締めた

チームメイトに胴上げされる印南主将


1敗1分で迎えた中大3回戦。敗戦し、最終戦となったが、チームは晴れ晴れとした笑顔であふれていた。


最終戦まで東洋大らしく活気を帯びていた。先発は4年生の割石(社4=越谷南)。初回に7点先制されるも、続く二回、三回を無失点に抑える。その後4点を追加されるが、七回には瀬下(営3=藤代)が打たせて取り、三者凡退に仕留める。今季チーム最多の5試合先発し、すっかり東洋大の顔となった瀬下が最後に意地を見せた。追いつきたい打線は「最後の最後まで自分らしくいこうと思っていた」と語る冨田(営3=藤代)の2安打や、若原(社3=九州学院)の左越二塁打で得点圏までランナーを進めるも、決定打が出ず。負けたら最終戦となる中大3回戦は0対11で敗戦した。


「試合の中でもメリハリのつけられるチームになっていきたい」。3月に印南主将(文3=浦和学院)は理想のチーム像を語っていた。創部初の関東選手権優勝や、2年連続となる全日本選手権大会への出場など、新たな歴史を創ってきたメンバーたち。「集中するときは集中して、楽しむときは楽しんでメリハリのあるいいチーム」。そう瀬下が語るこのチーム主軸を担ってきた4年生、そして3年生がこの試合をもって引退する。


新チームで迎える最初の大会は、3月末に行われる関東選手権。今年度優勝を果たしたこの大会では2連覇が狙える。「最初の関東選手権を獲って、ぜひ春、秋のリーグ戦を制してほしい。期待している」と学生コーチの遠藤(営3=文京)。先輩たちの思いを継いだ新チームが、ここから新たな一歩を歩み始める。


■コメント

・印南主将(文3=浦和学院)

キャプテンをやらせてもらったが、3年生にも下の学年にも、残ってくれた4年生にもすごい助けられて。いい意味で楽しく、楽だったなと思う。結果も出せたのでそれはすごくよかった。(今年のチームは)ここ2年間試合に出ていて最後の年だったが、この学年の色んなキャラクターがいて、個性が強い人間ばっかりだったが、それが逆によくて、バランスのとれたいいチームだった。(新チームに向けて)今年の出てた人もだいぶ残るので、かなり期待している。まずは関東選手権2連覇を目指して、春までにしっかりとチームを整えてほしい。


・遠藤学生コーチ(営3=文京)

試合全体を振り返ると、最初からあのような感じで、捕手としても流れを止められなかったし、野手のみんなにも迷惑かけて申し訳なかった。でもそのあと、皆で頑張って盛り返すよという東洋らしい気持ちを見せてくれた試合だったので、点こそ入らなかったが1年間やってきたことがでたなという試合だった。(1年間指揮を執ってみて)残ってくれた4年生も、同学年も、下の代も、皆個性豊かで難しいこともあったが、やるときは同じ方向を向いてくれたので学生コーチをやるうえではとてもやりやすい子たちだったなと。皆協力してくれたのでありがたかった。やはり関東選手権という新チーム一発目の公式戦でしっかり結果を残したというのは、個々の能力を含め皆が東洋のスタイルを作ってくれたほんとに感謝しています。今年同じ代に恵まれて、来年にも期待できる選手がたくさんいるのでいい1年間だったと思う。(1番の思い出は)関東選手権優勝した時に胴上げしてもらったこと。人生に一度あるかないか、なので思い出。この代で良かった。(同期は)皆色々な考えを持っていて。野球でもそうだが私生活でも自分が思っていないようなことを吸収できた。年齢的には1個下だがこの代で本当に良かったとすごく思う。(後輩へのメッセージ)来年1からスタートですが、経験ある人もない人もまとまりのあるチームになると思うので、最初の関東選手権を獲って、東洋のリーグ戦の優勝はあまりないのでぜひ春、秋のリーグ戦を制してほしい。期待しています。


・内藤(営4=藤代)

3年生みんなが出て、割石も投げて、今までやってきたことを形にしようと。結果は負けてしまったがいい試合だったなと思う。遠藤、印南の好意でベンチに入れてもらってありがたかった。後輩の好意で打席に立たせてもらって、全日本で自分がゲッツーで終わってしまったので、なんとか結果を残したいと思った。結果はアウトだったが、いい学生野球の最後だったなと思う。(後輩に向けて)新チームになって大変なこともあると思うが、力はある後輩なので、来年も全日本出場を目指して頑張って欲しい。


・割石(社4=越谷南)

(4年間を振り返って)高校生の頃は試合に出ていなくて、試合に出ようと思ってここに入ったわけではないが試合に出させてもらえて、言葉が出てこないが貴重な経験ができた。(準硬人生で1番の思い出は)嫌なことも多かったが、うれしかったことを言えば2部で優勝して1部に上がってその春に最多勝を獲れたこと。個人的には関東選抜として日本一を経験できたことが大きい。中京大戦も思い出。(眼龍選手との対決は)最後の最後まですごく楽しい試合だった。点は取られたが、トータルで見たらそんなに打たれてはいない。初めて打たれたかも(笑)(4年生の秋リーグ戦まで続けて)僕自身、先輩も後輩も好きで、好きで残っていたので特に後悔はないしやって良かったと思う。(後輩へのメッセージ)僕自身最後の年はうまくいかなかったが、きっかけがあればいつでもうまくなれると思う。一人一人考えて実力がなくても考え方次第で勝てると思うので優勝目指して頑張ってください。


・犾守(国3=岩倉)

結果的には大差になってしまったが最後まで楽しく野球ができたのでそれが良かったなと思う。自分は1打席しかなかったので最後も不甲斐なく終わってしまい、そこは悔いが残るが、小学校3年生から12年間野球を楽しくやってこれたので良かったと思う。(12年間続けてこれたのは)やっぱり野球が好きだったから。準硬式野球部に体験しに来た時に、いい仲間がいて、そのおかげで続けてこれたかなと思っている。(同期の存在は)困った時にお互い支え合える。本当に仲良い学年だったのでこの学年で野球ができて本当に良かったなと思っています。(一番の思い出は)関東選手権の優勝。楽しく野球をやってきて、勝って優勝できたのでそこはやってきて良かったなと思う。(後輩たちへメッセージ)後輩が入ってきた時自分はファーストをやっていたので、ファーストの後輩と仲がいい。代々内藤さんから可愛がってもらってきたし、後輩たちのファーストの層が厚くて、柿岡や、本間、酒井とかいい選手が本当にたくさんいるので来年みんな出て活躍して欲しいなと思っています。


・内堀(文3=清瀬)

普段あまり試合に出ないので緊張したが、みんなが声をかけてくれたので段々とリラックスできた。ゲームが崩れてしまったが、割石さんが立て直してくれた。ベンチの仲間も声を出して応援してくれて楽しかった。(一番の思い出は)自分は高校で1度も公式戦に出ることができなかった。ずっとベンチ外だったが、大学ではずっとベンチに入れてもらった。関東選手権で優勝できたのが良かった。(後輩に向けて)きつい練習の中で野球が嫌だなと思うことがあるかもしれない。でも原点の野球がやりたい、楽しいという気持ちを忘れずにプレーして欲しい。


・木村(工3=青森)

正直肩も影響あって全力で投げれなくて不甲斐ないピッチングをしてしまったが、最後まで投げれたのは良かったと思います。(1番の思い出は)関東選手権で優勝した時、自分はマウンドにいて、本当にうれしかった。全日本の時は悔しい思いもあったがいい試合ができたのであまり悔いはない。ピッチャー陣は割石も瀬下もずっと3人で切磋琢して競い合っていけたのかなと思っている。(後輩へメッセージ)自分たちはリーグ戦で優勝できなかったので、後輩たちには優勝して欲しい。あとは関東選手権が最初にあるのでそこで2連覇を目指して欲しいです。


・草野(文3=いわき光洋)

(最後の打席は)自分はずっとピッチャーでやってきた。全日本が終わってから色々考えて肩が限界だったので、最後まで全力でピッチャーの練習ができないよりは全力で野手の練習をした方がいいかなと考えて打者として出させてもらった。(1番の思い出は)最後こうやってみんなと仲良く野球をできたことが自分の一番の思い出。(同期とは)時間があるときは飲み会に行ったりして、仲が良かったと感じてますね。(後輩にメッセージ)中大で投げてた投手は2年生で、来年もいると思う。東洋大も今年は1年、2年で出ている子が多いのでそこを長所にして、今出ていない子もプラスで出てくれれば優勝も狙えると思う。目標をどう設定するかは後輩たち次第なので、目標に向かってしっかりやって言って欲しいです。


・杉原(済3=広陵)

試合前から楽しくやろうと言ってて、最後まで笑顔でやれて良かった。最後の打席は悔いなくやろうと思って、ベンチ、スタンドからも応援してくれてうれしかった。主務として、プレイヤーとしてやらせてもらって、関東選手権を優勝できたのがうれしかった。それ以上に常に笑顔で楽しく野球ができたのが良かった。(一番の思い出は)やっぱり関東選手権。練習試合でなかなか勝てない中で、関東選手権中にチームがひとつになって優勝できた。(後輩に向けて)いい伝統を受け継いでもらって、3年連続の全日本出場を目指して頑張って欲しい。


・瀬下(営3=藤代)

(今日の投球)三振を狙いにいったが三振がとれないところが自分らしいなと。皆が盛り上げてくれて楽しかった。(1年間継投を考えてみて)基本ははまったかなと。自分の考えがうまくいった試合が多かったかなという印象が強い。自分の起用に他の投手が応えてくれたし、本当にやりやすい環境をみんなが作ってくれたので自分もいい経験ができた。(1番の思い出は)自分がこういう試合をしたというのはないが、中大や日大などにみんなの力で勝てというのがあって。東都1部でやっていく上で、自分たちより強いチームしかいなくて、そういうチームに勝てたというのが思い出。全日本選手権いけたのも何かの縁があってかなと思う。全部が思い出です。(このチームは)集中するときは集中して、楽しむときは楽しんでメリハリのあるいいチームを作れたと思う。自分の大学に入る前に立てた目標というのがタイトルをひとつ取ることと、選抜のメンバーに選ばれることだった。それが達成できたというのは自分の中で自信になったし、これからも目標や高みを目指してやっていきたいなと思える場所でした。(同期へのメッセージ)いかなるときも勝負心を持って勝ちにこだわってほしいなと思う。失敗しないようにとかではなく、攻めた人生を送って楽しく過ごしてほしいと思う。(後輩に向けて)最後のほうは後輩中心のチームになっていたので、来季は優勝とか狙ってほしいが、ひとつは自分たちのチームのようなまとまったチームを作ってほしい。


・冨田(営3=藤代)

最後の最後まで自分らしくいこうと思っていた。試合は最初から7点取られて逆に気が楽になったというか、楽しく最後の試合に臨めた。(今年のチームは)けんかもなく、みんな仲良くて、みんなと話しにいくみたいな感覚で練習にいってました。一番の思い出は、練習の時の外野ノックのときに、牧くんと若原くんと3人で練習までにあった出来事を話したことですね(笑)今も全然1、2年生で試合に出ている人が多いから、上でやっていけると思うので、また関東選手権行ったり全日本いったりして、リーグ戦も優勝できるように頑張ってほしい。


・戸森(営3=本庄東)

今日はコールドで負けてしまったが、自分たちらしくしっかりできたかなと思う。(今日は途中から二塁手として出場したが)疲れますね。大変で、改めてレギュラーの人にはすごいなって思った。今日は本当に楽しかったが、最後三振して最後のバッターになってしまったことは後悔。気持ちが入ってました、そういうキャラじゃないのに(笑)寝るまで忘れないです。(3年間を振り返って)楽しくて、毎日が充実してた。小学2年生からソフトボールを初めて、そこからやってきて今が一番楽しかった。東洋の準硬で本当によかった。ここに入ってよかった。(同期は)僕は自由にやっていたが何でも許してくれて、でも行き過ぎた時は怒られるんですけど、これから先もずっと付き合っていきたい。大好きです。(新チームに向けて)1、2年生は試合に出て最後まで活躍してくれて。3年連続の全日本、何よりも楽しくやってほしい。監督、幹部、部員全員、保護者の方、他の大学の人にも感謝しています。ありがとうございました。


・山岡(法3=柳井)

悔いが残ってないと言ったら嘘になるが、自分は山口県の田舎から出てきて、東都というレベルの高いところで強豪校の人たちと野球をやれて楽しかった。自分たちの代は2部から1部に上がって、練習もきつくなって。きつい状況で文句言いながらでも、自分がここまでやってこれたのは、みんなと一緒だったから。普通の部活とかサークルよりも絆は強いと思う。これから大人になってもずっと仲良くやっていきたい。(一番の思い出は)今年の春合宿で戸森とけんかしたこと(笑)無事に仲直りできてよかった。そんな感じですね(笑)来年のチームは今年から出ている人も多く、経験値も多いと思うので、自分たちより上にいけると思っている。全国で優勝できるよう頑張ってほしい。

 

 ・山本(社3=市川東)

個人的には3年の春投げた時に打たれた相手だったのでなんとか抑えたいなと思っていた。任せてもらった1イニングを抑えられたので良かったなと思います。最後となるとパワーがみなぎってくるというか、一番いいものが出たと思う。(浜スタでの登板もあって)みんなに投げさせてもらった形だったので本当にみんなに感謝しています。チームでも関東選手権で優勝して、この代で全国に出れたことは一番の思い出。入部した時はこんなにいい思い出ができると思っていなかった。自分は小学校から野球をやっていたが、準硬が楽しかったし一番やりがいがあった。そのくらい仲間に助けられてきました。(後輩へメッセージ)特にピッチャー陣は1年、2年と実力のある選手が多いのでピッチャーの先輩として頑張ってほしいと思う。


・若原(社3=九州学院)

今日は最後だったが、入りからガタガタになってしまった。相手が強い中大なのでしょうがないと切り替えるしかなかった。これまではチームのためにやってきたが、最後の1年は同期がみんな楽しい人ばかりだったので、本当に楽しませてもらった。(一番の思い出は)関東選手権で優勝できたこと、優勝して全日本へ出場したこと。やっぱり創部初というのはうれしいし、チームの雰囲気が良かった。(後輩に向けて)東洋大らしく、能力はあるので楽しくやってくれればと思う。



TEXT=望月優希 PHOTO=望月優希、鶴田華穗