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平成30年度東都大学野球1部秋季リーグ戦・国学大1回戦
10月16日(火) 神宮球場
●東洋大2-4国学大
1回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 |
国学大 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | × | 4 |
(東洋大)
●梅津(一敗)、藤井、村上-佐藤
本塁打:小峰(九回)
・打撃成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (指) | 諏訪(総2=浦和学院) | 3 | 0 | 0 |
打 | 岡崎(営1=帝京) | 1 | 1 | 0 | |
2 | (右) | 飯塚(営3=藤代) | 4 | 0 | 0 |
3 | (捕) | 佐藤(法3=聖光学院) | 4 | 0 | 0 |
4 | (二) | 中川(法4=PL学園) | 4 | 1 | 0 |
5 | (左) | 小峰(営3=帝京) | 3 | 1 | 1 |
6 | (中) | 竹原(法4=二松学舎大付) | 2 | 1 | 1 |
7 | (一) | 酒巻(営2=成田) | 4 | 1 | 0 |
8 | (三) | 津田(総3=浦和学院) | 4 | 1 | 0 |
9 | (遊) | 斎藤元(法2=東洋大牛久) | 3 | 0 | 0 |
計 | 32 | 6 | 2 |
・投球内容
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 責 |
梅津(営4=仙台育英) | 5 2/3 | 111 | 7 | 3 | 5 | 2 |
藤井(法4=富士市立) | 1/3 | 16 | 0 | 2 | 1 | 0 |
村上(総2=智弁学園) | 2 | 32 | 2 | 0 | 2 | 0 |
梅津の初勝利はまたもお預け
2試合連発の小峰
村上はスローカーブを操り好リリーフ
駒大から勝ち点を奪取し、迎えた国学大1回戦は投打ともに振るわず敗戦。4連覇へ暗雲が立ち込める。
ナイター照明が照りつける中、先発のマウンドに上がったのは梅津(営4=仙台育英)。先頭打者に左前打で出塁を許すと、後続にもつながれピンチを作ってしまう。その後痛恨の暴投と捕逸で2失点。二回から立ち直るも六回2死から工藤(国学大)に左前打をくらったところで無念の降板。悲願の初勝利はお預けとなった。そして快速左腕、藤井(法4=富士市立)がリリーフするも悪い流れを断ち切ることができず、押し出し四球で追加点を許す。
この日精彩を欠いた投手陣だが、藤井の後をうけた村上(総2=智弁学園)はひと味違う。亜大1回戦ぶりで今季2度目の登板だったが、「変化球の精度を上げた成果」と速度測定不能のカーブでカウントを稼ぎ、直球を活かした。テンポよく七、八回を無失点。逆転勝利を呼び込むことは出来なかったが、「いい投球が出来た」と来季の主戦投手として期待される2年生右腕は、笑みを浮かべた。
投手陣をなんとか援護したい打線は竹原(法4=二松学舎大付)が「低めをしっかり見極められた結果」という左前適時打で一点を返す。しかし、清水(国学大)の内角をえぐる直球や落ちるボールに翻弄(ほんろう)され、終わってみれば12三振。特に斎藤(法2=東洋大牛久)は「落ちるボールにやられた」と3三振を喫し、悔しさをにじませた。九回に小峰(営3=帝京)がツーシームを捉え、左翼席へ2試合連続の一発を放つも後が続かず万事休す。わずか2得点と、得点力不足が再び露呈した。
悲願の4連覇達成へ崖っぷちに立たされた。ただ、まだ終わったわけではない。「綺麗な野球はいらない」(斎藤)。「必死になって勝ちに行く」(佐藤)。この言葉通り、死に物狂いで泥臭く、再出発。頂点を目指し、勝利を積み上げる。
■コメント
・杉本監督
初回、それしかないですね。梅津は「なんとかしたい」という気持ちが強すぎるのかなと思う。途中から開き直ってテンポが良くなったが、「打たれたくない」という気持ちが強すぎてテンポが悪くなっている。ここからまたファイト出来るかできないか、本人の気持ち次第だと思う。打線の調子は悪くないが、それ以上に相手の清水投手が上回っていた。清水投手はすごい気合いが入っていると感じた。エラーや走塁ミスは焦りなのかわからないが、終わった訳ではないので明日からまた切り替えてやっていく。
・中川(法4=PL学園)
梅津には自信を持って思いきって投げろと伝えた。明日は3戦目にいくために勝たなければいけない。今日はミスもあって、反省するところはたくさんある。明日はいい形で試合に入れるようにしたい。
・竹原(法4=二松学舎大付)
清水が良い投手なのは分かっていたこと。左打者の外で落ちる球を振らないようにという対策はしていたけど、全員がそれをできたわけじゃなかった。(2四球、1安打という結果は)低めをしっかり見極められた結果だと思う。次、清水とやるとしたら3戦目。最後の戦いになると思うので明日しっかり勝って次の対戦は打ちたい。
・津田(総3=浦和学院)
七回のヒットは竹原さんが出てる状態であとはつなぐことだけを考えていた。外のスライダーを打った。今日の試合で一番良かった。清水はインコースをしっかり投げ込むいい投手。ああいうのを打てないと勝てないと思う。今日の試合を引きずってもしょうがないので気持ちを切り替えて行きたい。駒澤の時も一敗してあと2連勝した。ああいう感じでやって行きたい。
・佐藤(法3=聖光学院)
とるところをとって、失点を抑えていかないとどんどん点を取られていってしまう。打ちこまれたわけではないので。(大学代表でも一緒だった清水投手の印象)確かに良かったが、自分の実力不足もあるのかなと。狙っていた球はきていたが、それを捉えきれなければピッチャーの方が上手ですし、そういったところで一発で仕留めれる技術が自分の中に無い。そこをもう一回できればいいなと思う。(次戦に向けて)優勝がかかった試合で、明日絶対勝たないともう無理だと思うので必死になって勝ちにいきたい。
・小峰(営3=帝京)
初回に先制されてしまって、点を取ろうと思っていたがなかなか取れなかった。(本塁打は)最終回、絶対塁に出ようと思っていたらたまたま入ってくれました。打った瞬間は入るとは思っていなかった。打ったのはたしかツーシーム。(帝京高校の先輩である清水投手は)やはり意識はしていた。高校の時の先輩なので打ってやろうという気持ちでいた。(2回戦へ向けて)絶対に勝ちます。
・斎藤(法2=東洋大牛久)
清水に追い込まれてから、落ちる球にやられた。とても悔しい。円陣ではとにかく先頭が出て、相手のリズムを崩そうということを確認した。(明日に向けて)後がないので綺麗な野球はいらない。泥臭くやっていきたい。
・村上(総2=智弁学園)
久しぶりの登板だった。ビハインドだったので、無失点で抑えて流れを作ろうと思って投げた。スローカーブでタイミングをずらし、直球を活かせた。打ち取ったのはほとんど変化球。そういう意味ではいい投球ができた。清水さんの投球は圧巻だった。インコースの直球がすごい。明日負けたら終わり。チーム一丸で戦えれば。自分としては来年にも繋げられるようにしたい。
・酒巻(営2=成田)
前回からのバッティングの修正はまだまだだが、今日ヒットを打てて良かった。今日の試合は最後まで気持ちを前面に出し、くらいついていこうとしたが悔しい結果になった。(明日に向けて)全力で頑張ります。
・岡崎(営1=帝京)
代は被ってないけど、高校の先輩の清水さんとの対戦で意識するところはあった。打てなかったら悔しいので。形としてはそんなに綺麗ではないけど、結果ヒットになったのは良かった。今は代打待機が続いていて、打撃でしかチームに貢献できないので出る機会があれば明日もしっかりチームに貢献したい。
TEXT=齋藤洋 PHOTO=川口朋珠、齋藤洋、齋藤胤人