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第32回関東大学女子サッカーリーグ戦 １部第７節
10月21日（日） 早稲田大学東伏見グラウンド
東洋大１ー２早大
何度も早大ゴールに迫った
大内の得点はリーグ戦第４節の武蔵丘短大戦ぶり
関東大学女子サッカーリーグ戦（以下、リーグ戦）第７節の相手は早大。昨年度、リーグ戦と関東大学女子サッカー選手権大会（以下、インカレ）の２冠を達成している絶対王者のゴールをこじ開けたのは東洋大のエースストライカー大内（食２＝常葉学園橘）だ。
創部以来未勝利の早大との対戦。押し込まれる展開の中で縦パスから攻撃の起点をつくる。しかし相手の素早い守備に苦しめられ最後まで持ち込むことができない。その中で大内は積極的に裏を狙う動きを見せた。すると19分、その動きが実を結ぶ。左サイドでボールを奪った山幡（食３＝常盤木学園）が塩谷（食１＝前橋育英）にピンポイントでパスを送ると、中盤でパスを受けた塩谷は空いたスペースに走り出した大内へスルーパス。勢いそのままに放ったループシュートは前に出ていた相手ＧＫの頭上を超え先制に成功する。大内の持ち味でもある「裏への飛び出し」から生まれたゴール。戸田監督も「持ち味を生かした形で得点を取れたことはすごく評価できる」と初勝利の希望が見えた先制点を称えた。
しかしその後、カウンターから失点を許し前半のうちに追いつかれてしまう。後半開始早々にも追加点を献上し先制から一転、追いかける展開に。この状況の中で大内はストライカーとしての意地を見せる。51分には相手ＤＦのボールを奪いゴールに迫った。また、69分には起点となってパスをつなぐと最後は自らフリーでパスを受けシュートを放つ。しかしどれも決め切ることができず、早大への初勝利はお預けとなった。
「先制されても前半のうちに返すところがインカレで優勝するチームなんだなと（大内）」。早大の強さを改めて痛感した。その中で勝負できていた場面もあっただけに「とにかく負けが悔しい」と大内。後半にあったチャンスをものにできなかったことを「今自分に足りないところ」と話し、悔しい表情を見せた。最大の目標であるインカレ優勝の前に立ちはだかる早大。その壁を崩すため、ストライカーの挑戦は続く。
▪︎コメント
・大内（食２＝常葉学園橘）
自分たちは今年がチャンスだと思っていた。最初の入りからいったが、１点決めても一つの隙で入れてくるなと思った。（相手の印象は）先制されても前半のうちに返すところがインカレで優勝するチームなんだなと思った。（ゴールを振り返って）下のラインで抜け出しやすかった。塩谷がキープしてくれてそこにいいボールが来たので、ＧＫを見てループシュートを打った。久しぶりの得点だったのでめちゃくちゃ気持ちよかった。後半は３点分くらいチャンスがあった。そこを決めればチームを勝利に導ける。そこが今自分に足りないところ。（結果については）いい試合だったなって思うと思うが、こういう相手に勝てないとインカレ優勝は絶対にない。とにかく負けが悔しい。（課題は）ＦＫのところでやられた。もう一度トレーニングから一つ一つやっていかないと失点につながる。引き締めてやっていきたい。（次節に向けて）負けは仕方ない。勝ち点を取ることがリーグ戦優勝の一つだと思うので（この負けを）プラスに捉えて次の日体大戦に向けたい。
[次節試合予定]
第32回関東大学女子サッカーリーグ戦 １部第８節
10月28日(日) 対日体大 日体大グラウンドにて 18：30キックオフ
TEXT＝金澤瑞季 PHOTO＝美浪健五、廣瀬璃子
