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平成30年度東都1部秋季リーグ戦・亜大2回戦
10月23日(火) 神宮球場
●東洋大1-2亜大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 計 | |
亜大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(東洋大)
上茶谷、●甲斐野(2勝2敗)ー佐藤
・打撃成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (右) | 中田(営4=大宮東) | 0 | 0 | 0 |
右 | 末包(営4=高松商) | 6 | 1 | 0 | |
2 | (中) | 竹原(法4=二松学舎大付) | 5 | 2 | 0 |
3 | (捕) | 佐藤(法3=聖光学院) | 3 | 1 | 0 |
4 | (二) | 中川(法4=PL学園) | 4 | 0 | 0 |
5 | (左) | 小峰(営3=帝京) | 5 | 1 | 0 |
6 | (指) | 岡崎(営1=帝京) | 5 | 1 | 0 |
7 | (一) | 酒巻(営2=成田) | 5 | 1 | 0 |
走 | 小林直(法2=光星学院) | 0 | 0 | 0 | |
8 | (三) | 津田(総3=浦和学院) | 4 | 2 | 1 |
9 | (遊) | 小川(法2=霞ヶ浦) | 4 | 1 | 0 |
打 | 山崎基(営2=愛工大名電) | 1 | 0 | 0 | |
計 | 42 | 10 | 1 |
・投手成績
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 責 |
上茶谷(法4=京都学園) | 9 | 129 | 5 | 1 | 14 | 1 |
甲斐野(営4=東洋大姫路) | 3 | 41 | 3 | 2 | 2 | 1 |
試合終了後には涙を流した
上茶谷は大黒柱として春秋通して投げ続けた
適時打を放った津田は来年最高学年となる
「ありがとうございました」と感謝を告げた中川主将
優勝へ2連勝を絶対条件として迎えた亜大2回戦。先発・上茶谷(法4=京都学園)が9回5安打1失点の好投を見せるも、延長十二回に決定打を決められ敗戦。優勝、そして4連覇への道は閉ざされることとなった。
「バッター全員に気持ちを込めて投げた」。そう語るのは先発・上茶谷。初回から気合の入った投球を披露すると、「一本も打たせないです」と開幕前に語っていた頓宮(亜大)を相手に4打席全て三振に。四回には津田(総3=浦和学院)の適時打で1点を先制。六回に同点に追いつかれるも、その後は上茶谷がランナーを負うごとにギアをあげ、同点のまま試合は延長戦へ。上茶谷からマウンドを継いだのは甲斐野(営4=東洋大姫路)。11回には三塁までランナーを進められるも、末包(営4=高松商)の好返球で憤死に。運命が決まったのは延長12回。2死二塁、有田(亜大)の二塁打で1点を追加される。ベンチメンバー、そして一塁スタンドの誰もが逆転を祈る中、1死、二塁まで迫るもその後が続けず。1対2で亜大に敗れた。
悔しさを隠し切れなかった。試合終了と同時にメンバーの目からは涙がこぼれた。整列し、一歩前に出たのは中川主将(法4=PL学園)。一塁側スタンドに向けて「ありがとうございました」と涙ながらに一礼。中川に続けてメンバー全員がスタンドへ感謝を伝えた。
今の4年生が入学したのは2部リーグ時代。そこから2部優勝、1部昇格を果たすと、2017年春秋リーグ戦、2018年春季リーグ戦で優勝。見事に3連覇を達成した。大学野球最後となる秋季リーグで優勝する夢はかなわなかったが、最終戦後には「本当にみんなには付いてきてくれてありがとうという気持ちだけ」と中川主将。「ここまで頑張ってこれてのは最高の仲間がいたから。4年間最高でした」と藤井(法4=富士市立)は語った。
「来年、優勝という形で恩返ししたい」と来年最高学年となる津田、小峰(営3=帝京)は口をそろえる。2019年春、20回目のリーグ戦優勝へ。硬式野球部のVロードが始まる。
■コメント
・杉本監督
仕掛けて一本が出なかった。自分たちがしたいこと「打ちたい、勝ちたい、抑えたい」ということをもう一回確認する必要がある。試合中、「前向け」「前向いていこう」と話していた。4連覇がかかる試合というのはなかなか出来ない。選手たちには、こういう風ないい思いをさせてもらって、感謝している。自分は至らないところがあり、手探りで、納得がいかない事もあったと思うが、この経験を今後何かにつなげて行ってもらいたい。
・中川主将(法4=PL学園)
自分がキャプテンになって、チームのためにほとんど何もできなかったと思うんですけど、本当にみんなには付いてきてくれてありがとうっていう気持ちだけ。ずっと1年から出させていただいて、打てない時も我慢して使ってくださった監督さんであったり、指導してくださった方に本当に感謝してます。いろんな経験させていただいて、今日は本当に悔しかったんですけど、4年間8シーズントータルで見てすごく充実した4年間だった。自分の実力不足だったので、この悔しさっていうのを次のステージでも果たせるように一から自分を見直してやっていきたい。最後の最後まで諦めなければ絶対に勝てるところまで行けると思うので、この悔しさっていうのを後輩たちはしっかり噛み締めてまた来年一から優勝して日本一になってほしい。
・阿部博(営4=佐久長聖)
悔しいの一言です。ベンチ外になってしまっても、投手陣とは一緒に練習を積んできた。だから、一緒に戦っているつもりで見ていたから、尚更悔しい。(後輩達へ)優勝出来なくても、悔いなく終わって欲しい。練習から悔いなくやって欲しい。
・池田(営4=日本文理)
(ベンチから試合を見て)全力を出し切ったと思うが、結果が出るスポーツなので…。次に向けてというか、それぞれ次の進路に向けてという感じ。(試合後にはどんな話を)「ありがとう」という言葉をロッカールームでかけあっていた。4年間やってきた仲なので。(一緒に過ごした仲間との思い出)野球の思い出もあるが、同じ寮でずっと一緒に過ごしてきたので野球以外に日常生活のことも思い出深い。(後輩に向けて)リーグ優勝しても全国大会であまり勝てていないので、連覇は途切れてしまったが後輩たちには全国で勝ってほしい。
・上茶谷(法4=京都学園)
内野ゴロに打ち取れたのは良かったが、1点取られてしまった。今日の試合での先発は先週から言われていた。相手バッター全員に気持ちを込めて投げた。最後は優勝して楽しく終わりたかったかったので悔しいです。(春、秋と投げてきて)この1年間使っていただいた監督さんに感謝したい。(切磋琢磨してきた梅津投手、甲斐野投手は)こうやって3人で注目してもらってやってきて、自分も春も結果を残せたので良かった。
・末包(営4=高松商)
ドラフト候補が4人もいて、色々な人に知ってほしかった。うちのピッチャーが1番なんだぞってことを勝って証明したかった。1、2年生の時はずっとやめたかったけど試合に出るチャンスをもらえるようになってプレーをする嬉しさとか悔しさを思い出してまだ野球をやりたいと思えた。最後の打席は悔いがないようにやりたかったが、悔いがなく終わるのは無理だと思った。4年生がここまで自分をつなぎ止めてくれたので感謝している。大切な仲間です。
・藤井(法4=富士市立)
(今の気持ちは)チームに貢献できなくて、やり切れなさはありますが、みんなで一丸となっていけたので良かった。(ベンチでは祈っている姿も見られましたが)何とかして1点返したい、何とかしてつないでほしいという気持ちでした。(ここまでの4年間は)しんどい時もありましたが、死にものぐるいでやってこれた。悔いはないです。(同期の存在は)無くてはならない存在。ここまで頑張ってこれてのは最高の仲間がいたから。4年間最高でした。(後輩たちへ)とりあえず頑張ってほしい。それだけです。
・大野マネージャー(済4=麗澤)
私は幸せ者です。同期にも後輩にも先輩にも恵まれました。応援してくれる皆さんにも恵まれました。ただ、みんなの目標だった日本一の瞬間は見たかったです。それだけが心残りですね。選手達には、ただありがとうと伝えたいです。
・小峰(営3=帝京)
今日は自分のせいで負けたと思っている。本当に悔しい。ツーシームが多かったので狙っていたが、捉えきれなかった。(4年生へ)本当にお世話になった。来年、優勝という結果で恩返しをする。
・佐藤(法3=聖光学院)
チャンスは作れたがあと1本がでなかった。ずっと出ている4年生の野手は2人で、その中で出ている3年生が打てなかったり力不足で、3年生がもっとやらなくてはいけないことはいっぱいあったんじゃないかと思う。未熟な自分を支え合って励ましてくれたピッチャー3人をはじめ、4年生のピッチャーには言い表せないくらい感謝してる。本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。今度は自分より下の代のピッチャーが中心になる。自分の本当の強さや力が試されると思う。(上茶谷選手)自分じゃなくてもたぶんどんなキャッチャーでも順応してくれる、気は強いが、その中でも対応してくれるピッチャー。今日も調子よかったので余計に申し訳なさがあった。(甲斐野選手)中途半端な自分のリードだったりに声をかけてくれた。最後に負け投手にしてしまったのは自分の力不足。本当に申し訳ない。(4年生と最後の試合となったが)4年生、特にピッチャーにおんぶに抱っこで、中川さんも竹原さんもいつもチャンスで打ってくれて、ピンチをしっかり抑えてくれて4年生なしでは勝てなかった試合が多々あった。最後に負け投手にしたくなかった甲斐野さんだったり、上茶谷さんもこの秋に2敗つけてしまったのは自分の中でまだまだ勉強不足。申し訳ない気持ちとごめんなさいという気持ちしかない。(新体制となるが)こうやって自力優勝できる位置まで野球ができているが、そこで勝てない悔しさがあるので、勝たないといけない試合を絶対落とさないような、中盤に強いチームを目指す。簡単に終わるんじゃなくてそこからつないでつないで、という粘り強いチームになるようにやっていきたい。
・津田(総3=浦和学院)
先制適時打の時打ったのはツーシーム。狙っていた。一回戦の時からタイミングは合っている。チームとしては、落ちる球を振らないように、ということをやっていた。守備では打球がたくさん飛んできたが、守備には自信がある。よく捌けたと思う。(4年生へ)中川さんは野手を引っ張ってくれた。投手陣の皆さんにもお世話になった。来年、優勝という形で恩返ししたい。
・酒巻(営2=成田)
もう4年生と野球ができないと思うと寂しい。最終回のレフト前は低めのボール球だけ振らないようにしていた。優勝という形で4年生を送り出したかった。試合中は自分のことで精一杯だったけれど、終わってみれば、レベルの高い中でできて楽しかったなと思う。来年は、中川さんのような打者になって絶対に恩返しする。
・村上(総2=智弁学園)
右投手が3人抜けてしまった。自分が頑張らないといけない。4年生に教えてもらったことを忘れずに練習したい。来年は優勝する。
TEXT=望月優希 PHOTO=松本菜光花、望月優希、川口朋珠