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第96回全国学生相撲選手権大会(以下、インカレ)が11月3日、両国国技館で開幕する。一昨年のインカレ団体優勝から続く東洋大相撲部の黄金時代。中でも今年は既に団体戦でタイトルを4つ獲得と、過去最高の輝きを放っている。学生相撲の集大成となるインカレを目前に控えた今、選手たちは何を思うのか。6日間にわたり生の声をお届けする。
第2日目は白石雅仁(法4=専大松戸)。今年、全国選抜大学・実業団対抗相撲和歌山大会、東日本学生相撲選手権大会の2大会で個人タイトルを獲得し、驚異的な強さを見せている。そんな白石に東洋大相撲部での4年間、インカレに向けての意気込みを聞いた。(取材日=10月22日、聞き手=水野桜)
ーー東洋大での4年間を振り返っていかがてすか。
良かった。練習面とかも結構自由にやらせてくれる。高校の時から、自分が調子が上がらないと思った日に練習しても意味ないと思ってて、そう思った日は筋トレやるとか。自分が筋トレやってても入れとは言われないので、自分の好きにやらせてくれるところが良かった。
ーーなぜ東洋大を選んだのですか。
高校の時は、同級生とか先輩とかに団体戦としての期待はしてなかった。団体戦はどうでもいいやと思っていた。相撲は個人戦だし、あまり興味がなかった。でも高校生3年生になって、同級生と団体で全国3位に入ったときに団体戦、楽しいなって。大学では団体で勝てるところにいきたいなって。他の同級生も8人中、高校の実績でベスト8以上が6人もいるんですよ。なんで、4年生になったときに優勝できるなと思って、東洋大にしました。
ーー同級生とは仲がいいですか。
1年の時もあんまり一緒にいないし、今もつるむ感じではない。競い合ってる感じ。例えば、同級生が国体3位とかだと、悔しかった。なあなあは良くないですよ。結構、高校の時はなあなあだったんで。楽しいのはなあなあだけど、レベルの話で言ったら悔しい方がいい。個人戦としては応援はしてない。早く負けろと思っている(笑)
ーーインカレ直前だが、今のモチベーションは。
普通ですかね。変わらない。普段もそんな感じ。あまり緊張しないし、それがたぶん良くない。だから、負けるというかすぐ変な相撲取っちゃうと思うんですけど、あんまり緊張感がない。
ーーインカレの個人戦をどんな相撲で勝ち上がっていきたいですか。
やることは一緒。自分はそれしかできないので、突っ張って引くしかできない。
ーー個人戦の目標は。
優勝します。
ーー今シーズン、団体戦で思うように勝てなかった時期があったが、今にその敗戦はつながっていますか。
そうですね、スタートは良かったと思うが、金沢くらいから悪かった。金沢、十和田。優勝してたら余裕になってしまう。あんまり気合いが入らない。でも、負けるかもしれないと思うじゃないですか。金沢、十和田に関してはあんまり自分は悪くないと思ってるんで(笑)
ーー3連覇がかかっているが、プレッシャーはありますか。
あんまりないです。
ーーチームの今の雰囲気はいかかですか。
みんないいんじゃないですか。練習内容は全然いいと思う。
ーー自分が一番力を出せるポジションはどこですか。
先鋒か大将じゃないですかね。プレッシャーがかからないとだめなんですよ。東日本もそうだったんですけど、先鋒が取って、自分が二陣とかで別にこれ自分が取らなくても勝てるんじゃないかって思っちゃうんですよ。だから、楽しようとして立ち合い飛んじゃったりとかして。プレッシャーがかかっていたら、例えば2ー2の大将戦は取らないとだめじゃないですか。そういう状況におかれないと、自分の気持ちはあるんですけど、心のどこかでそういうのが出ちゃうんで、たぶん変化とかしちゃうんですよ。
ーー団体メンバーでの注目選手は。
全員。
ーー団体戦でのライバル校は。
団体は日大、日体、近大。結局、負けてるのが、金沢で日体と十和田で拓大。だから、日体か日大か、近大かな。みんなが一番やりたくないのは日体じゃないですか。
ーー個人戦でのライバル選手は。
西野(法4=金沢市工)、城山(法3=金沢市工)、深井(法3=金沢市工)。他校入れるなら、元林(近大)、デルゲルバヤル(日体大)、谷岡(近大)とか。
ーー団体戦の目標は。
優勝。
◇白石雅仁(しらいし・まさひと)
法学部企業法学科、180㌢、130㌔
相撲歴:11年
相撲の魅力:すぐ終わる。
相撲の好きなところ:相手に自分が直接、手を下せる。格闘技の良さだが、自分の要因で勝ち負けが決まる。
趣味:ゲーム
好きな食べ物:焼肉、寿司
今後の掲載予定
10/30 城山聖羅 選手
10/31 中嶋亮介 選手
11/1 中出雄真 コーチ
11/2 西野倫理 主将
どうぞお楽しみに!