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2018.10.30
アイススケート

[アイスホッケー]FW阿部がハットトリック達成!接戦の末、日体大に勝利

平成30年度関東大学アイスホッケーリーグ戦

1028日(日)東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ

◯東洋大4―3日体大

 

[ゴール(アシスト)]

 

22:20 阿部(坂本、古川誠)

24:11 阿部(坂本、中村)

28:57 所(出口、石橋)

51:49 阿部(坂元、古川誠)


ハットトリックを達成したFW阿部


チャンスを逃さずゴールを決めたFW所


FW坂本も2アシストとチームに貢献した


 関東大学アイスホッケーリーグ戦の2次リーグも折り返し地点。4戦目の相手は日体大だ。東洋大が流れをつくることが多かったものの、ペナルティも多く見られた。SH(ショートハンド)と厳しい状況が続く中でも最後まで諦めず、接戦の末4―3と勝利を収めた。

 

 1ピリではなかなかシュートが決まらず苦しい展開となった。ロングシュートやゴール裏から回ってシュートするなど果敢に攻めるも得点に結びつけることができない。また、ゴール前での混戦もあったが相手のGKに阻止されてしまう。相手にパックを取られてもすぐに取り返し、流れは東洋大にあった。しかし得点を決めることはできず0―0のままピリオドを終えた。

 

 2ピリ開始2分、FW坂本(社4=八戸工大一)とFW古川誠(社4=白樺学園)のパスからFW阿部(社4=白樺学園)がゴールを決め先制点を挙げた。しかしその1分後、相手チームに得点を許し試合は振り出しに。何としてでも得点を決めたいところでPP(パワープレー)のチャンスが訪れた。その状況の中でまたしてもFW阿部がスピード感のあるシュートを決めた。その後も東洋大の勢いは止まらず、FW出口(社4=駒大苫小牧)が相手からパックを奪い取り、FW石橋(社3=駒大苫小牧)がゴール前でFW所(社3=駒大苫小牧)にパスをし、そのままパックを押し込み3―1と点差を広げた。このまま得点を挙げていきたいところであったが、東洋大2人がペナルティとなりSHの局面になる。「反則が多くて人数が不利な時間が多かった」とFW阿部が語るように東洋大が3人、日体大が5人という厳しい状況での試合が続き、その中で相手に点を決められてしまう。SHの状況はそのまま続いてしまい、ラスト9秒で3―3と同点に。追い付かれてしまったこの展開にGK古川駿(社4=八戸工大一)は悔しい表情を見せた。

 

 同点で迎えた3ピリでは開始早々PPの場面で激しいプレーを見せた。しかし、1ピリ同様なかなか思い通りにシュートが決まらない。またしてもSHの状況になってしまうが、その中でFW阿部がハットトリックを達成し4―3で試合を終えた。

 

 接戦で終えた今回の試合について「苦しんだ中でも60分勝ちできたのは良かった」と鈴木監督。それに加え「ペナルティ、SHの状況でのプレーの精度を上げていかなければならない」と振り返り、課題も見えた試合となった。次戦は中大戦、さらに明大戦とビックゲームが続く。「2つとも勝つことが大前提」とFW所はこれからの試合に向けて強く意気込んだ。ここまで2次リーグ全勝中の東洋大からまだまだ目が離せない。


◾︎コメント

・鈴木監督

プレーの内容的には悪くないゲームだったと思うが、反則が多めで全くリズムがつかめなかったのでPKのところとペナルティが今日の試合のキーだったと思う。苦しんだ中でも60分勝ちできたのは良かった。この反省を次に活かしたい。(1ピリで得点が決まらなかったことに関して)相手のGKがとてもいいGKだったということもあるが、もう少しGKにプレッシャーをかけるためにパックを持っていない選手がゴールに向かわなければいけなかった。リバウンドスクリーン、そのようなプレーをもう少し増やしていかなければいけなかったと思う。(ピリオド間で選手たちにかけた言葉は)自分たちのプレーをやり続けようということを話した。ペナルティの話もした。(SHの局面になることが多かったが)うちがあまり足を使わなかったことでペナルティ、スティックペナルティが多かったというところだと思う。(阿部選手の3得点について)阿部はいつも足を使ってプレーをしてくれる選手なので、しっかり結果もプラスアルファしてくれた。ずっと内容の良かった選手が結果を出してくれて嬉しい。(課題は)ペナルティ、SHの状況でのプレーの精度を上げていかなければならないと思う。(次戦に向けて)ここからビッグゲームが続くが勝敗は後からついてくると思うので、自分たちのプレー、60分間やりきることができるかが課題だと思う。それをやりきれるような準備をこの1週間でやっていきたい。


・FW阿部(社4=白樺学園)

反則が多くて人数が不利な時間が多かった。試合の流れは良かったが、守る時間が多かったことが失点につながったので改善すべきだと思う。そこで守備の人が守ってくれて、GKもビッグセーブが何回もあって守ってくれたのが印象に残っている。(相手の印象は)詰めが早くてマンツーマンで守ってくる。やりづらいところはあったかなと思う。(ハットトリックについて)相手のGKとは高校のとき一緒のチームでやっていたので「絶対決めてやるからな」と試合前に言っていた。それがハットトリックというかたちになった。最後はごっつあんゴールというか、仲間のシュートのリバウンドを捉えたかたち。入って良かった。(次の試合に向けて)次の試合はビッグゲーム。この1週間いい準備をしてビッグゲームにいけるように、練習からしっかりやっていきたい。


・FW所(社3=駒大苫小牧)

スコアリングチャンスがたくさんある中で全然決め切れていなくて、接戦になってしまった。(原因は)相手のキーパーが上手いというのもあるし、僕らの狙っているところが悪かったと思う。(ペナルティが多かったが)スティックとかで取られている反則は自分たちの足が動いてないせいで相手を引っかけてしまった。そういうのは相手とのフィジカルの差があるからしょうがない部分はあると思う。(自身のゴールシーンの振り返り)出口さんや石橋くんがいいプレーをして出てきてくれた。石橋くんが取って圭太(出口)さんにつないで、僕がもらってあとはフリーでキーパーと1対1で決めたという感じ。(来週は中大と明大との2連戦)2つとも勝つことが大前提であり、そこでチームのために何ができるかというのをしっかり考えて反則とか一つずつ減らして自分のやることをしっかりとやれば自ずと今日みたいに点数は取れると思うので、2試合ともいい気持ちを持って戦いたい。


 TEXT=岡村珠里、PHOTO=金澤瑞季、伊藤なぎさ