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2018.10.30
剣道

[剣道]昨年を越えたベスト16!実力伸ばし来年に期待

第66回全日本学生剣道優勝大会

10月28日(日)大阪市中央体育館


1回戦 東洋大 2ー1北教大岩見沢

2回戦 東洋大 4ー1 京大

3回戦 東洋大 1ー6 日体大(ベスト16)


チームを引っ張ってきた主将三山

大野は1回戦、2回戦ともに活躍した


大阪府で行われた全日本学生剣道優勝大会(以下、全日本)に出場した東洋大は、1回戦、2回戦と接戦を制し勝利をおさめた。その後3回戦敗退となったものの、昨年を超えるベスト16という結果を残した。


1回戦の相手は北教大岩見沢。次鋒の大野(文2=東海大浦安)が先制する。攻めの姿勢で攻撃をしかけ、相手に攻撃する暇を与えない。隙をつき面を決めると、そのまま一本勝ちをおさめた。この一本に鼓舞され選手たちは積極的に攻撃するものの、相手も簡単には取らせてくれない。1ー0で迎えた副将戦は三山(文4=九州学院)が出場した。一本が決まらないと思われた試合中盤、その実力を見せ華麗に面を決め、一本勝ち。大将戦で相手に一本取られるものの、2ー1で2回戦へと勝ち進む。続く2回戦。1回戦からの良い流れで、先鋒田中(文1=前橋育英)が一本勝ち、その後の大野、三山、井田(ラ3=本庄第一)が次々と一本を決め4ー1と快勝で進む。勝てばベスト8の3回戦は、強豪校日体大。「自分らの良さを十分に出せれば良かったが相手のペースに乗ってしまった」と板原監督が語るように、選手たちは粘りを見せるがなかなか一本が決まらず相手に攻撃されてしまう。副将三山が小手を決めるものの、敗戦となった。


試合を終えて「チームワークがあるチームだった」と監督は語った。昨年よりベストを更新し、よいチームを作り上げたその背景には主将三山の存在が大きい。4年間共にした主務の渡島(文4=広陵)も「主将の三山がよく引っ張ってくれて、チャラチャラした感じのやつだがしっかり技術面でも引っ張ってくれた」と言う。三山が残したチームワークは、これからも選手たちの力になっていくだろう。また、11月には女子団体戦、新人戦も控えている。東洋大剣道部の躍進はまだ終わらない。


◾️コメント

・板原監督

(今日を振り返って)関東の大会では、良い気持ちでできたが、全日本になって1回戦からその勢いは出せなかったかなと思う。(特に印象に残っている試合は)最後の日体大戦。自分らの良さを十分に出せれば良かったが相手のペースに乗ってしまった。(日体大戦前は)自分たちの剣道をしようと声をかけたが、なかなか試合になると難しいところ。そこが甘さでもあるので、もう一度作り直してこれからに繋げたいと思う。(今年のチームは)チームワークがあるチームだったので、昨年より上のベスト16まで行けたのでまた上を目指してチームワークを頑張っていきたいと思う。(女子団体戦へ向けて)女子の方も、らしい剣道をできるように、思い切って攻撃できるように試合に挑んでいきたい。一つでも上を目指せるように。


・三山(文4=九州学院)

今日の試合は楽しかった。印象に残っている試合は日体大戦。引き小手を最後に決めることができた。(四年間を振り返って)ちょっと遊びすぎたかな。試合前に飲みすぎるとあかん。(後輩たちとのエピソードは)自分が率先して遊びに誘っちゃったんで、ある意味まとめれたかな。みんなと仲良くやってこれた。(女子の全日本について)女子は雰囲気が硬くなりがち。だから、前日にちょっと飲みに行くとか、遊びも大事だよってことをおしえてあげたい。(後輩たちに向けて)適度に遊んで、適度に集中することが大事。剣道やっていて良かったと思うことは楽しい先輩、同期、後輩たち、いい指導者に出会えたこと。あとは、試合とかで大阪に遊びに来れたこと。(監督さんに向けて)一年生の頃から可愛がってもらってて、最後には自分だけでも期待に応えようって気持ちがあった。ぜんぶまとめると感謝しかない。


・渡島主務(文4=広陵)

(今日振り返って)いつも通りという感じであったが、最後(の日体大戦は)力及ばずという感じ。(特に印象に残っている試合は)やっぱ最後の日体大戦。4年生にとっては最後、結果的に最後になってしまったので悔いが残る試合ではあったなと思う。(主務をやってきて)この試合に臨むにあたって、これ勝てばベスト8だ、ベスト4だという言葉が出なくなったということはやっぱり優勝というのが現実的な目標になったということなので、そこまで来れたということはとりあえず僕らの代としての役目を果たしたと思う。あとは、次の代がどう考えてどう動くかになるかなと思う。(今年のチームは)個人的には去年と全く違う感じ。主将の三山がよく引っ張ってくれて、チャラチャラした感じのやつだが、しっかり技術面でも、今日の日体大戦でも引っ張ってくれる存在でずっといてくれたので、僕らはそれを彼らがやりやすいように仕事していくだけだったので、最後勝たせてあげられなかったのは、僕の責任かなと思いたい。(女子団体戦へ向けて)一番上を取ってくれると思うので、信じたい。


TEXT=森美香子  PHOTO=加藤勇大