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第94回関東大学バスケットボールリーグ戦
11月3日(土) 国士舘大学多摩キャンパス
東洋大92-56立大
23|1Q|13
20 |2Q|14
25|3Q|13
24|4Q|16
スターティングメンバー
7 大野太聖
8 古賀森人
11 村上飛雄馬
35 杉田涼
24 ラシード ファラーズ
38得点を奪った杉田
1年間主将を務めた佐久間
最後は4年生だけで円陣を組んだ
リーグ最終戦は立大と対戦。前半から杉田(済4=市立船橋)を中心に得点を重ねると、後半も立大を圧倒。杉田の38得点を奪う活躍で勝利しリーグ戦を締めくくった。
試合開始早々、立大に5点を先制されるものの、今シーズン下級生ながらチームをけん引した古賀(済2=横浜)、ラシード(済3=越谷西)の得点ですぐさま逆転する。すると杉田にも連続得点が生まれ23-13で1Q終了。3人で全23点を奪うと、2Qも好調を維持し前半を43-27とリードして折り返した。
後半に入ると「最後くらいは自分が引っ張れた」と杉田がチームをけん引。3Q開始直後から一人で9点を決めるなど、3Qだけで16得点。68-40と大差をつけた。杉田はこの試合でフリースロー6分の6、3ポイントシュート2本を含む38得点を決めるなど大活躍。本人も「打ったら入るという感じ」と語るほどシュートが冴え渡った。
4Qでも点差を離すと、最後は4年生5人でコートに立った。渡邉(済4=新潟商)や川上(済4=市立船橋)にも得点が生まれ終始盛り上がりを見せた10分間。佐久間(済4=東海大相模)は「人生で16年間バスケをやってきたが、その中でも1位か2位に入るくらいに楽しかった」と語るほど大学最後の試合を謳歌した。
試合は92-56と大勝。11勝11敗でリーグ戦を終えた。春は新監督がなかなか決まらないという状況からスタート。杉田は「4年生は今年色々思うことがあったし、我慢してた部分はあった」と苦悩もあったことを語った。それでも佐藤コーチが就任すると昨年の3勝から11勝とチームは大きく成長を見せた。主将を務めた佐久間は4年間を共にした同級生について「やっかい者というか、いい意味で個性が強いメンバーが多くてまとめるのは本当にきつかった」と振り返りながらも最後は「ほんとにありがとうと言いたい」と感謝の気持ちを口にした。悲願の1部昇格こそかなわなかったものの、チームをあと一歩のところまで導いた4年生。夢は次の世代へと引き継がれた。
■コメント
・佐藤コーチ
最後のゲームってところで、最後に4年生がしっかり締めてくれた。終わりよければすべてよし、ではないけど、よく大学生活最後のゲームをいい形で締め括ってくれたなと思います。(今シーズンを振り返って)1部の入れ替え戦が見えてきたシーズンだったし、ちゃんとやれば2部にいけない訳では無いという手応えといったものも感じた。よかった部分は伸ばしていかなきゃいけないし、課題は山ほどあるのでそれをどれだけこのオフシーズンに3年生以下がどれほど成長できるか。それが来シーズンへの期待として取り組んでいければ。(4年生に向けて)色々あった3年半くらいだと思います。ただ最後上級生がこうやって締め括ってくれたことは、後輩達に多くのものを残していってくれた。次のステージで彼らの活躍を期待したいと思います。
・佐久間(済4=東海大相模)
最後というところで、10勝11敗にもっていくというところがとりあえずの目標だったので、そこにもっていけたのが1番大きかった。ベンチの応援もだし、チーム全員で勝っていけたと思う。チームの応援も試合中に聞こえてきて楽しかった。人生で16年間バスケをやってきたが、その中でも1位か2位に入るくらいに楽しかった。(1年間キャプテンとしてやってきて)今年は監督も決まらずに結構きついシーズンだったが、信長さんに決まって、キャプテンになって、あまり頼りなかったと思うが、リバウンドや声かけなど色々な面でチームを助けていければなと思ってやってきた。最後は少しでも力になれたと多少は思うので、今年東洋のキャプテンをやれてよかった。今年1部入れ替え戦も見えていたが、最後だめになってしまったので来年こそはいけると思うので1部に行ってほしい。同級生はそうですね、やっかい者というか、いい意味で個性が強いメンバーが多くてまとめるのは本当にきつかったが、最後、杉田や渡邊もいい活躍をしてくれたし、太聖もスティールなど良かったし、ほんとにありがとうと言いたい。4年間を通しては、けがが多かったが、最後リバウンドとかも取れたし良かった。
・杉田(済4=市立船橋)
4年生は今年色々思うことがあったし、我慢してた部分はあったので最後は楽しんでやろうと思った。みんなには4年生のために頑張ってほしかったし、自分たちも下級生へとつながるように頑張ろうという試合だったので、今日みたいな結果になって良かった。あんなに入ると思ってなかったので。打ったら入るという感じが正しい表現かなあという感じ。引っ張ろうとかそういうタイプじゃないし、思ってもいなかった。今年は下級生が引っ張ってくれてて、自分と大野がそれを支えるというチームだったが、最後くらいは自分が引っ張れたかなあと思う。信長さんが入ってきて、信長さんが指示してくれた時間は半年くらいしかなかったがそれでも11勝できるということは来年にもつながると思うし、後輩たちには自信を持って来年は今年を糧に頑張ってほしい。
TEXT=土橋岳 PHOTO=外狩春佳、渡部穂乃花