Article

記事


2018.11.05
サッカー

[男子サッカー]勢いそのまま流経大に勝利!上位浮上し1部残留を決める

第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)第19節

11月3日(土) 東金アリーナ陸上競技場


東洋大2-1流経大


<得点者>

66分 小林

81分 オウンゴール


<出場メンバー>

▽GK

松本健太(国3=柏U-18)

▽DF

坂本涼斗(国2=柏U-18)

浦上仁騎(国4=大宮Y)

土田直輝(国2=大宮Y)

渡辺星夢(国4=前橋育英)→33分 朝妻佑斗(国3=大宮Y)

▽MF

坂元達裕(社4=前橋育英)

高橋宏季(国4=FC東京U-18)

坪川潤之(国3=矢板中央)→82分 勝野瑛(国4=浦和Y)

野本幸太(国2=市立船橋)

▽FW

松崎快(国3=大宮Y)

小林拓夢(国3=帝京長岡)→90+1分 荒川勇気(国3=旭川実業)



積極的な攻撃でチームを勢いづけた小林


高橋は2得点に絡みチームに大きく貢献した


体を張ってボールを守り抜いた土田




 順位が一つ上の流経大との負けられない戦いに気合十分で挑んだ東洋大。1点は取られたものの、後半の小林(国3=帝京長岡)と高橋(国4=FC東京U-18)の連携プレーが生んだゴールもあり、2-1で後期リーグ初の連勝を収めた。


 前半は相手に主導権を握られる展開となった。7分には右サイドからパスを前に繋がれてしまうピンチを迎えるも、土田(国2=大宮Y)がすかさずディフェンスをし、3人を相手にボールを守り切る。攻撃を耐える時間が続いた中で、東洋大のディフェンスの安定感が垣間見えた。そして、その中でもチャンスを見つけ、攻めの姿勢を失わない東洋大。42分には、松崎(国3=大宮Y)がドリブルで一気に前へ駆け抜け、左サイドの野本(国2=市立船橋)へボールを託す。ゴール前で競り合うもシュートすることはできず、このまま両者無得点で前半は終了する。


 なんとか先制点を取りたい後半。風上に立ったこともあり、序盤から東洋大が攻めの姿勢を見せた。54分には坂元(社4=前橋育英)がドリブルで一気に前にボールを運ぶ。ゴール前では1対1の勝負になるが上手く相手を突破しシュート。しかしこれは惜しくもキーパーに阻まれてしまう。そして待望の瞬間は、66分に訪れた。ゴール前で競り合う中で、高橋はすかさずボールを奪い、相手の隙間を縫って前に短いパス。それを絶好のポジションにいた小林が受けゴール正面からシュート。相手GKは動くことができず、見事にゴールが決まった。

 その後も東洋大の攻撃は終わらない。73分にも、右サイドへのパスを止められそうになるも、松崎が相手の前に素早く回り込みボールをキープしそのままシュート。続け様に75分には野本がループシュートを見せ、80分には小林がフリーの状態でシュートをするが、どれも惜しくもゴールとはならかった。そして追加点となったのは、81分の高橋のCKから生まれたオウンゴールであった。

 「勝ち点が詰まっている中で得失点はすごく大事」と浦上(国4=大宮Y)が語るように、何とか無失点で終わらせたかったこの戦い。しかし試合終了直前のアディショナルタイム2分、ゴール前に攻められる展開で一度浦上がクリアするも、もう一度ボールを拾われてしまい失点につながってしまった。その直後、2-1で終了の笛が鳴った。


 この試合は1部残留を決定づける大きな1勝となった。古川監督も「順調にリーグを進めることができていると思う」と評価したように、リーグ戦3試合を残した中でこの結果を収められたことは、チームの精神的余裕に繋がっていく。そして、今回の勝利で順位をひとつ上げられたことで、インカレに向けての勢いをつけることができた。「インカレ出場というのを目標にしているので、この流れに乗って残りの3節やっていきたい」と小林も意気込みを見せる。今試合を終え7戦無敗と勝ち点を積み重ねてきた東洋の勢いは、リーグ戦終盤まで止まることはない。



■コメント

・古川監督

前半は相手のペースで耐える時間が長かった。風下ということもあったので、前半はなんとか我慢しながら戦ってくれということは、ベンチサイドからも選手に伝えていた。前半の我慢というところが今日の勝因だと思う。(高橋選手について)1年生の時からずっとレギュラーとしてやってきた選手ですし、今年4年生で集大成になって、チームの心臓の役割をしている。なかなか得点だとかアシストというところに数字に現れない部分、例えば彼のサイドへのパスからクロスが上がって得点が生まれるだとか、目に見えない形での貢献が非常に大きい。(インカレや1部残留に向けて大きな1勝になったが)後期リーグ初戦東国さんに落としたことを考えると順調にリーグを進めることができていると思う。インカレに関してはこれからが本当の戦い、残り3試合を一戦一戦勝ち点を積み重ねていくことが、厳しい戦いになると思うので3試合というよりも、目先の1試合に向けて1週間しっかり良いトレーニングを積み重ねて、良い準備をして望めればと思う。(後期リーグ初の連勝は)負けないことももちろん重要なことだと思いますし、連勝できたというのはチームに精神力を与えてくれる。また2連勝で終わることなく3連勝4連勝と重ねていけるように、またハードワークをしていきたい。(次節に向けて)またしっかりしまったゲームをして勝ち点を積み重ねたい。それに向けてしっかりいいトレーニングを積み重ねていければと思う。


・浦上(国4=大宮Y)

順位が一つ上の相手で勝てば順位が入れ替わる試合だったので、全員すごく気合いが入っていた。(最後の失点は)勝ち点が詰まっている中で得失点はすごく大事。2-0のまま終わりたかったけれど、まずは勝てたことを評価したい。勝っていく中で修正して、失点の映像を見て土田と話し合いながら改善していきたい。(後期リーグ戦初の連勝だが)連勝がなかったので順位もなかなか上がっていなかったし、それは全員が気にしていた部分でもあった。勝ち点1をまずは取るという気持ちで戦って、それに結果がついてきてくれて良かった。(インカレ出場圏内が見えてきたが)もう周りはあまり気にせずに毎週の一戦一戦に集中して勝ち点3を、最低でも1を積み重ねていければ可能性はあると思うので、残り3試合気を引き締めてやっていきたい。


・小林(国3=帝京長岡)

前節早大にいい勝ち方ができて、今日は難しい試合になるとみんな話していた。前半よく耐えて、後半追い風になった時に点が取れて良かった。(ゴールシーンは)もう(高橋)宏季くんがお膳立てしてくれた形で。自分自身もいいポジショニングを取れていたので、流し込むだけだった。宏季くんに感謝したいです。(インカレが見えてきたが)インカレ出場というのを目標にしているので、この流れに乗って残りの3節やっていきたい。個人的には1試合1試合結果を残し続けるというのを一番意識する。自分の得点がチームの勢いにつながるので、どうすればチームへ貢献できるかを考えてやっていきたい。


[次戦試合予定]

92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)

20節 11月11日(土)vs桐蔭大

県立保土ヶ谷公園サッカー場にて 11:30キックオフ


TEXT=酒井菜摘 PHOTO=美浪健五、牧田のどか