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11月14日から茨城県で全日本ボクシング選手権(以下、全日)が行われます。昨年は優勝、準優勝それぞれ1人と好成績を残した東洋大からは、今年は8人の選手が出場します。そこで全日までのカウンドダウン企画として、出場選手をご紹介します。8日目となる今日は、ミドル級の田中廉人選手です。
重量階級であるミドル級に出場する田中選手だが、実は高校生の頃は最軽量級であるライトフライ級の選手と小柄だったそうです。稀に見る階級アップだが、今年は成績でも大成長。リーグ戦で初出場を決めると、3勝1敗と大活躍でチームに欠かせない存在となりました。勝負では「打たれたら打ち返す」という強い気持ちが顕著に表れる試合を見せてくれます。そんな田中選手に今年の大躍進の秘密や、心境などをお伺いしました。(取材日・10月25日、聞き手・梅山織愛)
――今年度、ここまでの成績はいかがでしたか。
大学4年間で1回くらいはリーグ戦出られたらいいなと思ってたんですけど、今年出ることができて、しかも3勝できたのでよかったです。だけど最後は負けてしまって。締まりが悪い感じになってしまったので来年また頑張りたいと思います。国体(国民体育大会)は体の調子はよかったけど、自分の課題であるスタミナの強化が疎かになっていたので、それで2R、3Rと取られてしまったので悔しかったです。
――今年1番成長したと感じる部分はどこですか。
体が突っ込まない攻撃をできるようになったことです。NTC(ナショナルトレーニングセンター)で教えてもらってることがちょっとずつできるようになってるのかなという感じです。
――高校生まではどんな選手でしたか。
高校1年のインターハイと国体はライトフライに出場してて、選抜でフライ級になって卒業する頃にはライト級って徐々に階級が上がっていった感じです。
――それは背が伸びたからですか。
そうですね。高校入ったばっかりの時は165無いくらいだったんですけど、高校生の間に10センチくらい伸びて。大学入ってからも1、2センチは伸びました。
――ミドル級の中では小柄に見えるのですが。
身長よりかは、体重がミドルでは下回ってます。減量無しでいけるので、自分の武器のスピードと、手数でうまくいけます。
――自分の1番の武器は何ですか。
どれだけ打たれても、打ち返すことですかね。負けず嫌いなので。打たれたら下がるんじゃなくて打たれたら、もっと前に出て攻めるって思える気持ちの部分です。
――今年から後輩が入ってきましたがどんな存在ですか。
後輩に負けるのは恥ずかしいことなので、もっと気を引き締めてやらないとだなって思えます。
――チームの中で尊敬している先輩はいますか。
蓮太朗(営3=飛龍)くんです。生活面もそうですけど、ボクシングの形が似ている部分があって。いろいろ聞きながらスタミナとか駆け引きの仕方とか全て見習いたいなって思います。
――地元の愛知県はどんなところですか。
愛知ですけど、実家はめちゃめちゃ田舎なので周り何も無くて、田んぼと山と川だけって感じです。高校はボクシングやるために名古屋へ片道2時間くらいかけて通ってました。
――ボクシングはいつから始めましたか。
小学校5年生です。幼稚園の頃から空手をやっていて、パンチ上手くなりないなぁと思ってボクシングも始めました。それでボクシング入ったら楽しくって感じです
――全日で特に対戦したいはいますか。
実際に手合わせしないと見た目だけではわからない部分があるので、いろいろな選手とやってみたいです。それと対戦したい人というか、自分は(全日本)ランキングとか何も入っていないので、挑戦者として全員の人に胸を借りるつもりでいきたいです。
――最後に全日での目標をお願いします。
優勝を狙っていきます
――最後に豊島選手の紹介をお願いします
同部屋なのでいろいろ知ってますけど、とりあえず気分屋だけどすごくいいやつです。
田中選手ありがとうございました!
いよいよ明日から全日がスタートします。
今回取材をお受けしてくれた東洋大戦士たちの応援をよろしくお願いいたします。
◆田中廉人(たなか・れんと)
学部・学科・学年/文学部・史学科・2年
出身校/享栄
身長・体重/177㌢・72㌔
階級/ミドル級