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第44回内閣総理大臣杯 平成30年度全日本大学レスリング選手権大会
11月10日(土)~11日(日)
東和薬品RACTABドーム
男子フリースタイル
57㌔級 藤原(法1=網野) 5位
61㌔級 田下(社1=鹿島学園) 予備戦敗退
65㌔級 太田(社2=埼玉栄) 1回戦敗退
70㌔級 永石(社2=島原) 予備選敗退
74㌔級 大渕(法1=花咲徳栄) 予備選敗退
86㌔級 川畑(法3=樟南) 1回戦敗退
97㌔級 中村(ラ4=宮崎工) 1回戦敗退
125㌔級 外山(法2=霞ヶ浦) 予備戦敗退
藤原は敗者復活戦で体力に課題を残した
得意のタックルでポイントを量産する
チーム内で8階級から一人ずつ選抜された8名の選手で繰り広げられる内閣総理大臣杯が行われた。東洋大は各階級で有力選手の前に苦戦が強いられるも、1年生の藤原(法1=網野)が5位入賞を果たす大健闘を見せた。
フリースタイル男子57㌔級に出場した藤原は「5位という結果には満足している」と振り返った。初戦は残り1分9秒で10ー0のテクニカルフォール勝ちを決め、勢いをつける。次戦は前半にポイントを多く奪われる展開になるが、冷静に相手の隙をつき11ー6で準々決勝進出を果たした。準々決勝も順当に勝ち上がり、迎えた準決勝。相手は全日本学生選手権(以下、インカレ)で5位入賞した実力者の岩澤(早大)だ。苦戦が予想されたが「チャレンジャーとしての気持ちがあって思いっきりできた」と語るように、藤原は持ち味の粘り強さで相手の大量得点を許さなかった。0ー4と得点を奪うことはかなわなかったが、内閣杯初出場とは思えぬ試合運びを見せた。
準決勝で敗退した藤原は敗者復活戦に回る。対戦した阿部(国士大)は、準決勝で当たった岩澤と同じくインカレで5位入賞を果たしている。これまでに4試合を戦っている藤原の疲労度は色濃く、試合は終始阿部のペースで進み0ー11のテクニカルフォール負けを喫した。試合後に藤原はマットの上で悔しさをにじませたが、この結果に若松監督は「プラスになった試合」と評価する。1年生で準決勝まで進んだ経験は、今後の藤原にとって大きなものになるだろう。今回見つけた課題を修正し、次の東日本選手権大会の新人の部で3位以内を目指す。
上級生も奮闘した。中村(ラ4=宮崎工)は専門ではないフリースタイルの初戦を、鮮やかなフォール勝ちで突破する。次戦は逆にフォール負けしてしまうも、大学最後の試合になる天皇杯に向けて弾みをつける。川畑(法3=樟南)、太田(社2=埼玉栄)、永石(社2=島原)は初戦から強豪に当たり善戦するもあえなく敗退してしまう。この悔しさを胸に、今後のチームの中心を担っていくはずだ。
それぞれが東洋大の看板を背負って戦った今大会。今回得たものを、さらなるレベルアップのために生かしていきたい。
■コメント
・若松監督
(藤原は)まだ1年生で、
・藤原(法1=網野)
5位という結果には満足しているが、試合の内容だけで見ると1回戦からいい動きができなくて1回戦で大体いい流れでいってそこからの流れをつくっていくという形だが、それができなかったというのはすごく反省点かなと思う。強いて言うなら準決勝が一番良かった。それも相手が強いというのはわかっていたので自分より確実に実力が上だったので、それはもうチャレンジャーとしての気持ちがあって思いっきりできたので、そこは良かったかなと思う。(具体的に準決勝でうまくいったところは)自分はタックルで取りにいくので点は取れなかったが点につながるところまではいけたのと、相手は攻めてきたのもうまく粘れたのが良かったと思う。(うまくいかなかった点は)まず試合以前に減量で失敗してしまって、そこをまず減量からしっかりやってその後の食事もしっかりやっていくことが大事だと思う。試合内容からすると体力の無さを感じた。5試合もして最後の方はちょっと持たなかった。(次の新人戦に向けて)1年だが1年生からこの大会で入賞できる力は無くはないと思うので、新人戦で3位には入れるように頑張りたい。
TEXT=稲村真織 PHOTO=梅山織愛、渡部穂乃花