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2018.11.24
硬式野球

[硬式野球]10日間連続インタビュー〜激動の秋季リーグ戦を終えて〜第4日 小峰聡志

「戦国東都」と語られる通り、6校による接戦が続いた秋季リーグ戦。惜しくも優勝には届かなかったが、立正大2連勝を始め、リーグ戦を通して数々のドラマが生まれた。激戦を終えた選手達は何を考えるのか、彼らの思いをお届けする。

秋季リーグ中盤からスタメンに定着すると、持ち前のパンチ力でチーム第一号を含む2本塁打を放った小峰(営3=帝京)。最高学年となる来季に向けて、厳しい練習に励む副主将が語った。(取材日・11月4日、聞き手・齋藤洋)


――新チームが始動しましたが、練習の様子は

かなり追い込んでいます。ノックから何から、数をこなしています。しんどいですね(笑)


――秋季リーグは悔しい結果に終わりましたが

大事な場面で打てなかったりして、先輩方に申し訳ないです。もっと一緒に試合したかったですね。


――最終戦(亜大2回戦)の後に、「自分のせいで負けた」とおっしゃっていました

十一回のチャンスで、中川(法4=PL学園)さんに「バントするから。後は頼むぞ」と言われました。結果は内野フライ。結局得点できずに負けてしまった。あそこで打っていれば次につながったので。悔しかったですね。


――リーグ戦序盤は出番がなく、出場した時の打順もよく変わっていましたが、意識したことはありますか

いつでもいける準備はしていました。調子も良く、すんなり試合に入れた感覚はありましたね。打順が変わったことについては、特に意識はしませんでした。やることは変えずに、初球から積極的に振れるという持ち味を出そうと。特にトップバッターの時は、チームに勢いを付けるために早いカウントから振りに行きました。ただ、頭に入っていない球には反応できませんでした。今度は見逃すにしても反応はできるようにします。


――打席の中ではどんなことを意識していますか

技術面だと、投球に逆らわずに打つことです。本塁打が左翼に飛んだのは、内角を反応で打てたからですね。基本、外角を逆方向に打つつもりで打席に入ります。

精神面だと、打席前から良いことを考えるようにしています。秋季リーグ戦の途中から掴めた感覚なんですが、ネクストバッターズサークルでの気持ちの持ちようが結果を左右するなと。


――いつも打球が速いと感じますが、秘訣はあるのですか

ありがとうございます(笑)とにかく前でとらえることだと思います。変化球で崩されてもバットに乗っける。逆方向狙いでも前で打つ感覚ですね。ただ、調子が悪くなったら、ポイントを後ろにして球をよく見る練習を取り入れます。


――参考にしている打者はいますか

特にいないですね。ただ、チャンスで打てる勝負強い打者には憧れます。自分自身もそんな打者になりたいです。


――バットが下から振り上げるように出ていて、一般的なバットの軌道とは違うのではと感じますが

確かによく下から出ているとは言われますね。でも変えないです。上から出すように自分の中では意識しています。それだけでも少し違うので。


――捕手から外野手へコンバートしましたが、外野からの鋭い送球も見られました

外野は最初の頃よりは慣れました。ただ、後ろへの飛球を追いかけるのがまだまだ苦手なので、このオフに練習します。送球で意識しているのは、肩の強さよりコントロールですね。ワンバウンドでも良いからストライクで返球することを心がけています。亜大2回戦の末包(営4=高松商)さんの本塁刺殺の様な、流れを変える返球をしたいです。外野手の見せ場だと思うので。


――新チームの副主将に就任されましたが、どんなチームにしたいですか

今年のチームは打てなかったので、新チームは投手を楽にしてあげたいです。そのために佐藤(法3=聖光学院)、津田(総3=浦和学院)と一緒に中心となってやっていきたいです。


――新チームで期待する選手はいますか

打線だと酒巻(営2=成田)ですね。打線の軸として活躍してほしいです。投手陣だと、山内(営1=東洋大姫路)、山下雅(営3=東邦)と山下宏(営2=関西)。山内は直球が140㌔後半出るので、制球できれば良い投球を期待できます。山下雅、山下宏は変則型。アンダースローの多崎(駒大)さんが本当に厄介だったので、同じように相手打線を苦しめてくれるかなと。あとはムードメーカー枠で山本(法2=作新学院)。とにかく盛り上げてくれるので、期待しています。


――チームとして冬に最重要視することは

守備力の向上ですね。4年生の投手陣が抜けて、経験豊富な投手が村上(総2=智弁学園)しかいない。なので、以前より強い打球が飛んでくる場面が増えると思います。そこでミスをしてはいけない。1つのミスで状況がガラリと変わったりするので。


――最後に、来季へ一言

4年生に託された思いに答えるために、必死で練習して日本一になりたいです。





◆今後の掲載予定

11/25 佐藤 都志也 捕手

11/26 竹原 祐太 外野手

11/27 甲斐野 央 投手

11/28 上茶谷 大河 投手

11/29 梅津 晃大 投手

11/30 杉本 泰彦 監督