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2018.12.01
剣道

[剣道]女子新人戦二回戦敗退 悔しさを糧に来年へ

第19回関東女子学生剣道新人戦大会

12月1日(日) 東京武道館


一回戦 東洋大 2ー1 大妻女子大

二回戦 東洋大 0ー1 立大

   

   


チームをまとめ次鋒の役割を果たした山中


沓掛が流れに乗り存在感を放った


 東京武道館で行われた第19回関東女子学生剣道新人戦大会(以下、新人戦)。1、2年生のみの出場となる今大会で、女子剣士たちは上位を目指し果敢に戦い抜いた。しかし二回戦敗退と、悔しさの残る結果で幕を閉じた。


   一回戦の相手は大妻女子大。先鋒の江頭(ラ2=三養基)が果敢に攻めるも1本を取られ、先制を許す。しかし、次鋒の山中(ラ2=新潟商)が「流れをつくる仕事ができた」と電光石火の2本勝ちを収め、狙い通りに後続の沓掛(文2=八代白百合学園)につなぐ。沓掛は山中が作り出した流れに乗って1本を取り、逃げ切り態勢に突入。そのままリードを危なげなく守り抜き、初戦を突破した。


   勝利の勢いそのままに挑む立大との二回戦は、双方決め手を欠く試合展開に。膠着(こうちゃく)状態の末、川良(ラ2=島原)が一本を取られ、悔しい敗戦を喫した。「強気で戦ういつもの剣道ができていなかった」と板原監督。新人戦は2回戦敗退で幕を閉じた。


   今回の結果は、決して満足できるものではない。しかし「今日の悔しさを糧に厳しい練習を乗り越えて成長したい」と山中が語るように、すでに前を見据える選手達。未来を担う彼女らが不屈の魂で再び挑み、次なる舞台で輝きを放つ。


■コメント

・板原監督

普段の自分たちの剣道ができていなかった。もう少し強気で向かっていってくれたらよかった。相手がいるので、少し慎重になってしまった部分はあったと思う。(一回戦について)山中がこのチームをまとめてくれていたので、あそこで取ってくれてなんとか踏ん張って勝てた。二回戦は、みんながもう少し強気にいけていたら、もっといい内容になっていたと思う。常に自分たちの剣道ができるようにやっていきたい。(今後に向けて)今年はチームワークが本当に良くなった。それを生かしつつ、来年いい新人も入ってくるのでもう一度一丸になって頑張りたい。

・山中(ラ2=新潟商)

試合前にリラックスしているつもりだった。ただ、雰囲気がいいのとふざけているのは違うと先輩に指摘を受けた。メリハリをつけるのはこれからの課題の一つだと思う。(一回戦はリードされた状態での出番だったが)次鋒は、先鋒が勝っても負けても、後ろに流れをつなぐのが仕事。一回戦はそれができたが、二回戦はできずにチームを苦しめてしまった。雰囲気良くつなげられたらよかった。(今日一日を振り返って)課題がたくさん見つかった。チームとしては、試合に出てる人と出ていない人の気持ちが一丸に慣れていないということ。来年には関東の個人戦と団体戦もあるので、今日の悔しさを糧に、春合宿などの厳しい練習を乗り越えて一皮むけて成長した姿を見せられるように頑張りたい。

TEXT、PHOTO=齋藤洋