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2018.12.03
硬式野球

[硬式野球]大学日本代表候補選手強化合宿・2日目

大学日本代表候補選手強化合宿・2日目


12月2日(日)   松山坊っちゃんスタジアム


白組で出場し、捕手と一塁手としてプレーした


中川(立教大)から安打を放った


北山投手(日体大)とハイタッチする佐藤



大学日本代表候補選手強化合宿2日目は、3日目の天候を考慮して予定を前倒しし、午前に6イニング、午後に8イニングの紅白戦が行われた。



   午前に行われた6イニング制の紅白戦で佐藤(法3=聖光学院)は一、二回に捕手として、五、六回には一塁手として出場。午後に行われた8イニング制の紅白戦では、一、二、七、八回に捕手として、五、六回に一塁手としてプレーした。午前の紅白戦では佐藤のバットから快音は聞かれなかったが、午後の紅白戦でアンダースローの中川(立教大)から右前打を放ち、「打てて本当に良かった」とほっとした表情を見せた。捕手としては合宿初日から二塁送球で1.8秒を切る1.79秒を計測した佐藤。続く合宿2日目も午後の紅白戦で竹村(近大)を二塁で刺し、持ち味の肩をアピールした。


   東都大学リーグの選手では、立正大の糸川が二回無失点に抑え、生田大学日本代表監督も「自分が見て正直一番良かったのが糸川くん」と賞賛。紅白戦後に糸川はこの日最速150㌔を投げた日体大の北山にどういう考えでやっているのかを聞くなど、熱心に話す姿もあった。また、中大の内山は4打席4安打など、東都勢も存在感を見せている。



   3日目のメニューは練習のみで、午前中に合宿を終える予定だ。佐藤は「やれることをしっかりやっていきたい」と最終日に向けて気を引き締めた。




◼️コメント

・生田勉大学日本代表監督(亜大監督)

自分たちの持ち味をアピールしている選手がかなりいたので頼もしく思います。いいピッチャーが抜けても毎年次から次へピッチャーが出てきますので、あとは野手がどれだけ頑張れるかが課題。左打者では毎年いい選手が出てるが、右で力のある打球を打てる選手がなかなか出てこないので、ちょっと前でいうと埼玉西武ライオンズの山川選手みたいな選手を発掘できるといいなと。アメリカに行って彼だけは160㌔近いストレートに、ホームランになるとか凡打になるとかは別として、ボール自体には負けてなかった。そういう選手が出てきてくれると夢をもってチーム作りができるんじゃないかと思う。(今日の打撃は)ヒットを打ったかは別としてピッチャーが投げるボールにこの時期どれだけ振れるかということ。バッティング練習でもかなり飛ばしてる子もいた。あとは経験ですね。ここから授業優先でなかなか野球できる環境ではなくなると思うんですけど、どのチームも優勝目指して2月のキャンプインから頑張ると思うので6月の平塚合宿が楽しみです。ある程度チームの中では去年召集した選手のほうで構想はできているので、それに新しい力を加えていけたらかなりのチームができると思います。(愛媛県出身の糸川選手(立正大)は)今日自分が見て正直一番良かったのが糸川くんかなと。良くても悪くても波が無いというか。彼は同じリーグで戦っていて、自分の持ち味を出せるピッチングをいつもしてました。彼は充分力を発揮できたんじゃないですかね。独特な抜けたボールがあるんですよね。ひょっとしたらアメリカ人の選手に、あのボールは生きると思います。(内山選手(中大)が4安打だが)そうですね。あとちょっと力をつけて一、二塁間に引っ張れるだけのパワーをつけてほしいと思う。左は国際武道大の勝俣くんとか、まだまだいいバッターはいます。そういう意味では右バッターの方がチャンスがあるんじゃないかなと思います。



・佐藤(法3=聖光学院)

(紅白戦を振り返って)全然駄目ですね。やっぱり各リーグのいいピッチャーたちだと思う。どんな球種を投げるのかというのもまず見ないといけないし、そこはアメリカとやるときもどういう球種があるのかというのは1、2打席経験しないと分からないことでもあるので、いい経験だと思います。リーグ戦と違うところですね。リーグ戦だとだいたい相手が決まっててどういうピッチャーかって特徴も出てると思うんですけど、こうやって分からない状態のときにいかに打てるかというのを大事にしていきたいとつくづく思いました。簡単に三振してるようじゃ駄目だなって。(立教の中川投手から最後に打ったが)結構サイドスローとかアンダースローは得意な方なので。でも打てて本当に良かったです。無安打で帰るより1安打出たほうが、気持ちも楽になるので。一本出せるか出せないかだと思うので、そこだけですね。(谷口さん(全日本大学野球連盟幹部・上武大監督)とはどんな話を)東洋の先輩でもあるので、いろいろ話をします。「意地で打ったなあ」とかって言われて「打っとかないとやばかったので」って。「あと盗塁しなきゃなあ」って話をさっきしました。結構谷口さんは見ててくださります。(盗塁を刺す場面もありましたが)きそうだなって雰囲気はあって、きたら刺そうと思っていた。ちょうど高めにボールがきてくれたので投げやすかった。刺せて良かったです。1回目は見ちゃって刺せなかったが、2回目でやっぱ見せとかないとと思っていました。肩が持ち味なので、刺せて良かったです。(最終日に向けて)明日は練習だと思うが、最後にできることをやってアピールしたい。できないことをやってもしょうがないので、やれることをしっかりやっていきたいです。



TEXT/PHOTO=川口朋珠