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2018.12.09
サッカー

[男子サッカー]インカレ直前特集!第2弾 正確無比なキックがチームを勝利へと導く~高橋宏季~

 12月12日に開幕する全日本大学サッカー選手権大会(以下、インカレ)に創部後初出場の東洋大男子サッカー部。12/8~12/11までの4日間、スポトウ記者注目の選手たちを特集していきます。第2弾はボランチの高橋宏季選手です!


今シーズンは最多出場賞を受賞し、攻守にわたり活躍




「チームの心臓の役割をしている」(古川監督)。「やっていて心強い」(坪川・国3=矢板中央)。監督、選手が絶大な信頼を置いているのは不動のボランチ高橋宏季(国4=FC東京U-18)だ。

 

FC東京U-18から東洋大への門戸をたたいた高橋は1年時から出場機会をつかむとチームは初の総理大臣杯に出場。2年時には関東大学サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)2部においてベストイレブン入りを果たし、チームの1部昇格に大きく貢献する活躍をみせる。翌年はチーム初の1部リーグ残留。そして迎えた最終学年、4年生では創部初となるインカレ出場を決めた。ここ4年で毎年歴史を塗り替えていったチームの躍進はまさに中盤で攻守にわたり活躍する高橋の存在が大きい。

 

高橋の持ち味といえば足元の技術の高さである。両足遜色なく蹴れるキック精度を生かした多種多様に蹴り分けるプレスキック、ロングフィードからチャンスが数多く生まれる。さらにファーストタッチで相手をはがす、相手との絶妙な間合いでボールを運びはがすドリブルスキルが光る。これらができるのは技術に加え、類まれな戦術眼も兼ね備えているからだ。技術と戦術眼が凝縮されたプレーがリーグ戦の第21節法大戦での72分シーン。相手2人に囲まれた状態でパスを受けると一瞬の動きで相手DF2人をはがし華麗に180度ターンし、前線の選手に針の穴を通すようなスルーパス。惜しくもゴールにはならなかったもののこのプレーに観客席からはどよめきが起きた。

 

「結果を残さないといけない」と高橋自身が語るように今シーズンのリーグ戦では1ゴール5アシストと数字の上ではやや物足りなさを感じる。だが「目に見えない形での貢献が非常に大きい」と古川監督が語るように数字上以上に高橋のキックから攻撃のチャンスが生まれ、ゴールへとつながるシーンを演出し続けた。

 

ボランチというのはポルトガル語で「ハンドル」という意味を持つ。まさにチームの“ハンドル”を担う高橋の精密なプレーがチームの初出場初優勝という偉業達成へと導く。

 

 

 正確無比なキックから多くのチャンスを生み出す


 

 TEXT/PHOTO=谷口奏生