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2018.12.10
サッカー

[男子サッカー]インカレ直前特集!第3弾 高みに導く背番号10〜坂元達裕〜

12月12日に開幕する全日本大学サッカー選手権大会(以下、インカレ)に創部後初出場を決めた東洋大男子サッカー部。12/8~12/11までの4日間、スポトウ記者注目の選手たちを特集していきます。第3弾は坂元達裕選手です!



誰よりも体を張ったプレーを見せる



 関東大学サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)で快進撃を見せ、創部初のインカレ出場を決めた東洋大。そこにはエースストライカーとして10番を背負う坂元(社4=前橋育英)の存在があった。

 

 2年時にはリーグ戦6ゴール、3年時には7ゴールを挙げた。そんな坂元が、かつて仙頭(H28年度卒=京都サンガF.C.)も付けた背番号10を背負い挑んだ4度目のリーグ戦。「タイトル獲得」を目標に掲げ、「自分がストライカーとしてチームを引っ張る」と気合いを入れた。しかし開幕から勝ち切れない試合が続き前期をまさかの10位で折り返す。これには坂元も「大事なときに点を取れなかった」とエースとして悔しさをにじませた。

 

 しかしその後快進撃を見せ、第13節から10試合負けなしでインカレ圏内の7位まで浮上。坂元は第14節の筑波大戦で2点差を追い付く同点ゴールを決めるなどその原動力となった。そして迎えた最終節の国士大戦、引き分け以上でインカレ出場が決まる東洋大は幸先よく先制に成功する。しかし状況は一転、逆転を許しこのままではインカレが断たれてしまう状況に。そこで意地を見せたのはエース坂元だった。

 試合も終盤に差し掛かる81分、松崎(国3=大宮Y)のパスを受けた坂元は体勢を崩しながらシュート。チームが苦しいときこそ泥臭くゴールに向かう、坂元らしいゴールを決めた。このまま引き分けに持ち込みインカレへの切符をつかみ取った東洋大。チームを救う坂元のゴールは「自分がストライカーとしてチームを引っ張る」まさにその言葉を体現するものだった。


 自らのゴールでチームをインカレへ導いた坂元は「ここからタイトルを獲ることが自分たちの本当の目標」とインカレでのタイトル獲得に意欲を見せた。また、来シーズンからJ2モンテディオ山形への加入が内定している坂元にとって、インカレは東洋大を10番を背負って戦う最後の大会。残された「タイトル獲得」を果たすため、エースはチームの先頭に立つ。



エースのゴールはチームを勇気付ける



TEXT=金澤瑞季