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2018.12.31
アイススケート

[アイスホッケー]インカレ決勝、明大に1年越しのリベンジならず準優勝

91回日本学生氷上競技選手権大会

1229日(土) 白鳥王子アイスアリーナ

東洋大0―6明大


POS背番号名前
GK34古川駿(社4=八戸工大一)
GK31水田(社3=駒大苫小牧)
DF46渡邉(社4=日光明峰)
DF12福田(社1=日光明峰)
FW11所(社3=駒大苫小牧)
FW13出口(社4=駒大苫小牧)
FW27小堀(社1=白樺学園)
DF29中村(社3=八戸工大一)
DF26川口(社3=白樺学園)
FW18阿部(社4=白樺学園)
FW16武部(社2=苫小牧工)
FW19柴田(社4=武修館)
DF23佐藤(社4=駒大苫小牧)
DF坂元(社4=清水・北海道)
FW14久米(社1=駒大苫小牧)
FW48清水(社2=白樺学園)
FW21古川誠(社4=白樺学園)
DF33千葉(社2=駒大苫小牧)
FW24石橋(社3=駒大苫小牧)
FW22石倉(社3=八戸工大一)
FW20猪狩(社2=駒大苫小牧)
FW17笹川(社4=日光明峰)




アシスト王に選ばれたFW柴田


インカレ期間中、多くの好セーブを見せたGK古川駿


試合終了後、悔しい表情を見せる選手たち


ベストDF、及び得点王に選ばれたDF渡邉


今までチームを引っ張り、盛り上げてきた4年生


※掲載が遅くなり申し訳ございません。


 第91回日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)決勝の相手は昨年と同じ舞台で敗れた明大だ。1ピリはいいスタートを切ることができたものの小さなミスから失点が重なり、0―6と無念の敗戦。悔しくも1年越しのリベンジを果たすことはできなかった。

 

 1ピリは両者パックを譲らず互角の戦いを見せた。開始7分を過ぎたところで6人攻撃に入るが、ここでは得点を挙げられず。その後PP(パワープレー)のチャンスが訪れるも、ここでシュートを決め切ることはできなかった。その中で1ピリ終了4分、東洋大のパスが明大に渡ってしまい、そのままゴールを決められ先制点を許した。

 

 2ピリ、3ピリでは思い通りに攻撃することができずミスが続き、なかなか東洋大らしいホッケーをすることができない。FW柴田(社4=武修館)やFW阿部(社4=白樺学園)がシュートするも、こちらは相手GKの正面で止められてしまう。ラスト40秒、PPの好機であったが、勢いに乗った明大に追加点を挙げられ気がつけば0―6に。この失点にGK古川駿(社4=八戸工大一)は悔しい表情を見せ、ここで試合は終了。今年のインカレも準優勝で幕を閉じた。

 

 今回のインカレ決勝が4年生10人にとっては最後の舞台。鈴木監督に初めてスカウトされた代であり、スキルも高く、思い入れのある学年と言われてきた10人だ。そしてこの4年間どんなときも誰一人欠けることなく全員で支え合い、乗り越えてきた。これまでチームを引っ張ってきた4年生に対して鈴木監督は「本当にチームの為に4年間努力してくれたことに感謝している」と言葉を贈った。そんな4年生の背中を見てきたFW所(社3=駒大苫小牧)は「4年生のこのインカレでの1番いいまとまりを春からできたら」と来シーズンに向けて強く意気込んだ。「後輩たちにこの悔しさを来年晴らしてもらいたい」とFW柴田。今回かなえられなかった優勝を後輩に託し、それぞれが新たな道へと進んでいく。


■コメント

・鈴木監督

まず1ピリはすごくいいスタートが切れて、チャンスはあったが、なかなか決めきれずに、そこから自分たちのミスが重なって失点を重ねて、なかなか自分たちのリズムに持って行くことができなかった試合だった。(明大の印象は)明大はやはりすごくオフェンス力があるチームなのでうちのミスを見逃さずに得点を重ねてくるというところで、オフェンス力がすごく高いチームだなと思う。(チームの雰囲気、様子)すごくいいスタートを切ったし、入りは良かったが、自分たちのミスで失点したところで、少し精神的にもなかなかエネルギーが出なかったゲームだった。(今日のミーティングではどんな言葉をかけられたか)本当にいつも通り自分たちの力を出し切ろうというところだけ話した。(4年生の4年間を振り返って)彼らの年代が私が監督になって初めてスカウトした年代で、もちろんどの年代にも思い入れはあるが、すごく思い入れが強かった。何とか彼らを優勝させたいという思いは強かったが、そこをかなえさせてあげられなくてすごく残念に思う。本当にチームの為に4年間努力してくれたことに感謝している。(4年生との思い出は)たくさんある。高校時代のスカウトのときから顔を見ている選手なので、色々な思い出がたくさんある年代。(4年生全員が誰一人欠けることなく最後までやってこれたことについては)本当に本人たちの努力だと思う。あとは、10人という人数が多い学年だったが、1人ではなくよく助け合ってここまで来たのではないかと思う。(今年1年はどんなチームだったか)すごくタレントが多いチームで、その分まとまるのに時間はかかったが、最後はしっかりチームとしていいチームに成長してくれたのではないかなと思う。(来シーズンに向けて)チーム力というのは個々の力、個々の成長から大きくなっていくものだと思うので、まずは個々の成長をしてチーム力を上げていきたいと思う。


・FW柴田(社4=武修館)

正直、実力負けっていうのもあるし、4年生である自分たちが何もできなかったっていうのが本当に悔しい。内容的にも全部負けていたし、2位という結果を僕らも受け止めることができないけど、後輩たちにこの悔しさを来年晴らしてもらいたいと思う。(自分のプレーは)個人的には結構動けてはいて、アシストとかはしていたがゴールとかは全然なかったし、ちょっと自分の実力不足かなというところがあった。僕がもっと決めていれば勝てたと思う。(インカレ総括)合宿きたときからチーム自体の調子も良くて、まとまっていた。自分たち的にもいけるかなというのはあったが、やっぱり何か足りなかったのかなという風に思う。


・FW所(社3=駒大苫小牧)

最初はいい試合していると思っていたけれど、FW陣が得点できなくて明大がどんどん点を重ねて最終的に6-0となって完敗だった。悔しいけど6-0にまでなると自分の不甲斐なさしかなくて。1点でも取ろうと思ったけど全然取れなくて。明大はすごくいいホッケーしていたなと思った。(インカレ総括)最初は4点取れたけどそこからずっと点数が取れなくて、自分の中ではすごくインカレ3年目不甲斐なかったと思う。点数とかでチームのためにって思っていたけれどそれもできなさそうだったので、しっかり自分のやること、早くフォアチェックいったり、相手にチェックしたり、シュートブロックしたりとかそういうことでチームのために少しは貢献できたかなと。だけど、まだまだできることはたくさんあったので悔しいインカレだった。(4年生最後ということで)最初のころは4年生まとまりないなと思って不安なところが多かったけれど、インカレ前からまとまってきていて良かったなと思った。そういうのを見ていたので僕らが4年になったときは最初からまとまれるような努力、いいチームづくりを同期たちでできるんじゃないかと思う。来年は今の4年生が抜けることによってスキルが落ちてしまう。来年は今以上に僕らがしっかりまとめてチーム全体がまとまっていかないと本当に優勝とか言ってられないので学年からしっかりまとまって、みんなをまとめて団結していきたい。4年生のこのインカレでの1番いいまとまりを春からできたらなと思う。


TEXT=岡村珠里  PHOTO=伊藤なぎさ、川口朋珠、越塚日南