スポトウ｜東洋大学スポーツ新聞編集部

   春季オープン戦でその日活躍した選手をお届けするスポトウが選ぶMVP。昨季逃したリーグ優勝・悲願の日本一を手繰り寄せるのは誰か。どこよりも早くリーグ戦のキーマンたちを紹介する。

   千葉ロッテとのオープン戦は７対８と一時勝ち越すも打ち合いを制すことができなかった。第３回の今回は今季オープン戦初の先発のマウンドとなった山内（営２＝東洋大姫路）だ。

   この試合の先発を以前から言い渡され、「まじか。とは思いましたけどやるしかないので」と気持ちを整理しマウンドに上がる。初回、制球が定まらず２者連続で四球を許しいきなり得点圏に走者を置く展開に。「オーラがあって。ちょっとびびってましたね」と立ち上がりはプロ野球選手と意識しすぎたよう。しかし、期待の右腕は立ち直る。１死を取り迎えるのは過去に首位打者を獲得した巧打者・角中。「低めに変化球を集めようと思った」と振り返る一球は狙い通りワンバウンドになり、バットは空を切った。続く二回に四球で出した走者を返し１失点を喫するも２回２奪三振１失点と「思ったより良かった」と自己評価。来たるリーグ戦に期待できる内容となった。

   「やれるなら先発をやりたいです」と語ったのはつい先日のこと。リーグ戦経験のある村上（総３＝智弁学園）のあとである２戦目先発の枠を狙う。プロの世界に飛び込みアピールを続ける高校の先輩・甲斐野（H30年度営卒＝福岡ソフトバンク）が「一番期待してる後輩」と語ったこの男がベールを脱ぐ日は遠くない。

※学年は新年度のものです

TEXT/PHOTO＝須之内海