Article

記事


2019.03.26
準硬式野球

[準硬式野球]スタメン全員安打!2戦連続コールド勝ちで5回戦へ

第61回関東地区大学準硬式野球選手権・4回戦

3月25日(月) ダイワハウススタジアム八王子

〇東洋大15-4城西大(8回コールド)

(イニングスコア)

4回戦合計
東洋大15
城西大0×



(東洋大)

岡澤(済1=長野吉田)、世古(法1=広陵)、井上敬(情2=九里学園)ー西本(ラ2=岩国)、山崎(営1=西武台)



三塁打:吉澤(四回)、井上結(五回)、土屋(六回)、伊藤(八回)

二塁打:井上結(二回)、西本(三、五回)、伊藤(四回)、浦田(五回)


この試合で6打数5安打の井上結


「次につながるものは得られた」と振り返った先発・岡澤


土屋は右翼フェンス直撃の三塁打で沸かせた


ベンチからの声援がチームを盛り立てる


第61回関東地区大学準硬式野球選手権大会(以下、関東選手権)4回戦で対したのは、東都リーグの3部に属する城西大。初回から最終回まで点を積み重ね、15対4の8回コールド勝ちで5回戦進出を決めた。

 

   初回から積極的に攻めた。打線が奮起し、四回までに5点差をつける。圧巻だったのは五回。先頭の西本(ラ2=岩国)がこの日2本目の左前二塁打を放つと、続く打者は土屋(社2=習志野)。相手投手が犠打の処理にもたつく間に、ヘッドスライディングで出塁する。浦田(法1=海星・長崎)も左前に弾き返し、1点を追加。そして2番・井上結(ラ1=中央中等教育)が弾き返した打球は右中間へ落ちると、快足を飛ばし三塁まで到達。この回5点を追加し、城西大を圧倒していく。

 

   投手陣は先発の岡澤(済1=長野吉田)が「4失点して良くなかったが、収穫はあった」と、先発として再び手応えをつかんできている。世古(法1=広陵)や、井上敬(総2=九里学園)も点を与えず、要所で締めるピッチングを見せた。

 

   スタメン全員が安打を放った今試合。松井友学生監督(社2=前橋南)も「誰をスタメンにしようか悩む」と言うほど、全員が冬の合宿で鍛えた力を発揮している。六回には土屋が右翼フェンス直撃の三塁打を放ちスタメン起用に応えた。井上結はこの試合全打席出塁を記録し「練習試合でヒットが出なくて不安だった」と話しながらも、関東選手権で結果を出している。次戦は同じく東都リーグ1部に属する日大。「挑戦者の気持ちで強気で攻めていけば勝てる」と高橋主将(法2=八戸学院光星)が話す通り、ここで難敵を倒して連覇を目指す。


◼️コメント

・小田辺監督

10安打は打たれすぎかなと思うが、打つ方は好調に21安打打つことができているので褒めてあげたい。(投手陣は)打たれているのは甘い球で、それは打たれても仕方ない。全部の球をパーフェクトに投げるのは難しいので、精度をあげていくのが課題。打たれる以前にエラーでピンチを招いたりとかそういうところで失点しているので、そこは守りの方でカバーしてあげなきゃいけない。(井上結選手が全打席出塁だが)良いつなぎ役をやってくれた。3、4、5番が当たっているので、まあ今日淳也(高橋)は結果としてヒットにならなかったけどイメージは悪くないし、吉澤も青木も結果が出ているのでその辺は心配していない。(次戦は)明日は仕事で来れないが、学生監督の松井(友希)に任せて、高橋主将が引っ張っていってくれると信じているので仕事をしながら吉報を待ちたいと思う。


・松井友学生監督(社2=前橋南)

連戦で疲れもあると思うので七回で決めいと体はあったが、八回で終われて良かった。打線は昨日よりもきっちりと捉えたヒットが出ていたので良い感じに調子が上がってきていると思う。浦田にもヒットが出て青木、田部井も良い感じ。剛(土屋)もスタメン起用に応えて3安打してくれた。明日のスタメン悩むなあってくらいみんな状態が良い。(井上結選手が全打席出塁だが)2番は練習試合のときから色々試していたが、ちょっと変えて最終的に結太で落ち着いたんですけど、練習試合は去年の秋から打てていなくて、少し心配だったが経験もあるのでできるだろうと信じていた。大会に入ってすごく打ってくれるので、やっぱりありがたい。足も速いし。明日も期待したい。(投手陣は)今日は竹内を投げさせないっていうので、岡澤を先発で回した。瀬下さんにもアドバイスを頂いて計算通りに進んでいるかなと思う。打たれはしたが岡澤はやっぱり経験があるので、要所要所で締めてくれた。世古と井上敬も良い感じ。明日は先発次第だと思うので頑張ってほしいと思う。


・高橋主将(法2=八戸学院光星)

昨日今日でチームも振れてきたし動けるようになってきたので、良い感じですね。(投手陣によく声をかけているが)ピッチャー陣はメンバーに入ってるやつは抑える力はあるので、打たれたとしても自分の実力を不安視しないで自信を持ってやってくれれば抑えられると思っている。不安になることはないよみたいな声かけを心がけている。(井上結選手が全打席出塁したが)1、2番で出塁するという役割を果たしてくれた。明日も打ってほしい。(自身の打席を振り返って)ずっと冬やってきたことが徐々にできてきていると思う。本当に自分は何本打つかより、どこで打つかだと思っているので次の試合、準決、決勝と厳しい戦いになると思うが、その劣勢とか自分たちが追い込まれた中で一本打ちたいなと思う。状態は上がってきているので、良いところで打ちたい。(次戦に向けて)相手も強いと思うが自分たちが挑戦者の気持ちで強気で攻めていければ勝てると思うのでみんなでいつも通り楽しく勝ちをイメージして、勝って最後に笑いたいと思う。


・岡澤(済1=長野吉田)

ピッチング自体は4失点して良くなかったかなと思うが、かなり収穫はあった。この大会始まる前から自分の状態はあまり良くなくて、結構考えすぎていた部分もあったが次につながるものは得られた。それを今後に生かしていきたい。陸さん(西本)からは結構色々声をかけてくれて自分を楽にさせてあげようとしてくれた。敦也さん(高橋)も結構声をかけてくれた。投げ終わった五回の後も「あのバッターこうだったよ」とかってアドバイスもらってそれも今後に生かせる。入りの部分も言われたところをできていなくて駄目だったところもあって色々教えてもらってそういうのを直していけたらと思う。(打線を見ていて)すごく良い展開をつくってくれて先制点もとってくれて今日は野手にすごく助けられた。明日以降は相手もすごいピッチャーがあがってくると思うのでこれからはピッチャーで盛り立てたい。どういう場面で回ってくるか分からないが、どの場面でも自分の役割ができればと思う。


・井上結(ラ1=中央中等教育)

(全打席で出塁したが)大会始まる前の練習試合で全然ヒットが出なくてこの大会は結構不安だったが、だからこそ割り切っていけた。昨日の初戦もヒット出たのでそれでちょっと楽になって、打席を重ねるごとにタイミングの取り方がつかめてきた。明日もそれを生かしてやっていきたい。(好調の秘訣)打席に入ってるときも守備についているときもベンチの雰囲気とか盛り上がりがすごいプレーの後押しになっている。試合に出ていない人のそういう応援がすごく結果につながっていると本当に今日は思った。(次戦に向けて)日大はリーグ戦でも強いチームなので今日までの結果を忘れて気を引き締めて頑張っていきたい。



TEXT/PHOTO=川口朋珠