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2019.04.01
硬式野球
[硬式野球]スポトウが選ぶ東京国際大戦のMVP〜3回0封 #乃木坂 好きの野木が好投〜
春季オープン戦でその日活躍した選手をお届けするスポトウが選ぶMVP。昨季逃したリーグ優勝・悲願の日本一を手繰り寄せるのは誰か。どこよりも早くリーグ戦のキーマンたちを紹介する。
新元号が令和に決まったこの日、東洋大グラウンドで行われた東京国際大とのオープン戦は終盤あと一歩のところまで行くもサヨナラ勝ちとはならず1対2で惜敗。第15回の今回はオープン戦を通じて安定した成績を残している野木(営4=九州国際大付)だ。
先発の有馬(法3=東洋大牛久)が2回2失点で降板するとマウンドに上がる。野木は「予定では2イニングとかだったんですかね。今春最長ですよ」と微笑みながら粘投を振り返る。立ち上がりとなった三回。「普段はそんなに投げないんですけど」と持ち球の中からフォークを選択し、3つのアウト全てを三振で奪う。「佐藤(法4=聖光学院)が先発の有馬とやってる時から縦の変化を振ってきてるって話してたので」とイニング間の話し合いもあったという。頼れる女房役がこの日の好投に一役買っているようだ。
「去年の投手陣がすごかった。根本的に変えないと」。そう考えた時に行ったのは体重の増量だ。3年時には80kgだったが84kgまで増やした。ウエイトトレーニングなどでさらなる飛躍を図った。
学生野球ラストシーズンとなる今年、ようやく神宮球場のマウンドに上がる姿が観れるだろうか。「違和感なく投げられた」とプレシーズンマッチを語った右腕がリリーフでフル回転の活躍を見せる。
TEXT/PHOTO=須之内海