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各大学主力選手が抜け、混戦が予想されるリーグ戦。チームとして20度目のリーグ制覇を目前とし、選手たちは何を語るのか。全７日間スポーツ東洋独占インタビューでお届けする。
第１日目は佐藤都志也主将。悔しさを味わった昨秋のリーグ戦から約５ヵ月。「俺らがとれなかった日本一をとってくれ」と前主将の中川（平成30年度法卒＝オリックスバファローズ）から託された悲願を胸に、ラストイヤーを戦う。（取材日・３月16日、聞き手＝川口朋珠）
－－ここまでのオープン戦を振り返っていかがですか
打てていないし、全然駄目です。
－－オープン戦とリーグ戦とはまた違うとも言いますが
そうですね。違いますけどやっぱり結果を出さないと駄目かなと思います。自分の中での調子というのはオープン戦前半まで良い状態だったがちょっとずつ落ちてきて、いまもう一回基本に返ってという感じ。まあでもこれからですね。折り返しくらいなので、残りでどれだけいけるかです。
－－リードしていてピッチャー陣の状態はいかがですか
良くなってきてると思います。１年生も使えるピッチャーが多くてリードしやすいというかやりやすいです。山下（雅・営４＝東邦）も野木（営４＝九州学院）も村上（総３＝智弁学園）なんかも状態はどんどんあがってきていると思います。あとは野手かなと思います。逆にオープン戦前半は野手が打っているイメージがありましたが、中盤以降落ちてきているのでここから挽回しなきゃと思います。変な話、自分が打てば勝てるというか。チャンスが自分に回ってくることが多いが、そこで一本出せないのが自分の弱さだと思います。でも正直バッターは心配してないというか。逆にオープン戦で打ちすぎてて、リーグ戦入って打てなくなったらどうしようみたいな変な不安があったんですけど。まあ自分は打てていないのでもう上がっていくしかないと思います。自分が打って盛り上げていきたいです。
ーー投手でキーマンになりそうなのは
村上って言いたいところなんですけど、２戦目に投げるピッチャーが重要になってくると思います。まだ誰が投げることになるか分からないですけど渡邊（総１＝報徳学園）とか神田（営３＝大商大堺）なんかも良いですし。一つ抜けないところはあるんですけどすごくピッチャーの層はあります。神田とか有馬（法３＝東洋大牛久）あたりには頑張ってほしいかなって思いますね。村上はゲームをつくってくれることに関しては信頼しているのでどれだけそこで思いっきり投げてくれるかです。経験は１年生のときにしていて、２年生のときはあのピッチャー陣がいたのでなかなか投げれなかったがその悔しさというかをぶつけるような、俺もできるんだぞ、くらいの気持ちを持ってエースとして頑張ってほしいなと思います。
ーー野手のキーマンは誰でしょうか
酒巻（営３＝成田）ですかね。東洋の４番としてチャンスで打席が回ってくると思うので。でもあまりプレッシャーをかけたくはないです。今一応自分が５番を打っているのでお前が駄目でも俺がしっかり打つからっていう、安心感を与えられるバッティングをしなきゃいけないなと思いますし、逆に酒巻に打ってもらったら自分も楽になります。自分もそうだったが３年生の年ってちょっと特別な思いがあるので、お世話になった４年生のために、とか。そういう気持ちを自分は自然と思ったので３年生全員に期待したいです。４年生はラストシーズンなので悔いなくやってほしいという思いがあります。３年生はこれから東洋を引っ張っていくので来年も見据えてやっぱりあいつらには頑張ってほしいかなと思います。
－－他大学の印象はいかがですか
中央なんかは去年から出ているメンバーが多く残るので一番強いかなと思います。他の大学は、うちの大学も含めてあまり変わらないという印象があります。去年は東洋が飛び出ていたと思いますが、どこも横一線なので気が抜けない。国学なんかも例年通り足を使ってくるでしょうし、立正は去年の優勝ピッチャー糸川や渡部の２枚看板が残っているのでそこをどう分析して打っていくかが一番重要かなと思います。駒澤は、結構メンバーが変わっていて自分たちもあまりデータの無い中で、いきなり活躍する選手も多いのでそれが怖いかなと思います。亜細亜はどの代も変わらない野球をしてくる。細かい野球とか走塁とか細かく練習してやってくるので、それにピッチャーが慌てないように自分がしっかり言ってあげたい。ランナーで揺さぶりをかけてくるのでそれに惑わされないようにピッチャーをリードしきたいと思います。
ーーどのように対策していきますか
この大学にはどういうピッチャーがいるのかということをイメージしていく必要があるので、これから意識を変えていかないといけないと思います。バッティング練習でもしっかり工夫していかないといけないと思います。
ーー昨秋の最終戦後に「今度は自分の本当の力が試される」とおっしゃっていましたがそう感じる部分は多いですか
すごくあります。打たれたら自分のせいっていうぐらいの思いで。打たれたとしてもその後に点をやらなければいい、そこで変に焦らない冷静さをもって相手バッターと心理の読み合いをしていこうかなと思っています。
ーー東日本大震災から８年が経ちましたが、そこについての思いはありますか
このあいだも３月11日で、いろんな思いがありました。やっぱり野球ができていることに感謝しなきゃなというのはすごく思いますね。改めてその日を迎えて、逃げ遅れて野球したくてもできなかった人もいるんだなと思ったら自分は幸せだなと。だからそのことを噛みしめて野球やろうかなという気持ちになりますね。あの時を知っているからこそ思うことはいっぱいあります。
ーーでは最後に春季リーグ戦への意気込みをお願いします
チームとしての目標はリーグ戦優勝、日本一。個人としては、三冠王。チームを引っ張っていきながら、チームとしての最高の結果と個人としての最高の結果を出せるようにやっていきたいです。自分たちはそんなに強い代ではないので絶対に諦めないとか負けていても何とか必死にくらいついていくとか、そういった気持ちの面で他の大学に負けたくないと思います。どんな相手でも向かっていく姿勢を崩さないでいきたいと思います。
◇佐藤都志也（さとう・としや）
学部・学年・出身校／法学部・４年・聖光学院
身長・体重／181㌢・83㌔
生年月日／1998・１・27
好きな食べ物／色々ありすぎて選べない
好きな女性芸能人／佐野ひなこ
趣味／料理
◆開幕前インタビュー・一覧◆
４月２日：津田翔希
４月３日：小川翔平
４月４日：村上頌樹
４月５日：小峰聡志
４月６日：酒巻翔
４月７日：杉本泰彦監督
