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2019.04.05
レスリング

[レスリング]クイーンズカップ開催 苦い結果も今後の糧になる大会に


2019JOCジュニアオリンピックカップ・ジュニアクイーンズカップ 

4月2日(火)~3日(水) 駒沢体育館


50㌔級

吉村(社1=埼玉栄) 1回戦敗退

吉岡(文1=いなべ総合) 1回戦敗退


53㌔級

小倉(ラ2=海洋) ベスト4


55㌔級

太田(社1=安倍学院) ベスト8


57㌔級

清野(ラ1=横浜清陵) ベスト7


大学デビュー戦で勝利を収めた太田


清野も果敢に攻める




 4月2~3日にかけてJOCジュニアクイーンズカップが開催され、東洋大からは1年生4名、2年生1名の計5名が出場した。

 

 50㌔級には吉村、吉岡がエントリー。吉村の相手は以前から同じチームで練習してきたという片岡(日体大柏高)。開始から両者譲ることなく拮抗(きっこう)した状態が続いた。しかし3分を経過したところで吉村が仕掛ける。積極的な攻めで相手を倒すとそのままバックを取りポイント先取。流れに乗りたいところだったが、「力負けした」との本人の反省通り相手の猛追から逃げ切れず悔しい初戦敗退となった。続く吉岡も終始タックルで攻めるも好機をものにできず、2-8で敗戦した。

 

 55㌔級の太田若。相手のアクティブタイムから1点先制したのを皮切りにタックル、ローリングと次々に技を仕掛け、結果5-2で2回戦へ駒を進める。2戦目、なかなか自分のペースに持ち込むことができない。途中グラウンダーでローリングを防ぐ場面も見られたが、相手のしつこい攻撃を前に反撃できず2回戦で姿を消すこととなった。

 

 続いて53㌔級に登場した小倉は今大会唯一の2年生からの出場。1回戦を開始30秒で圧勝し準々決勝に進む。準々決勝は試合前半、2回のパッシブを受けアクティブタイムから立て続けに2点を奪われてしまう。このまま試合終了かと思われたがラスト1分、小倉の反撃が始まる。相手をホールドするとそこから2回のがぶり返しを決め逆転。その後も場外ポイント、ローリングと点を重ね8-2で逆転勝利を収めた。準決勝では惜しくも勝つことはできなかったが、2年生の意地を見せた。

 

 この日最後の出場は57㌔級清野。開始分で一気に8点ビハインドのピンチに追い込まれてしまう。それでも4-8まで巻き返し、何度もフォール体勢まで持ち込む。しかしここで決めきれず結果6-14で敗退となった。

 

 今大会1年生は大学初公式戦となったが、「ビビッてしまって技を出せなかった」と吉村が振り返るように自分たちの強みを発揮できなかったことが敗因の一つだろう。しかしまだ大学での選手生活は始まったばかり。今後経験値を積んでいくことでさらなるパワーアップがみられることは間違いない。彼女たちの今後に大きく期待だ。



▪︎コメント

・若松監督

新入生が4人今年入ってきたが、試合前にみんな体重が重くなった状態で入ってきたので、その辺の減量がみんなきつかったのかなと思う。そういうところでみんな自分の動きができなかったと思う。本人たちにもいろいろと話をしたが、やっぱり負けて悔しい思いをしたみたいなので、まず今回がスタートなので次の試合に向けて体重調整はもちろん体力面などでもレベルアップしていけるようにしたい。(1年生は大学初公式戦だったが)女子のほうもだいぶ全国のレベルも上がってきているので高校生にも負けてしまった。高校と大学とのレベルの差も縮まってきているのでこれから4年間戦っていくうえで下に負けないように、また同級生にも上級生にも勝つような形でやっていければと思う。(これからの改善点は)やっぱり経験がまだ足りないのでこの1年1試合でも多く勝てるようにすること。それとやはり体力面、基礎的な面を重点的にやりたい。


・吉村(社1=埼玉栄)

大学初公式戦だったが、悔しかったので頑張りたいと思った。反省点はビビってしまって思い切り技が出せなかったりしたので、次はビビらずにいきたい。相手は昔から同じチームでやっていた選手で、全国大会でも優勝している強い選手だったので警戒していたが、相手の方が力が強くてプレッシャーもかけてきていたので、次やるときは反省を生かしていきたい。これからはビビらずに思い切りやれればいいかなと思う。


・太田(社1=安倍学院)

1回戦目は相手が年下で緊張していたがしっかり自分の動きが出せて初戦はいい試合ができたと思う。2回戦目は前に戦った同じ相手で、前に戦ったときより差が開いていて実力の差を感じた。これから1年生女子が4人入って、女子が盛り上がってきているので、次の新人戦まで頑張っていきたい。2回戦目の試合の前から気持ちで相手には負けていたかなと思う。(お兄さんがセコンドについていたことについて)自分がついてほしいと言った。お兄ちゃんの方が声が聞こえるので、安心して試合ができた。(課題と反省)1番はパワーの差を感じたので、試合が終わって次の練習から筋力トレーニングをしたい。気持ちの面で負けていたことが勝負を決めていたとおもうので、まずは気持ちで負けないように練習していきたい。今回はメダルを取れなかったのでメダルを取れるように頑張りたい。


・小倉(ラ2=海洋)

1回戦目は名前も知らない選手だったので勝てると思っていた。試合を早く終わらせようと思っていた。アンクルが決まったのでこのまま終わった。2回戦目は最初焦ってしまったが、上に進みたかったので、組手を意識した。相手は投げを結構してきたので、気をつけながら自分の組手をして、相手が疲れてきていたのが分かったのでチャンスだと思って頑張ろうと思った。後半はがぶり返しが決まっていけた。準決勝進出して相手は強かったが、あんまり緊張することなく試合には挑めた。組手や動きが固くなってしまった。ひとつタックル取りたかったがすぐに試合が終わってしまった。これから組手と課題を直していきたい。今回は緊張せずにアップから体は動いていたと思うので、今回のことを次やこれから忘れずにやっていきたい。唯一の2年生ということはあまり気にしていなかったが、1年生の時よりは気持ち的に余裕をもてた。これから雰囲気に流されずに試合の課題や毎回の練習で目標をもちたい。筋トレのときにも続けていって向上心や試合でも良くなるように自分で考えて練習していきたい。



TEXT=渡部穂乃花  PHOTO=渡部穂乃花、長枝萌華