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第95回日本選手権水泳競技大会 競泳競技
兼 第18回世界選手権大会代表選手選考会
兼 第30回ユニバーシアード大会水泳競技代表選手選考会
4月2日(火)〜8日(月) 東京辰巳国際水泳場
(3日目・予選)
◆男子50m平泳ぎ
4組
7着 花車 28”94
◆男子200mバタフライ
1組
2着 廣瀬 2’02”88
4組
3着 阪本 1’58”03
→全体7位で準決勝進出
◆男子800m自由形
4組
山本健 DNS
(3日目・決勝)
◆男子200m自由形
5位 中村 1’49”05
◆女子200m自由形
1位 白井 1’57”16
(3日目・準決勝)
◆男子200mバタフライ
2組
5着 阪本 1’57”83
初優勝に笑顔を見せた白井
初の決勝に挑んだ中村
100mでのリベンジを誓った阪本
第95回日本選手権水泳競技大会(以下、日本選手権)3日目は白井(国2=宝塚東)、中村(文4=比叡山)が決勝に出場し、白井が女子200m自由形決勝で初優勝を飾った。
男子200m自由形決勝には予選、準決勝と自己ベストを更新し勢いに乗る中村が出場した。初の決勝の舞台に「緊張した」と語った中村は、前日の疲れが残るレースとなり5位でフィニッシュ。「課題が見つかる試合だった」と振り返った。
女子200m自由形決勝には白井が出場。準決勝を1位で通過し優勝に期待がかかる白井は、「ベストが出る自信があった」と語った通り、好調な泳ぎを見せ前半を1位で折り返すと、そのまま首位を譲らず1位でフィニッシュ。自己ベストを更新する素晴らしい泳ぎでの初優勝に喜びをあらわにした。目標としていた世界水泳の個人の派遣標準記録には惜しくも届かず悔しさもにじませたが、リレーの派遣標準記録を突破し「(他の3人を)引っ張っていけるようになりたい」と語った。
男子200mバタフライ準決勝には阪本(国2=三重)が出場。決勝進出を逃し悔いが残るレースとなったが、100mバタフライでは「決勝に残りたい」と意気込みを語った。
大会も中盤を迎え、多くの選手が1、2種目を泳ぎ終えた。好調な泳ぎを見せた選手たちのさらなる活躍に期待したい。
◼️コメント
・中村(文4=比叡山)
予選、準決勝と自己ベスト出すことができて自信がついて、決勝ではさらにあげようと思ったが、言い訳にはなってしまうが、少し疲労が残っている感じがあり、それでも今までやってきたことを信じて全力を尽くしたが、ベストタイムは出なくてまだまだ課題が見つかる試合だった。(初の決勝は)緊張した。予選から緊張してしまい、最後は手が震えるくらい緊張した。それが最後バテにつながったのかなとも思う。しかし、このような舞台を経験したのは大きい経験になったと思う。(昨年と比べて)昨年は決勝に残れなくて悔しい思いをして、学生として出る最後の日本選手権は必ず決勝で戦いたいと思っていたのでその目標が達成できてよかったと思う。(100m自由形に向けて)半年間200mに向けてだけやってきて、100m狙わないと言ったら変だが、これからの200mにつながるレースができればいいなと思う。
・阪本(国2=三重)
昨年は準決勝に進むことができなかったので、今日進むことができたのは1つの成長かなと思う。周りがあまり速くなかったので気にせず自分のレースをしようという気持ちで準決勝を泳いだ。2月から3月にかけて1ヶ月間山へ行っていて、下りてきてから結構調子も良かったのでそこそこのタイムを狙いたかったが少し残念。(入学して1年経って)今までは100mか200mどちらかという感じだったが、大学入ってからは両方均等に泳げるようになった。(次のレースへ向けて)6日目に100mがあるので、そこではしっかりと決勝に残りたいなと思う。
・白井(国2=宝塚東)
優勝と確実にタイムが上がるというのは確信していたので、もう少しタイムが出ればなとは思っていたが、初めて優勝することができて良かったと思う。昨日とあまり変わらずとてもいい感じにアップから泳げていたので、これは確実にベストが出るなという自信があった。緊張もしていたが、結構リラックスして決勝に臨めたことが、自己ベストの要因かなと思う。もう少しタイムを狙って56秒台を出そうとは思っていたが、やはり決勝というのもあって少し緊張して力んでしまった。(個人の派遣標準まであと少しだが)前半56秒台で入れたのはとてもいいことだと思うが、その分ラスト50mが浮いてしまったのでそこが課題かなと思う。きつくても、もうひとかきしっかり泳いでいけるように修正していき、近いうちに56秒台を出していければと思う。すぐにどこがいけなかったかというのを推測できたので次につながるかなと思う。(初優勝の喜びと56秒台届かなかった気持ちどちらが大きいか)優勝できたことはすごく嬉しい。56秒台はでなかったが、57秒1という56秒台に近いタイムで、すぐ56秒台だせるかなという気もするので、喜びのほうが大きい。(明日のレースに向けて)200m自由形の疲れもあると思うが、予選から積極的にいって、また決勝に残ってそこでまた自己ベストを狙って代表に入りたいと思う。
TEXT=吉留奈津 PHOTO=伊藤なぎさ、越塚日南