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2019.04.08
サッカー

[男子サッカー]順大にリベンジ果たせずも ’’史上最高’’への闘いが始まる!

第93回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第1節

4月7日(日) フクダ電子アリーナ

東洋大0-1順大


<出場メンバー>

▽GK
松本健太(国4=柏U-18)

▽DF

坂本涼斗 (国3=柏U‐18)

土田直輝(国3=大宮Y)

野崎玲央(国4=大宮Y)

朝妻佑斗(国4=大宮Y)


▽MF
横山塁(国2=FC東京U-18)→60分 中村陸(国3=柏U‐18)
坪川潤之(国4=矢板中央)
長澤昂輝(国3=前橋育英)→70分 前田泰良(国1=鹿島Y)
梅津凌岳(国2=京都橘)

▽FW
小林拓夢(国4=帝京長岡) →80分 荒川勇気(国4=旭川実業)

松崎快(国4=大宮Y)




新たなメンバーで挑んでいく


松崎が攻撃の起点となる


大学デビュー戦となった前田



 第93回関東大学サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)が開幕。昨季の開幕戦では0-4と苦い思い出のある順大と今季も開幕戦を迎えることとなった東洋大。昨季のリベンジを果たしいいスタートを切りたいところだったが、後半に1点を献上し勝ち点3はお預けとなった。


 前半、東洋大は左サイドから試合を展開。立ち上がりから一進一退の攻防が続いたが19分、東洋大が仕掛ける。自陣ゴール前にボールを持ち込まれ混戦になると、そこから松崎が抜け出しフリーの梅津へロングフィード。そのまま裏へ抜け出しシュートを狙うもオフサイド判定。得点には至らなかった。しかし4分後、右サイドから駆け上がった野崎が左サイドにボールを流すと、再び梅津。ここも決めきることはできなかったものの着実に東洋大ペースをつくりあげていく。途中パスミスからボールを奪われGK松本との1対1へ持ち込まれるシーンも見られたが、ここは松本が飛び込み好セーブを見せるなど守備陣も活躍。前半終了5分前の41分には松崎が右サイドで華麗な足技で相手DFを剥がし中央に侵入、シュートを放つ。防がれるもこぼれ球を長澤が拾い再び打つ。これもGKにクリアされたものの、ペースはいい流れのまま前半を折り返した。


 前半の流れを持っていきたい後半だったが、順大にボールを保持される時間が続く。それでも53分に坂本 のクロスを松崎が受け右サイドから中央に折り返すと、小林とつなぎ梅津が相手DFの間に抜け出すも、GK正面で惜しくもシュートを決めることはできなかった。決定機こそ多く見られるがいづれも得点にならずもどかしい中、試合は動いた。51分、左から順大エース旗手が折り返したパスを中央からミドルで決められ、失点。厳しい展開に。なんとか盛り返したいところだったが試合終了となった。


 昨季同様開幕戦での白星はかなわなかったが、古川監督は「攻撃面守備面のところで、概ね機能した」と振り返り確かな手ごたえは感じられる一戦となった。新1年生もチームに加わり新体制となった東洋大。リーグ戦はまだまだ始まったばかり。”史上最高”を目指すべく、チーム一丸となって次戦、明大戦ではまず目の前の一勝をつかみ取る。





▪︎コメント

・古川監督

まず攻撃面守備面のところで、概ね機能したというところはある。前半でいけば相手のペナルティボックス内へ侵入した回数はこちらの方が多かったと思うし、守備の部分でも前半に関してはほとんど相手を侵入させることはなかったと思う。それだけにミドル一本で落としてしまうにはちょっともったいなかった。(順大対策は)何回かやっているし、彼らのやりたいことも分かった上でまたゲームを決め切れる選手が相手は旗手選手はじめいるので、そういうところの選手はフリーにさせないのいうところはあったが、基本的には同じスタイル、チームカラーの中でどちらがゲームコントロールしていくかというところだったと思う。(今回がデビュー戦となった前田選手について)プレーシーズンのところで何回かゴールを導き出すようなプレーを見せてくれていた。今回も負けているところからの投入だったので同点ゴールを生み出してくれということで投入した。(次戦に向けて)1部リーグはどこも勝ちを計算できるところはなくて、また全くもって歯が立たないという相手も無くなってきている様に、我々も少しずつ力を付けてきているとは思っている。去年明大とは唯一2勝しているので、相性は悪くない。今日の試合をまた検証して次回勝利を挙げられるようにしたい。


・坪川(国4=矢板中央)

負けましたけど、そんなに悲観的にはなっていない。ただ負けてしまったというのは勝ち点が欲しかっただけにもったいない。(チーム全体の動きは)90分間通してやることはチームとして明確になっていたと思う。ひとりひとり役割をはっきりわかっていただけに、攻守ともに機能していた。(意識したこと)相手の旗手選手はチームの中で違いを作れる選手なので、そういう選手の動きを止めるということは意識した。(課題は)後半みんなの足が止まってきたときに何ができるかというのは課題。(次戦に向けて)明大も力のあるチームだが、その中で2連敗はできないので頑張りたい。


・松崎(国4=大宮Y)
順大さんは前と比べると1年生が多いということもあって、そこまで脅威に感じなかった中で今日のゲームは取らなきゃいけないゲームだったのかなと思う。(チャンスは多くつくれたが)そこはプレーシーズンからずっと課題でいかに決定機を決めて試合を終わらせるかという部分がまだまだできてないと思うのでそこをもっと突き詰めていかないといけないと思う。(次節に向けて)明大は強い相手だが、開幕からどっかで勝たないとチームとしても個人としても勢いに乗れないと思うので次節は勝ちは絶対条件でその中で自分も結果が残せればいいかなと思う。


・前田(国1=鹿島Y)
チームとしてまずいい入りをすることができて前半なんか特に自分たちの時間というのが多かった中で本当にいいゲーム運びができたと思うが後半のところは試合全体としてまず取りきれなかったという部分と逆に相手の方のチャンスが少ないのに1点取られてしまった。1点差ではあるが大きな差まだまだあると思う。(高校時代との違いは)まず大学サッカーという自体の雰囲気であったり独特の空気があって主体性を持ちながら自分が中心となってやっていくところは高校と違うと思うし、その中でどれだけ結果を残していけるかは自分次第だと思うので練習を積み重ねてやっていくしかない。(通用した部分は)個人的には途中から出場してチームの流れを変えるプレーだったり1番はあれだけチャンスがあった中で自分がゴール取れなかったというのはチームに対して申し訳ない気持ちがあるし、チャンスがあった中で決めきれなかったのは課題で練習していくのみだと思う。ただ技術的な部分であったり、ドリブルの部分は通用しなくはないと感じた。(途中出場で何か監督から言われたことは)負けている状況だったので得点取ってこいというのは自分でも考えてたし、監督にも言われてたが取りきれなかったのが悔しかった。(次節に向けて)リーグ戦はまだまだ続くのでここでこの負けを次につなげられるように、悪い試合ではなかったのでここでまたチーム一つになって同じ方向向いて次のリーグ戦に向かって次は初勝利できるように全員で頑張っていきたいと思う。

[次戦試合予定]

第93回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第2節

4月14日(日)vs明大   味の素フィールド西が丘にて 11:30キックオフ


TEXT=渡部穂乃花  PHOTO=谷口奏生、友寄慈温