スポトウ｜東洋大学スポーツ新聞編集部

平成31年度東都大学野球１部春季リーグ戦・中大１回戦

４月８日（月）神宮球場

東洋大－中大（雨天中止により試合無効）

小川の再現弾に期待

ピンチで三振を奪い吠える村上

  雨が降る中始まった開幕戦。試合は初回に小川（法３＝霞ヶ浦）の本塁打で先制に成功する。投げては村上（総３＝智弁学園）が３イニングを完璧に抑える好投で五回まで進むも、降雨コールドに。小川の開幕戦弾も幻に終わった。

   チームは初回、畠中（中大）の前に簡単に２死とされる。ここで打席に入ったのはオープン戦でチーム第１号を放った小川。２球目を振り抜くと打球はそのまま右翼席に飛び込む本塁打に。チーム初安打を初本塁打で華々しく飾ると、普段は冷静なこの男も思わず天を指差し喜びをにじませた。雨天中止が決まり、この一発は幻に終わったが、「記録よりも記憶に残る本塁打」と笑みを浮かべ球場をあとにした。

   初回にリードをもらった村上が「力を入れたり抜いたりしたいい投球だった」と指揮官も絶賛する投球術で三回までを無安打で抑える。四回には先頭の坂巻（中大）に三塁打を許すもギアチェンジ。続く打者3人を見事打ち取り無失点で抑えるとマウンド上で吠えた。エースとして花咲かすシーズンにする。そんな決意が垣間見えたマウンドだった。

   幻に終わった１発目。１年時からレギュラーを張り３連覇全ての瞬間をしるこの男がチームに与える力は計り知れない。仕切り直しの舞台は翌日の第３試合だ。優勝奪還に向け、スタートダッシュを決められるか２度目の開幕戦に期待がかかる。

TEXT＝須之内海   PHOTO＝須之内海、齋藤洋