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2019.04.08
陸上競技

[陸上競技]六大学4連覇!坂本が最優秀選手賞、相澤が敢闘賞を獲得

第15回関東私学六大学対校陸上競技選手権大会

4月7日(日) 鴻巣市立陸上競技場


総合優勝

最優秀選手賞 坂本

敢闘賞 相澤


男子800m決勝

1位坂本1'51"88 ※大会新

3位柴田1'52"86


男子1500m決勝

2位児玉3'53"21

3位中村3'53"55

9位大澤3'55"27


男子3000m決勝

1位相澤8'10"18

4位及川8'22"32

7位西山8'27"51


男子3000m障害決勝

7位山本9'20"94

9位浅井9'25"97

13位小室9'46"16


男子5000m(プレミアムレース)決勝

7位前田14'40"92

11位鈴木14'51"91

DNS 吉川


男子800mオープン

1組

1着斎藤1'54"75

2着前之園1'58"51


男子1500mオープン

1組

1着 板倉 3'56"67

 5着腰塚4'03"39

DNS 柏木


男子1500mオープン決勝

1組

2着坂本4'03"75

3着土壁4'06"40

4着柴田4'06"86

6着前之園4'08"85

7着安川4'09"28

10着町4'10"18

11着藤城4'10"43

12着横山4'10"72

13着柏4'12"47

14着古川4'12"86

15着田中智4'13"94


3組

1着児玉3'54"66

3着 板倉 3'56"00

4着大沼3'56"17

5着清野3'57"98

6着久保田3'57"98

7着斎藤3'58"39

13着杉村4'03"86

16着中村4'06"39

21着小倉4'07"92

23着小田4'08"64



男子5000mオープン

1組

4着土壁15'05"55

12着田中智15'30"68

16着横山15'44"82


2組

1着久保田14'37"79

2着大沼14'45"73

8着田口14'57"41

9着清野15'03"91

11着古川15'05"51

12着安川15'07"26

15着中野15'14"49

16着柏15'17"39

21着藤城15'31"83

26着田上16'11"87

27着吉田16'31"79

DNS 飯島


3組

6着小田14'51"78

8着杉村14'53"08

19着小倉15'26"89

DNS 定方




坂本は大会新記録の走りで最優秀選手賞を獲得


エースの気迫を見せる相澤


久保田は1年生ながら積極的にレースを進めた


大会4連覇を達成し笑顔を見せる選手たち



 天候に恵まれる中、私学六大学対校陸上選手権大会(以下、六大学)が開催された。東洋大からは1年生も含め多くの選手が出場した。800mでは坂本(済2=越谷西)が大会新記録で優勝。他の種目でも3000mに出場した相澤(済4=学法石川)を筆頭に、総合力で大会4連覇を果たした。

 

 男子800m決勝には坂本、柴田(済3=東大和)が出場。序盤からこの2人が積極的に攻め、レースを引っ張る展開に。互いに一歩も引かない状態から、坂本が意地の力走を見せ、トップでゴール。坂本のタイムは大会新記録となり、見事最優秀選手賞に選ばれた。この結果に坂本は「素直にうれしい」と振り返るも、目標としていた1分5050には届かず悔しさをにじませた。

 

 男子3000m決勝で一際存在感を放ったのが相澤だ。1周目を過ぎたあたりから東国大の伊藤が集団から飛び出すと、すかさず相澤が後ろに付く。相澤はしばらく伊藤の様子をうかがい後ろに付いた状態でレースが進んでいく。残り2周のあたりで相澤がペースを上げると、伊藤は付いていけず相澤の独走状態に。最後まで先頭を譲らず相澤が1位でゴールし、エースの貫禄を見せつけた。相澤にとって個人種目初優勝に加え、4年間で初の敢闘賞を獲得した。

 

 今大会では1年生の走りにも注目が集まった。男子5000mオープンに出場した久保田(ラ1=埼玉栄)はレースの後半でもペースを落とさず、そこから切り替える余裕も見せた。組でトップの結果でも「自己ベストを早く更新したい」と意欲的な姿勢だ。

 

 4月に入りこれから本格的なトラックシーズンが始まる。「個人の力を磨くことがチームの向上になる」と酒井監督。先日の平国大記録会で2本のレースを制した児玉(済1=東北)をはじめとする、1年生の存在もチームにはいい刺激となっている。関東インカレに向けてチーム内での争いにも注目だ。



■コメント

・酒井監督

4月に入っての本格的なレースだったんですけど、課題と収穫と色々なことが確認できたのかなと思う。(相澤選手は)14日に金栗杯5000mに出るので、そのためにも今日は3000mでしっかりとしたパフォーマンスと追い込みをしたいなという目的で出たので、最初からいいペースでいったので予定通りの内容だった。(坂本選手は)今日はコンディションがよかったので記録は大会新記録だったけど、彼は1分49秒のベストタイムを持ってるので関東インカレに向けて自己ベストを更新できるような仕上がりも今後期待したいと思う。(新コーチについて)年齢もまだ若いし学生と近いところがあるので、しっかり学生の底上げや、チームのいい活性材になってほしいなと思う。(今後の目標)個人のレースが続いていき、まず個人の力を磨くことがチーム力の向上になっていくので、個人でしっかりと走りトラックもハーフマラソンもあるので、チームとしてはしっかり関東インカレに向かっていきたいと思う。


・坂本(済2=越谷西)

(レースの出場意図は)一位をとること。気候が全部よかったので、タイムも狙っていたが、タイムの方は全然きれなかったという部分でよくはなかった。(大会新記録だったが)目標タイムが1分50秒50だったのでまだまだ。(最優秀選手賞を受賞したが)それは素直にうれしい。(レースを振り返って)300mからあげる予定だったが、300mより前であげきれなくて、最後の100mで追いつかれると形になってしまった。あそこでもっとあげていればタイムももっと余裕を持ってゴールできたと思う。(次のレースの出場予定は)大きいのだと5月3日の静岡国際。その前に調整で、4月20日、21日の日体大記録会に出る予定。(静岡国際の目標は)ユニバーシアードの標準である1分47秒50を切ること。(次に向けて)一番近いのだと関東インカレ優勝が目標。


・相澤(済4=学法石川)

今シーズン初のトラックレースということで少し走れるかなというところがあって、やっぱりまだまだスピードに対応しきれていなくて自分としては満足のいく結果ではなかった。(スタートからハイペースで入ったが)東京国際の選手が8分切ると言っていたので、自分もそれに付いていけば8分5秒から10秒ぐらいは出るかなと思っていたので、しっかりいけるとこまで付いていって遅くなったら出ようかなと思って走った。(六大学4連覇を果たしたが)優勝というのは最低限だし、関東インカレでトラック優勝するためにはチームとしても個人としてもまだまだこれからレベルアップしていかなくてはいけないと思うので、今回優勝したことを喜ぶだけではなくてしっかり反省して次のレースに生かせればと思っている。(敢闘賞を獲得して)4年間で初めて敢闘賞をもらって個人種目でも初めて優勝できたので、そういう面に関してはすごくうれしいしこれからのトラックシーズンのレースに生かせればと思う。


・久保田(ラ1=埼玉栄)

最初の2000m通過予定が5分40秒だった。1000mの通過は良かったが、1000m〜2000mでタイムが落ちてしまった。タイムが落ちた時に自分が引っ張ったがそれでも上がり切らずにいつもならペースが落ちてしまうが後半まで落ちずに自分のペースでいけたのでラストも1000mから余裕があったので切り替えられたと思う。シーズンの入りとしてはまずまずの入りだった。力をつけたと思うので自己ベストを早く更新したい。タイムを狙っていたので、結果的に組トップだったが、さらにタイムも付いてきたらよかった。収穫はラストを切り替えられるだけの余裕はあったこと。課題は中間走がまだペースを守れていないのでペースを安定させて、ラストスパートも切り替えていきたい。これから箱根のメンバーを目指しているので、個のレベルをあげて、5000m14分20秒を切っていきたい。


TEXT=両角あずさ PHOTO=長枝萌華