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第95回日本選手権水泳競技大会 競泳競技
兼 第18回世界選手権大会代表選手選考会
兼 第30回ユニバーシアード大会水泳競技代表選手選考会
4月2日(火)〜8日(月) 東京辰巳国際水泳場
(6日目・予選)
◆女子50m自由形
5組
5着 山本真 26”76
6組
3着 遠山 26”17
→全体12位で準決勝進出
◆女子50mバタフライ
2組
4着 片山 28”35
◆男子100mバタフライ
4組
5着 阪本 53”30
→全体13位で準決勝進出
◆女子200m背泳ぎ
3組
6着 今井彩 2’15”94
→全体15位で準決勝進出
4組
1着 白井 2’11”79
→全体1位で準決勝進出
◆男子1500m自由形
4組
5着 山本健 15’39”04
(6日目・決勝)
◆女子200m平泳ぎ
4位 今井月 2’26”87
(6日目・準決勝)
◆女子200m背泳ぎ
2組
1着 白井 2’09”93
→全体1位で決勝進出
7着 今井彩 2’15”14
◆女子50m自由形
2組
8着 遠山 26”54
◆男子100mバタフライ
2組
7着 阪本 52”94
200m平泳ぎで今大会を締めた今井月
好調の白井は決勝でどこまで伸びるか
6日目を迎えた第95回日本選手権水泳競技大会(以下、日本選手権)は決勝に女子200m平泳ぎの今井月(法2=豊川)、準決勝には3種目に4人が出場した。4位に終わった今井月だが、約2カ月後のジャパンオープンや2020年東京五輪を見据え、今後の飛躍を誓った。
女子200m背泳ぎ準決勝に臨んだのは今井彩(済4=宇中女)と白井(国2=宝塚東)。今井彩は出場3種目で唯一の予選突破となったが、序盤に出遅れて全体13位という結果に。今大会絶好調の白井はセンターレーンでレースを引っ張ると、自身のベストタイムに迫る2分09秒93をマークした。「疲労は今まで以上にあるけど、一本一本集中して頑張ってこれている」という白井。この大会9レース目となる決勝でもベスト更新と派遣標準記録の突破を狙う。
混戦が予想される女子200m平泳ぎの決勝に出場した今井月は150m時点で5位。この種目の第一人者、渡部(JSS)が抜け出る中で2、3番手争いに加わりたいところだった。ラスト50mで追い上げると2分26秒87で「平泳ぎは正直26秒くらいかなって」と想定通りのレースとなり4位に。狙っていた200m個人メドレーでの代表の道がなくなった今井月だったが、平泳ぎだけに絞ることなく練習をしていくという。目指すのはあくまでも来年の東京五輪。「1日も無駄にしてはいけないし、一試合一試合自分にアベレージを高くする」。今井月の気持ちは既に次のレースへ向いている。
女子50m自由形の遠山(国4=八代白百合学園)は「4年生が正直後輩に圧倒されている」と下級生の躍進に驚いた。自身も初の予選突破をしたが記録を落として決勝進出は逃している。下級生のみならず、上級生も含めて残りの1日に全てを出し切れるか。7日間の戦いもついに最終日を迎える。
■コメント
・遠山(国4=八代白百合学園)
(準決勝のタイム)めちゃめちゃ落としてしまって、1本で終わってしまうっていうのが課題かなというところ。(準決勝進出は初)最後の年なので絶対2本泳ぐっていうのは目標にしていたので、そこは達成できてよかったと思う。(ここまでの調子は)コナミオープンとか、正直3月まではボロボロで。今回ここまで1本だけだけどこんなに上がれるとは思っていなかった。3月最後から調子が上げることができたので、そこは自分の中でいい練習が取り組めてきたのかなっていう感じ。(最後の年に向けて目標)選手権が終わればインカレに向けてまたチームで始動していくので、4年生が正直後輩に圧倒されて競技の面で引っ張れていないので、オープンとそれまでいくつか試合があるので、そこで4年生としてしっかり後輩を引っ張っていけるようにこれからは頑張っていきたい。
・阪本(国2=三重)
自己ベストでもなく、決勝に駒を進めることもできなかったので悔しい気持ち。去年9番であと一歩のところで届かなかったので、今年は200mでも悔しい思いをしたし、100mの方で絶対残るという気持ちが強かったが思うようにいかなくてまだまだ力不足だなと思う。(課題は)200mの方がだいぶ泳げるようになっていて持久力の方は上がってきたが、それに引き換えスピードがうまく出てないかなというのがあるのでそのスピードと持久力療法をうまく強化できたらいいなと思う。(次への目標)大学1年間でベストが出ずに苦しい思いをしたので、大学2年生は自己ベストを更新できるように、これからジャパンオープンとインカレと続くのでしっかりと1年以上更新していないベストを更新できるようにまた練習を頑張ろうと思う。
・白井(国2=宝塚東)
朝、軽く11秒でいけたっていうのもあったので午後は10秒切っていこうかなっていう思いで挑んだのでギリだけど10秒切れた。自己ベストを狙っていたので悔しいけど明日につながるいいレースかなと思う。(派遣まで1秒をどのように埋めるか)後半がちょっときつかったので後半勝負だなと思ったので、決勝は後半ちゃんと上げられるように修正していたい。(練習はどれぐらいの割合でやっているか)今回はフリーの方に2つ出場だったのでフリー中心にはなってしまったが、バックの方もちゃんと練習できていたのいう自信があったので、もうちょっとタイム上げられたらなと思う。(前半はわりと楽にはいれた?)泳いでいてもそんなにきつくないなという感じだったので後半ちょっと浮いてしまったがそれも積極的にいけたという証拠。(レースを重ねて疲れは)疲労としては今まで以上にあるけどそれでも一本一本集中して頑張ってこれているので、明日もう一本だけなのでしっかり集中して派遣標準を切りたいと思う。(疲労がある中でベストが出ているのは自信がつく)去年のシーズンはジャパンオープンで代表入りして気が緩んでしまったという部分があった。そこが自分が成長していかないといけない部分だなっていうながあったので、今回はそのだめだった部分をちゃんと生かしきれていると思うので明日疲労もある中だけどしっかりと頑張っていきたい。
・今井月(法1=豊川)
(タイム見たとき)ずっと調子が悪くてどっちを選ぶかってなったときに、自分が個人メドレーを選んだので、個人メドレーで練習していたし、平泳ぎは正直26秒くらいかなって言う風には思っていた。(個人メドレーで悔しい思いをしてこの種目に懸ける思いは強かったと思うが)個人メドレーで狙っていたし、200mブレが残っていたので気持ちは明るく2日、3日くらいはいたが、200mブレにかんしては普通に練習通りかなって感じる。(ジャパンオープンへの意気込み)本当に来年に向けて1日も無駄にしてはいけないし、一試合一試合自分にアベレージを高くすることが大切だと思うので、ジャパンオープンとか本当に小さい試合でも速いタイムを連発できるように頑張りたい。(種目は)200コメと200ブレはたぶん出るがそれ以外にも100フリとかエントリーできたらなと思っている。(まだ枠が残っている200mブレに標準を合わせるのか)それは分からないが、今年代表に日本選手権で入れなかったので、とにかく来年の1年間おことを見なくちゃいけないし、代表にもちろん入りたいがまずは個人メドレーでもしっかり集中して練習していきたい。自分の中では200ブレで代表入りを目指すんじゃなくて来年の代表入りを目指すために個人メドレーも平泳ぎもやっていけたらなって思っている。
TEXT=越塚日南 PHOTO=伊藤なぎさ、牧田のどか