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平成31年度東都大学野球1部春季リーグ戦・中大2回戦
4月10日(木)神宮球場
○東洋大6-5中大
試合を落ち着かせる働きを見せた野木
松澤は大学初勝利を得た
「自分が流れを止めないと」と胸に決めマウンドに上がったのは野木(営4=九州国際大付)。二回に先発の山内(営2=東洋大姫路)が走者を出し、1死二塁での登板に。強力中大打線の主力を担う内山、大工原から連続適時打を浴び2点を失ったことには「準備はできたたんですけど」と悔いた。しかし、このままでは終わらない。「そこから力を抜いて投げれたのは良かったこと」と振り返るようにポーカーフェイスな右腕は快投劇を見せる。三回以降は味方の好守にも助けられ、二塁すら踏ませず3回3分の2を投げ2失点とチームに勢いを与える好投でマウンドを降りた。
この日野木がマークした146㌔は自己最速を更新している。これに関しては「この前は乃木坂って言ってたんですけど、欅坂も好きなんです。だから46で"おっ"ってなりました」と満足げな表情で球場の外へと歩みを進めた。
「自分が投げる時はきっとビハインドの時。そういうときこそ流れを作りたい」と縁の下の力持ちとしてチームに徹する姿勢を見せた右腕。この男が負けを勝ちに変える投球を見せられるか。ここからのリーグ戦での奮闘に期待したい。
◾️コメント
・野木(営4=九州国際大付)
ビハインドでの登板で止めなきゃいけない相手の流れを止めれなかった。でも、三回に味方が1点差に追いついてからは自分が流れを作るんだという気持ちで力を抜いて腕を振って投げようと思ってた。それができたのは良かったと思う。ここ最近は1年生がいい投球をしていてすごく刺激になる。特に河北いいですよね。負けられないとは思いますけど、すごいなってなります。次投げる機会があったら今日の後半みたいに全力で投げれればと思う。
TEXT=須之内海 PHOTO=齋藤洋