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平成31年度東都大学野球1部春季リーグ戦・国学大1回戦
4月16日(火)神宮球場
○東洋大3-0中大
拳を突き上げる小林直
次戦も打棒に期待したい
小林直(法3=八戸学院光星)に一撃が飛び出した。その瞬間は小峰(営4=帝京)の本塁打の興奮が冷めやらぬ間に訪れた。七回まで国学大先発・横山の前に2安打と封じ込められていたナイン。ベンチでは「ストレートが曲がる。少し前に立とう」と策を立て臨む。2球目を力強く叩くと打球は高々と上がり、右翼席に吸い込まれる本塁打に。打球が上がった瞬間にベンチからは「行った!」と大きな声が飛んだ。2塁ベースを回ったところで天を指差し、井上コーチとハイタッチ。大学初アーチを満喫し、スタンドからは『熱盛り』コールが飛び交う中でダイヤモンドを一周した。待望の一発に「打ったのはストレート。感触は良かったけど走りながらびっくりした」と笑いながら振り返った。
ようやく一発が出た小林直。今季は開幕からスタメンを掴み順風満帆と思われるが、見えぬ苦労があった。大学入学からの2年間を「色々ありましたね。今年も最初はサードスタートだった」と少し考えてから語った。
憧れのプロ野球選手に「アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)。小柄で打てて守れる。理想です」と真っ直ぐな目で語る。東洋大の小さな巨人がセンターラインを守り抜く。
■コメント
・小林直(法3=八戸学院光星)
打ったのは直球です。直球が軸になっている投手なのは分かっていた中での対戦。序盤は打てなくて、チームとして前に立とうかという話になった。ちょっと直球が変化してるので。自分は元から前目にたってるのでそこまで大きな変化をつけたわけではないけど、連打で点を取れた一つの要因だと思う。大学初のホームランで素直にうれしい。高校との差はやっぱりバット。芯に当たらないと飛距離が出なくて、今日は芯に当たってくれた。次が金曜で少し空くけど浮かれずにやりたい。1発でてこれで満足しないでしっかりと次の試合でヒットが出るように、チームとしては勝ち点が取れるようにしっかりやっていきます。
TEXT=須之内海 PHOTO=谷口遥菜、齋藤洋