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2019.04.20
準硬式野球

[準硬式野球]「勝ち越せなかったのが大きかった」延長10回の激闘も中大に敗戦

平成31年度東都大学準硬式野球春季1部リーグ戦・中大3回戦

4月18日(木) ダイワハウススタジアム八王子

●東洋大5ー6中大(延長10回)

(イニングスコア)


10
中大
東洋大


(東洋大)

瀬下(営4=藤代)、岡澤(済2=長野吉田)、井上敬(総3=九里学園)ー西本(ラ3=岩国)


二塁打:井上結(三回)、三浦(四回)


この日5打席出塁の髙橋主将


2安打の活躍も「自分も含め守備のミスが多かった」と振り返る三浦


岡澤は粘り強い投球を見せた


土屋の生還を喜ぶベンチ



中大との3回戦は2度同点に追いつくも勝ち越せず、2カード連続で勝ち点を献上。延長10回まで粘ったが、あと一歩及ばなかった。


   先発のマウンドに上がったのは2回戦に引き続き瀬下(営4=藤代)。「自分の弱さが出てしまった」と初回から先制点を奪われる。追いつきたい打線はその裏、「みんな疲れているなかでいつも以上に声を出していた」と髙橋主将(法3=八戸学院光星)が話すように、連戦を感じさせない盛り上がりで雰囲気をつくる。その雰囲気に乗り、髙橋が内野安打で出塁するも得点ならず。その後さらに2点を失う。それでも三回、三浦(文3=東北)が中前打を放つと打席には井上結(ラ2=中央中等教育)。3球目を左中間に落として適時二塁打を放ち1点を奪う。続く髙橋も適時中前打を放って1点差につめよる。四回には土屋(社3=習志野)が先頭で出塁すると「イメージ通りに打つことができた」と話す三浦(文3=東北)の適時左越二塁打で同点に追いついた。




   六回からは岡澤(済2=長野吉田)が瀬下のあとを継いで登板。松井友学生監督(社3=前橋南)が「点はとられたけどああいうふうに追いつけたのは岡澤の粘りのピッチングがあったから」と話すように点を与えず切り抜ける。奮投に応えたい打線は、六、七回で1点ずつ加点に成功。再び同点に追いつき、試合は延長戦へ。クローザーとしてマウンドに立つのは井上敬(総3=九里学園)。強気のピッチングを見せるも3連打を浴び1点を失う。まずは同点に追いつきたい東洋大はその裏、「どうしてもここで出たいという強い思いで打席に立った」と言う井上結が中前打で出塁。しかし後が続かず、1点差での敗戦となった。




   「めちゃくちゃ悔しい」(松井友学生監督)。勝ちたいという気持ちを強く持って臨んだこの中大戦だっただけに、悔しさも一層のものだった。しかしこの3戦で得たものもある。「専大戦と違って勝ちたいという気持ちが前面に表れての負けだった。落ち込むことはない」と髙橋主将は前を向く。「本当に強い気持ちでチーム一丸となって1戦目をまず勝てるように」(井上結)。全員がその気持ちを持って一戦一戦を戦う。


◼️コメント

・松井友学生監督(社3=前橋南)

シンプルに悔しい。めちゃくちゃ悔しい。先制点はとられたけど我慢して粘り強くピッチャーは投げてたし、バッターも追い込まれてからも粘ってフォアボールをとったり本当に粘り強く戦ってた。ヒットもまんべんなく出ていて5番に剛(土屋)を使ったけど期待に応えてタイムリーとか先頭で打ってくれた。翔(三浦)もきっちりバント決めてくれた。みんなよくやってくれた。岡澤も敬史郎(井上)もピンチを抑えて次の回につながるピッチングをしてくれた。本当に今日の負けは自分の責任かなと思う。勝たせてあげたかった。(投手の起用について)敬史郎は後ろに待機してもらって勝負どころで一巡だったらたぶん打たれないという話はしてあった。先発は遠山は指のマメがつぶれているから昨日瀬下さんとインコース使えばいけるかもねと話して瀬下さんにお願いした。点はとられたけどああいうふうに追いつけたのは岡澤の粘りのピッチングがあったから。本当に岡澤は関東選手権前とか調子が上がってこなかったけど今日良いボールがいっていたし今後期待したい。敬史郎は勝負どころでいくということでクローザーらしい肝の座った投球を見せてくれてナイスピッチだった。(試合後半は東洋が流れをつかんでいるように見えたが)先制されて追いついたりはしたけど勝ち越せなかったのが一番大きくて一気にひっくり返すというところまでいけなかった。相手も粘り強くてそこで我慢対決みたいになってエラーとかが出て、粘り負けしてしまった。流れは本当にベンチもすごく盛り上げて全員で勝とうということで翔(三浦)も病院行って、翔のためにも勝とうよとみんなその気持ちを持って一生懸命やってくれたからこそ流れがきたと思う。だから本当に勝たせてあげたかった。(髙橋主将が5回出塁したが)昨日一本出ていていつかは打つだろうと思っていた。昨日試合のあとご飯一緒に行ったがそこでも話して、「イメージはちゃんとできてる」って言ってたからいつかは打つかなと思っていた。今日本当に良い活躍してくれたなと思う。やっぱり敦也(髙橋)が打つと打線はつながるなと思った。次の試合からも期待したい。(中大との3戦を振り返って)初戦サヨナラ勝ちで流れがくるかなと思ったが2戦目で少しふわっと入ってしまって先制されて一気に大量得点されてしまい、今日も我慢比べみたいになった。うちはやっぱり先制して流れをつかんで攻撃していくチームだから先制されてしまうと追いつくのに精一杯で勝ち越すまで持っていけないというのが見えた。今日も勝てたといえば勝てたから本当にみんなに申し訳ない。中大戦を終えて成長もあったと思うし康輔(徳永)ものぶ(渡辺)も投げて遠山も先発で五回まで投げれたし、竜也(青木)も調子良くなってきたし田部井も低めの変化球を振らずに我慢して打てるポールをきっちり振るというのが徹底できていた。追い込まれてから粘り強さが出てきたり。この3戦を終えて、負けてしまったけど収穫はすごくあったと思う。勝ちたいという気持ちもすごくあったと思うけどその気持ちを次の試合に向けて、リーグ戦終わったわけではないし最後まで諦めずにここから全カード勝ち点をつかむという意気込みでやっていきたい。(今のチームに必要なことは)チーム状態は悪くないと思う。野手も一生懸命やっているし勝負どころでエラーが出ているというのがある。それをいかに減らしていけるか。まあエラーは出るものだと思うので、今日翔がエラーした後もリカバーしようと一生懸命やってくれたしバッティングでも結果を出してくれたしそういう気持ちを持った選手がそうやって伝染していければこういう風な試合も追いついていけると思う。まあでもエラーは無い方が良いかな(笑)。最後まで確認事項を確認して準備することが大事だと思う。竹内ももうそろそろ投げれたら投げさせたいと思うから期待したい。(次戦に向けて)負けはしたけどチームとして下を向く必要は無いと思うしまだ最後まで諦めず全員で残りの勝ち点全部とるという気持ちで。前面に気持ちを押し出していけば勝てると思うので頑張ります。


・髙橋主将(法3=八戸学院光星)

先制されて悪い流れだったが自分らしい粘りはできて、勝ち点がかかった緊張する場面だったけどみんなが自分の力を出してくれたかなと思う。(試合の入りは)良かったかなと思う。みんな疲れているなかでいつも以上に声出して体動かして入りはとても良かったと思う。(チームに必要なことは)専修のときとは違って勝ちたいという気持ちが前面に表れての負けだったので、落ち込むことはなくて、この気持ちをつらぬければ力はあると思うので勝てると思う。(チームとして良かったところは)負けている時もみんなが勝ちたいっていう思いで一生懸命野球に取り組んでいたのでこういう姿勢をまた自分から率先して出して勝ちたいって気持ちでいきたい。そこが今日良かったと思う。(3安打と四球で出塁したことは)内容が最近良くなってきてずっと迷惑をかけてきたので一打席も無駄にしたくないという思いで集中して入れたし次につなごうという気持ちで入れていた。良い結果につながったと思う。(次のカードに向けて)少し間が空くので1年生含めて争い激しくしてまたもう一回一からまず個人のレベルアップをして試合をみんなで勝とうという気持ちで臨めたらと思う。


・瀬下(営4=藤代)

昨日があったので、今日は絶対序盤から点を取られないようにと思って、考えて攻めていこうと投げたけれど、結果的に昨日と同じようになってしまったのは自分の弱さが出てしまったと思う。(チームとしては)2日連続自分が迷惑をかけているにもかかわらず序盤から点を取ってくれて、そういう面では自分が恵まれているなと思った。自分の弱さがチームに影響してしまったかな。終盤の粘りもいいものだったし、崩してしまったなという申し訳ないの一言。(中大のバッターは)対戦したことがあったので特徴を捉えているつもりだった。向こうも向こうで切羽詰まった状態で気持ちの面でも強さを感じたしスウィングの強かったのが打たれた原因、あっちに軍配が上がった原因かなと思う。(昨日と今日の結果をどう捉えているか)1回戦でサヨナラ勝ちしてからの試合で、チームにとってはいたい敗戦だったし、自分にとっても責任を背負うような試合だったので、本当は取りたかった。次に生かせる試合だったと思う。(今の自分に必要なものは)調子は悪くない。途中から感じたのは気持ちの弱さ。できたものができなかったり、ほかのピッチャーができているのに自分ができていないところだと思う。(最上級生として後輩ピッチャーは)頼もしい。自分がカバーできればいいけれどそこがなかなかうまくいかなくて。そのときに岡澤とか敬史郎(井上)とか白濱コーチが中心となって投手陣を再建してくれたのが次につながることだし、そこに自分もうまく乗っていければ去年みたいに層が厚くなってくるので。強いチームをつくるために今自分がしっかりしなきゃと思っている。(次戦にむけて)次戦は青学。もう落とせないので、どうなるかわからないけど全力を尽くしたいと思う。白濱コーチが最近頑張ってくれてるので期待に応えたい(笑)。


・三浦(文3=東北)

個人として打撃の調子が良くて打って点に絡むこともできたけどやっぱり一つのエラーで失点してしまって個人的には自分の守備をもう一回見直さないと思った。(二塁打含め2安打1犠打の活躍だが)中央のピッチャーに対して、昨日の試合から去年の試合から自分の中でイメージはできたのでそのイメージ通りに打てたかなと思う。(中央とのカードを振り返って)自分も含めて守備のミスが多かったなと思って。やっぱり守備って大事なんだなと思いました。一つのミスが何倍にもなってかえってくるのでもっと練習しないとなと思う。(勝つために大事なことは)まずミスをしないこととミスをした後にどう切り替えられるかはすごく大事だと思う。(次戦に向けて)どんな試合状況になってもやるべきことを変えずに、気持ちを強く持って自信も持ってみんながプレーできれば良い結果につながると思うので頑張りたいと思う。


・井上結(ラ2=中央中等教育)

初戦のカードを落として、2チーム目でここで勢いをつけたいというのもあったのでなんとしても今日は勝って勝ち点を取りたいなと思っていたが、エースの竹内不在の中ピッチャーも継投で頑張ってくれたし打線も援護はある程度はできたが勝ち越す回が一回も無かったので、そこはこれからの課題だなと思う。(十回を振り返って)やっぱりツーアウト一、三塁になったけどみんなその場面で落ち着いていたしここをしのげば裏は絶対逆転できるだろうなと思っていたが、セカンドとセンターの間に落ちたフライも三回にも全く同じミスがあってそれがああいう場面で出てしまったので練習からもっと内野と外野の連携とか図っていかないといけないしそういう課題が見えた。でも最小失点の1点に抑えられたので全然諦めるムードでも無かったしいけると思った。先頭の航(伊藤)さんがアウトになってどうしてもここで出たいという強い思いで打席に立ってそういう思いがヒットになったので良かったかなと思う。(このカードを振り返って)勝ち点は取れなかったが今日も先制されてずるずるいくんじゃなくて、勝ち越せなかったけど追いつけたし、そういう面で成長していると思うししっかりこれからの戦いも一戦一戦目の前の試合に集中して戦っていきたいと思う。(次戦に向けて)さすがにここでまた次負けて勝ち点を落とすとちょっとやばいのでなんとしても次は勝つという本当に強い気持ちでチーム一丸となって1戦目をまず勝てるように頑張ります。




TEXT=川口朋珠   PHOTO=伊藤なぎさ、川口朋珠