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平成31年度東都大学野球春季1部リーグ戦・国学大4回戦
4月25日(木)神宮球場
○東洋大2ー0国学大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 |
国学大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
(東洋大)
村上(2勝)ー佐藤都
本塁打:小峰(九回)
・打撃成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (中) | 松本(営1=龍谷大平安) | 3 | 0 | 0 |
2 | (三) | 津田(営4=浦和学院) | 3 | 0 | 0 |
3 | (遊) | 小川(法3=霞ヶ浦) | 4 | 1 | 0 |
4 | (捕) | 佐藤都(法4=聖光学院) | 4 | 0 | 0 |
5 | (指) | 山崎基(営3=愛工大名電) | 4 | 1 | 0 |
6 | (左) | 小峰(営4=帝京) | 2 | 1 | 1 |
7 | (一) | 酒巻(営3=成田) | 3 | 0 | 0 |
8 | (二) | 木村(営2=霞ヶ浦) | 4 | 0 | 0 |
9 | (右) | 東(営1=木更津総合) | 2 | 0 | 0 |
(打) | 芦名(総2=木更津総合) | 0 | 0 | 0 | |
(走右) | 諏訪(営3=浦和学院) | 0 | 0 | 0 | |
計 | 29 | 3 | 1 |
・投手成績
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 責 |
村上(総3=智弁学園) | 9 | 125 | 1 | 0 | 7 | 0 |
村上は初の無四球完封勝ちを収めた
俊足を生かし生還した松本
東の今後に期待だ
引き分けを挟んだ国学大戦4回戦は初回から両先発が好投を見せる。「体のハリはそんなに」と語るエース村上(総3=智弁学園)が9回125球7奪三振の熱投で今季2度目の完封勝ちを収め、チームに待望の勝ち点をもたらした。
連日の雨の中、マウンドに上がったのは村上。「初回は絶対三者凡退で抑えないといけないと思って」とその言葉通り、先頭を見逃しの三振に切って取ると三者凡退でベンチに帰る。ピンチを迎えたのは三回。9番・戸堀(国学大)が振り逃げで出塁すると続く貞光(国学大)の打球は右前へ。この日、初スタメンとなった東(営1=木更津総合)が打球処理にもたつく間に一塁走者が本塁へと向かってくる。先制点を挙げられたか。そう思った瞬間に本塁への送球は佐藤都(法4=聖光学院)のミットに吸い込まれ間一髪アウトに。失点のピンチを免れた。
終わってみれば三回以外は走者を一人も許さず、三者凡退で抑える完璧な投球を披露。この日の先発候補には渡邊(総1=報徳学園)の名前も上がったというが、「自分が村上を推しました。勝ってる状況で他の投手に移りたいし、五回まで投げ抜く能力はありますから」と女房役佐藤都の推薦でマウンドへあがった。「自分も昨日が終わった時点で投げる気でいました。言われてやってやるぞという気持ち」と昨年までプロへと進んだ先輩投手陣を受けた正捕手からの信頼も力となった。
この日の好投にはもう一つ要因がある。「昨日、デラ(鶴ヶ島)行ったから今日の完封があった」とにこやかな表情で語ったのは、普段ベンチで共に戦う谷川主務(営4=神村学園)。その甲斐もあって村上は9回125球の熱投がかなった。
「今日負けたら昨日の引き分けの意味がない。次負けたら今日の勝ちの意味も薄れる」。そう試合後話したエース。次戦は昨年度と同じくゴールデンウィークで激突する駒大戦だ。奇しくも上茶谷(H30年度営卒=横浜DeNA)が打ち立てた20奪三振の記録に同じ日程だ。優勝へ歩みを進めるべく、選手たちは明日も鍛錬を積む。
■コメント
・杉本監督
勝てて良かった。国学大が良いピッチャーを持ってるのでなかなか打てないのは分かっていた。ずっと振り続けようといってきた。当たった者勝ち。そこの怖さは大学野球でも社会人野球でも同じだと思う。振って凡打でも良い。狙ったってヒットを打てるほど簡単ではないので。ただ自分たちのスイングをしようとやっていた。九回のホームランは大きかった。(村上について)言うことはない。本当は五回までの予定だった。六回七回は右打線なら山下雅、左打線なら渡邊で松澤河北とつなぐプランはあった。僕自身が怖くて代えられなかった。ホームランのおかげで力が出たので九回もそのまま行っちゃえと。1点差のままだったら河北に代えていた。大丈夫かと聞いたら大丈夫と言っていたのでそのまま行かせた。今日は五回まででいいという気持ちで投げろと伝えたけれど、それがそのままスルスル行ってくれた。先発は、佐藤都と僕の間でどうするかと相談して、佐藤都が村上を推した。佐藤が良いところを見ていた。村上はニコニコしているだけなので、特に彼から投げたいということは無かった。ただ、気持ちが勝ってる投手なので、カッカする。去年だとそれで一本調子で打たれていた。今年は自制が効いてる。それがひと学年上がった村上の成長したところなのでは。このカードは正念場だと思っていた。取れて良かった。
中川にここからが正念場だとメールした。こちらも正念場だからねと書いときました。スカウトが自分にメールをくれて知った。朝4時ぐらいにメール打ったので迷惑しているかもしれない(笑)。初スタメン初ヒット初打点初お立ち台。しかも自分の後輩の森から。これからも頑張って欲しい。
・村上(総3=智弁学園)
先発を言い渡したされたのは今日の朝。都志也さん(佐藤)が指名してくれたというのを聞いて自分も行くつもりだったので、やってやろうと思った。最初は監督さんからも5回くらいを目処にという話があって、自分もしっかりとそこまで投げ抜こうという話を都志也さんと話してた。昨日、100球超えていたけど疲労度合いはそんなに無かった。今日の良かった球としては変化球が全体的に良かったです。チェンジアップとかで三振が取れたのが大きい。組み立てとかはそんなに意識はしていない。この前完封した時と同じような感じ。無四球完封は初ですね。今日は初回失点だけは駄目だと思っていたので立ち上がりは意識していた。全力で行って抑えていこうと思ってたので、正直八回くらいがしんどかったんですけど小峰さんがホームランを打ってくれたおかげで楽になった。このカードで勝ち点が取れたのは大きい。次のカードも勝ち点をしっかりと取れるようにやっていきたい。
・佐藤都(法4=聖光学院)
自分は打ててないんですけど、日替わりヒーローでいいと思ってます。今年は奪還の他にもチーム力というのがスローガン。そういうチームにはなってきていると思います。(前の試合から四番だが)高校以来ですね。でも、高校のそれと東洋のは全くの別物ですよ。その名に恥じないようにやっていきたい。今日の先発に村上を推した。チームに勢いもつけたいですし、しっかりと五回を投げ抜く力がある。九回のホームランもあって最後も投げ抜けたと思う。今日良かったのはカーブですね。カーブがいいから直球も他の球も生きていた。このカードでの勝ち点は大きい。次の駒大戦も勝ち点をあげていきたい。
TEXT=須之内海 PHOTO=須之内海、川口朋珠、齋藤洋