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平成31年度東都大学野球春季１部リーグ戦・国学大４回戦
４月25日（木）神宮球場
○東洋大２ー０国学大
第２号を放った小峰
ベンチで仲間の祝福を受ける
村上（総３＝智弁学園）と相手投手陣が投手戦を繰り広げ、１対０で迎えた九回表１死走者なし。小峰（営４＝帝京）が、「全然点を取ってあげられてなかったので。なんとかしてあげたかった」と被安打１の好投を続ける３年生エースへの思いを胸に打席に向かう。会心の一打が生まれたのは初球。「早いカウントから振ることが大事」と幾度となく語ってきた通り、甘く入ったスライダーを力強く一振り。打球は小雨降る神宮の空を高々と舞う。追い風に乗り、そのままレフトスタンドへ。今季第２号に、小峰は天を指差してグラウンドを一周。完封を目指す村上にこれ以上ないプレゼントを贈った。
ここまで本調子が発揮しきれていない小峰。そんなある日、友人から１つの動画が届く。それは、昨秋の好調時の動画だった。これが本塁打を生む秘訣に。国学大３回戦を終え、「全然駄目だ」と悩んだという。「それで良いイメージを持てた」と思わぬ助けに感謝を表した。
「完璧」。そう振り返るのは今カードで放った２本塁打だ。開幕前に立てた目標は３本塁打。あと１本「絶対打ちたいですね」と前を見据える。この男の力強い打撃が神宮で輝いた時、優勝への距離はさらに縮まるだろう。勝負を決める気迫の一撃から目が離せない。
■コメント
・小峰（営４＝帝京）
打ったのはスライダー。前の打者がスライダー中心の配球だったので狙った。チームが打てていない中で、開き直ってフルスイングするのが大事だと思っていた。完璧です。早いカウントから振るという持ち味が出せてよかった。村上に点取ってくれって言われてたので援護できてよかった。村上は雨だったり全然援護してあげられなかったりして申し訳なかったので。（４戦目。調整について）ここまで全然だめだった。けど、友達が去年の秋の動画を探してきてくれて。それでイメージを取り戻せた。（目標の３本塁打まであと１本ですが）絶対打ちたいですね。今季のホームランは２本とも完璧なので。
TEXT/PHOTO＝齋藤洋
