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2019.04.28
アイススケート

[アイスホッケー]優勝に王手 王者明大を5-3で破る

秩父宮杯第67回関東大学アイスホッケー選手権大会

4月27日(土) 東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ

東洋大5ー3明大

 

[ゴール(アシスト)]

2:21   所(石橋)

4:23   武部太(所、宮田)

11:20   福田(猪狩、久米)

26:00   武部太(武部虎)

44:29   石橋(川口)



POS

背番号

名前

GK

31

水田(社4=駒大苫小牧)

GK

35

石川(社2=八戸工大一)

DF

29

中村(社4=八戸工大一)

DF

23

武部太(社1=苫小牧工)

FW

11

所(社4=駒大苫小牧)

FW

16

武部虎(社3=苫小牧工)

FW

24

石橋(社4=駒大苫小牧)

DF

12

福田(社2=日光明峰)

DF

石田(社1=武修館)

FW

14

久米(社2=駒大苫小牧)

FW

27

小堀(社2=白樺学園)

FW

20

猪狩(社3=駒大苫小牧)

DF

21

川口(社4=白樺学園)

DF

奇(社4=宣徳・韓国)

FW

22

石倉(社4=八戸工大一)

FW

48

清水(社3=白樺学園)

FW

37

阿部(社1=駒大苫小牧)

DF

33

千葉(社3=駒大苫小牧)

DF

49

長原(社3=白樺学園)

FW

38

宮田(社1=白樺学園)

FW

19

前田(社1=白樺学園)

FW13藤原(社1=武修館)




5点目を決めたFW石橋(下)のもとに集まる選手たち


この日2得点のルーキー・DF武部太


GK水田は体を張ってゴールを守った


流れを呼ぶプレーを見せたFW清水



優勝への切符を手にしたのは東洋大だった。決勝リーグ2戦目は昨年、2年連続での三冠を手にした難敵・明大との戦い。1ピリから先制に成功すると、2点差をつけて勝利した。


   「立ち上がりが強い」とGK水田(社4=駒大苫小牧)が話すように、序盤から攻めた。試合開始から2分、FW所(社4=駒大苫小牧)がリバウンドを押し込み先制。その2分後にも「所さんのナイスパスのおかげで決めることができた」とDF武部太(社1=苫小牧工)のスラップショットで加点する。DF福田(社2=日光名峰)も敵陣ブルーライン付近からコースを定めてシュートを放ち、GKの右横をパックがすり抜けて追加点をもぎとる。


   3点リードで迎えた2ピリ。FW武部虎(社3=苫小牧工)からのパスをDF武部太が叩き点差を拡げる。しかし「無駄なペナルティが多かった」と鈴木監督が振り返るように、2ピリだけで6回のペナルティ。数的不利な状況で2点を奪われ、4-2で3ピリへ。開始から4分、再び得点を奪われ1点差に詰め寄られる。それでも「流れを持ってこれるようなプレーをしようと思っていた」と話すFW清水(社3=白樺学園)が相手をかわしながらゴール前まで迫る。その後リバウンドをとったFW石橋(社4=駒大苫小牧)が右サイドからゴールを決め、明大に傾きかけた流れを呼び戻した。GK水田も明大のラッシュを止め得点を許さない。3ピリ終了まで残り2分、GKをベンチに下げ6人攻撃を仕掛けた明大に失点を許さず試合終了。明大から勝ち点3をもぎとった。



   前年度、7年ぶりに明大に勝利してから一年。昨年はOT(オーバータイム)での劇的な勝利だったが、今年は60分で勝ち切った。次戦は決勝リーグ1勝1敗中の法大。「どのゲームも同じで、うちらしく力を出し切れば良いゲームができる」と鈴木監督が話すように、決勝戦を意識しすぎることはない。「平成最後の優勝を取りたい」(石橋)。アイスホッケー部史上6度目の春優勝なるか。課題を克服し、最終戦に挑む。




◼️コメント

・鈴木監督

今日のトータルとしてプレー的には悪くなくて良いプレーはしていたが、やはり前回の試合と同じようにペナルティで崩れていったのでそこは次に修正しないといけない。無駄なペナルティが多いのでそこを個々でしっかり感じて成長しないといけない部分だと思う。(2ピリでペナルティが増え、その後選手にどんな声かけを)2ピリ終わって、ピリオドを勝とう、という話をした。それだけに集中しようということを選手に伝えた。(宮田選手が合流して)すごく良い動きをしてくれる。まず春の合宿でも良い動きをしてくれていてU18から戻ってきてもすごく良いコンディションで来てくれた。どのラインに入っても機能する選手なので、スタートとしては前の3つのラインを変えずにポイントでいろんなところに使おうという意図があった。(今日のMVPは)選手が選ぶMVPは水田。1ピリもそうでしたけどかなり明治のラッシュもあって攻撃も強かったと思うが全体的に水田がよく守ってくれたと思う。自分の中でのMVPは清水。そんなに派手なプレーは多くないがチームのためにペナルティキリングを必死に守ってくれてますし、良い場面で良い働きをしてくれた。(次戦に向けて)もう優勝がかかったゲームなのでそこをすごく意識するのは当たり前だと思うが、どのゲームも同じで、うちらしく力を出し切れば良いゲームができると思う。そこでいかに集中できるか。そのための準備をしていきたいと思う。


・FW石橋(社4=駒大苫小牧)

東洋らしいホッケーが出来た。チームとしてすごくいい状況であったが、試合を通して自分たちのペナルティで苦しい場面が少し目立ったところもあったので、そこは改善しなければいけないなと思った。(ゴールシーンの振り返り)途中少し変わったが、同じセットがやることを変えずに誰が入ってもゴールを決めるという気持ちが結果的にゴールすることができた。(1点目は)自分のリバウンドを所が押し込んだ感じ。(次戦に向けて)ここ数年優勝できてなくて、久しぶりに優勝できるチャンスがあるので、平成最後の優勝取りたいなと思う。


・GK水田(社4=駒大苫小牧)

立ち上がりが強いけど、失点してからがチーム全体的に焦っちゃうなっていうのがある。(3失点)まだまだ、自分的には入れられて1点くらいかなと思うのでまだ失点なくせると思う。(DFとの連携、守備面全体として)みんな安心できるディフェンスばっかりなのでうれしいというか、安心できる。(選手間のMVPに選ばれたが)恐縮です。(次戦で勝ったら10年ぶりの優勝)めっちゃ思うのが、優勝を意識しちゃうと駄目なのでいつも通りのプレーをすれば勝てると思うので、いつも通りやっていきたいと思う。


・FW清水(社3=白樺学園)

正直1ピリはすごく流れが良くて、東洋ホッケーができていたが2ピリから反則が多くなって自分たちのペースがつかめていなかった。2ピリが終わったときに監督からやき入って、そこからまた東洋の勢いあるホッケーが出てきたんですけど、そうじゃなくて。2ピリも3ピリも1ピリも全部60分間通して東洋ホッケーができないと優勝っていうのはまだまだ届くようなものじゃないので、次の試合もしっかり60分間東洋のホッケーができるように明日オフなのでしっかり休んでまた月曜日優勝できるようにみんなで頑張りたいと思う。(5点目の流れを持ってきたと思うが)流れが悪くて、そのまま4-3になって追いつかれ、少し向こうの流れになっていたので僕もちょっと流れをこっちに持ってこれるようなプレーを心がけようかなと思った。積極的にシュート狙っていった結果良いリバウンドが出てそれを石橋さんがしっかり決めてくれたので良かったなと思う。(3年生の目標は)上級生としてチームを引っ張っていく立場だしホッケーのほうでも生活でも手本にならないと後輩もついてこないしそこらへんを心がけているつもりです。(次戦に向けて)大学入ってから今の4年生もそうだが全然優勝っていう経験をしていないので1、2年生と4年生のためにも、僕ら3年生が後輩を引っ張って4年生をサポートしてしっかり優勝して、笑って終わりたいと思う。


・DF武部太(社1=苫小牧工)

1ピリは3点決めれて良かったが、2ピリで反則が多くて、守っている時間が長くて流れが悪かったが、ベンチではコーチ陣から切り替えていこうという言葉をかけられて、3ピリでは逆転できて良かった。(自身の2得点を振り返って)1点目は所さんのナイスパスのおかげで決めることができた。2点目は兄のスティックにちょっと当たったので角度変わって。(明大と戦ってみて)去年みたいに明治だからっていう怖さは感じない。(法大戦にむけて)明後日もゴールを狙っていきたい。(新人賞への意識は)ベストディフェンスのほうが意識している。(守備に関して)まだ全然状況判断とかできていないので、どんどん改善していきたい。(山口コーチからは)今まで気にしてなかったことまで教えてもらっている。教わって実戦でやってみると本当に山口さんの言っている通りだなと感じて本当にやりやすい。



TEXT=川口朋珠   PHOTO=伊藤なぎさ、越塚日南、岡村珠里