記事
2019JOCジュニアオリンピックカップ 全日本ジュニアレスリング選手権大会
4月27日(土)~28日(日) 横浜文化体育館
上位入賞者
男子フリースタイル
61㌔級
田口 ベスト16
70㌔級
黒澤 ベスト8
79㌔級
大渕 3位
男子グレコローマンスタイル
97㌔級
齊藤 ベスト8
130㌔級
境 準優勝
笑顔を見せる境
テクニカルフォール勝ちを決めた
大渕は果敢に攻める
デビュー戦を勝利で収めた黒澤
4月27日から28日にかけて横浜市文化体育館にてJOCジュニアオリンピックカップが行われた。主に大学1、2年生が出場し、境が準優勝を収めアジアジュニア選手権の出場を決めるなどの活躍が光った。
グレコローマンスタイル130㌔級に出場した境。昨年の夏に故障して以来の復帰戦。初戦をテクニカルフォール勝ちで試合を決める。勝利後は応援していた選手達にガッツポーズを見せる余裕をみせた。準決勝でも開始30秒でフォール勝ちを決め迎えた決勝。パシビティーで1点を先取するもその後次々とローリングで点数を決められ優勝には届かなかった。しかし2年連続でアジアの切符を手に入れた境。「今年はまず1勝したい」と気合いは十分だ。
フリースタイル79㌔級に出場した大渕。「緊張していたところもあったがいい動きができていたと思う」と話すように試合開始10秒でバックを取る。そのままローリングを立て続けに成功させ試合を決めた。続く2回戦目は5点を先取。相手のチャレンジ失敗でさらに1点を追加した。後半になると相手も技を決め、点数の取り合いになるも、大渕が逃げ切り準決勝進出を決めた。準決勝では全日本3位の実力者と対戦。フォール体勢に持ち込まれながらも耐え、試合時間が残りわずかになると積極的に攻めるも技を決めることができず、決勝進出とはならなかった。
1年生の活躍も目立った。フリースタイル61㌔級に出場した黒澤。初戦は試合開始30秒で次々と技を決め勝利。試合後笑顔でガッツポーズを見せ、大学デビュー戦を勝利で飾った。迎えた準々決勝。黒澤は対戦相手に対し「一回りも二回りもレベルが違って今までとはまた違うというのが身に染みて分かった」と話すが、3点を先取されながらも拮抗(きっこう)した展開で前半を折り返す。後半勝負したいところであったが、テクニカルフォールを決められ勝利とはならなかった。黒澤は「(今回の対戦相手を)追いかけていけば上に上がれると思う」と話す。これからの活躍に期待したい。
5月13日からは2019年東日本学生リーグ戦が開催される。「1点でも多くとってチームに貢献したい」と黒澤が話すように、勝利には部の団結が不可欠だ。今回の下級生の活躍がチームに勢いをもたらすことは間違いない。
◾︎コメント
・境(社2=宮崎工)
去年の8月ごろに右膝の靭帯を断裂して手術してから全部試合に出られなくて、そこからの復帰戦だったので結果的に良かったと思う。(決勝戦までの流れは)1回戦の相手には去年の新人戦に負けていたのでその相手に勝つように練習してきた。2回戦と3回戦もその流れでできた。決勝戦は、前半はリードしていたが後半に相手の得意技のローリングで離されてしまった。(アジアジュニア選手権に向けて)去年は一回も勝てなかったので、今年はまずは1勝したい。
・大渕(法2=花咲徳栄)
自分の持ち味のタックルを生かすことができずに全部投げ技などの大技で進めてしまったので、自分らしさをあまり出せなかった大会だったと思う。(手応えは)足首をけがして半年ぶりくらいの復帰戦だったのと、階級をひとつ上げたのもあって緊張していたところもあったが1試合目はいい動きができたと思う。(準決勝は)相手が高校生で、でも全日本3位の相手だったので年下だったけど自分から攻めようと思ったが全部先手を持っていかれて負けてしまった。(リーグ戦に向けて)リーグ戦ではまたひとつ階級を上げるので、ゴールデンウィーク含めてまたそれまでに力をつけたい。
・黒澤(ラ1=磯子工)
(大学初公式戦だったが)楽しくできた。みんな下からのスタートだったのでがむしゃらにやってきた。(課題は)ガタイ的にも筋力的にも劣っている部分があるのでその点を強化したい。(準々決勝は)一回りも二回りもレベルが違って今までとはまた違うというのが身に染みてわかった。その人を追いかけていけば上に上がれると思う。(リーグ戦に向けて)どこのチームと相手でやるのかはわからないが1点でも多くとってチームに貢献したい。
TEXT=長枝萌華 PHOTO=渡部穂乃花