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2019.04.30
アーチェリー

[アーチェリー・女子]2019年度関東学生アーチェリー女子部リーグ戦 日体大と対戦し惜敗 チームワークが課題

2019年度関東学生アーチェリーリーグ戦

4月28日(日)

第5戦

女子1部 立教大レンジ



東洋大2441-日体大2609(上位4名の成績)


     50m   30m  TOTAL

1渡邊   281   318    599

2保永   264   329    593

3工藤         292        323          615

4藤沢         268         301         569

5大野         269         313         582

6曽山         281         339         620

7佐藤綾     287         320         607

8佐藤偲     273         312         585




                      声を出してチームを盛り上げる渡邊



                        応援に応えてガッツポーズをする佐藤綾(右)

 


 快晴のなか行われた第5戦は、昨年度も対戦し勝利を逃した相手である日体大。何としても勝利しリーグ戦全勝という目標を果たしたい東洋大だったが、日体大の雰囲気に押されて惜敗となった。


 試合開始直後から会場は日体大の気合いの入った応援と掛け声が響いた。対する東洋も独自の声掛けと応援歌でチームを盛り上げていくが、50mで高得点を収めた工藤(ラ2=大宮開成)が「人数が少ない分、そこをどう補っていくかが課題だなと思う」と話すようにどうしても余裕がある状況とはいえない。また、佐藤綾(ラ4=小金)も「チームの士気もテンションも良くないと感じたが、変えていくことが出来なかった」と反省点を述べ、技術面よりメンタル面で選手それぞれが課題を見つける一戦となった。


 しかし、「チームに足りないものはよくわかったので次戦はより完璧なパフォーマンスを発揮できるよう頑張りたい」と主将である渡邊(総4=第一学院)はすでに気持ちを切り替え始めている。


 この試合を糧にどんなチームワークで3位決定戦、王座戦を戦っていくのか。勝利を収めるまで女子アーチェリー部はひたむきに戦いへ挑む。



■コメント


・渡邊主将(総4=第一学院)

(試合を振り返って)強敵日体大を前にして気持ちで負けたなと強く感じた。緊張からかメンバーそれぞれ引き戻しやゆるんだ射が見受けられメンタルの弱さが出たかと思う。今までの4戦2500以上のせられていたのにもかかわらず、最後の最後で2441という点数となってしまったのは悔しい。なぜベストパフォーマンスを発揮できなかったのか、原因をしっかり分析して次戦に繋げたいと思う。(チームの雰囲気はどうか)チームの雰囲気は、今回の試合で改めて個人が射つことに精一杯になってしまって余裕がない雰囲気になってしまうと感じた。各個人自分に集中しすぎてチーム内でコミュニケーション、声かけ、メンタル面などのフォローが少なくなりがちなチーム。後ろにいる応援の数は少ないので、選手自身でしっかりメンタルケアを行なっていく必要があるかなと思う。ミスをしたあとの気持ちの切り替え方が得意でないメンバーが多いので、メンタル面を強化しなければこの先の3位決定戦、王座は勝ち進めないと感じた。(次戦に向けて)リーグ戦全勝し優勝決定戦に出るという目標は達成できなかったが、3位決定戦、王座決定戦とまだまだ続く。日体大戦でチームに足りないものはよくわかったので今一度チーム内でそれを共有し次戦はより完璧なパフォーマンスを発揮できるよう頑張りたい。


・工藤(ラ2=大宮開成)

(試合を振り返って)自分に負けてしまった試合だった。技術面でも精神面でも課題が多かった。(チームの雰囲気はどうか)人数が少ない分、そこをどう補っていくかが課題だなと思う。みんなが最後まで笑顔でいられるような戦い方をしたい。(次戦に向けて)順位決定戦までの2週間、自分の射に自信が持てるような練習をしていきたい。


・佐藤綾(ラ4=小金)

(試合を振り返って)前よりも射型を明確に再現して最後まで自信を持って射ち続けられるようになってきた。引き戻しが多く、最後時間がなくなり外す射があったのがとても悔しい。試合新を出す事ができたのが素直に嬉しいけれど、本来ならば3番手にいるような点数ではなかった。次はみんなで上げていきたいし、それに負けないように自己新を出していきたい。(チームの雰囲気など)日本体育大学は圧倒的点数に加えて自信に満ちて楽しそうでハキハキした雰囲気だった。学ぶことが多かった。去年一昨年と負けている因縁の相手だが、本来の力を出しきることができなかった。チームの士気もテンションも良くないと感じたが変えていくことが出来なかった。 (決戦に向けて)3位決定戦までのあと2週間使って、出来る事を行動に移していきたい。やりきったと言える試合にしたい。


・曽山(法2=高崎商科大付属 )

(試合を振り返って)自分がやってきたことがあまり発揮できなかった試合だった。点数も今までで一番低い点数で、なぜ当たらないのかも分からず、緊張と焦りから自分のことでいっぱいになってしまった。それも影響してか、周りとのコミュニけーしょんも自分から積極的に取れなかった。自分の中でたくさんの課題が残った試合だった。しかし、自分がどれだけ周りを頼ってしまっているかが分かったのは良かった。(チームの雰囲気など)相手校の雰囲気にのまれてしまった感じがした。みんなが自分に集中していて、意味のある声かけがあまりできていなかった。みなながみんなのために行動していくことが、チームの点数をあげること、勝つことに繋がるということがリーグ戦を通して改めて分かった。(次戦に向けて)点数をもっと上げるための練習はもちろん、気持ちの面も変えていかなければならない。自信を持って射てれば点数にもつながると思うので、次戦で本当に今年のリーグ戦は最後なので、自己新を出して距離賞を狙いたい。


TEXT/PHOTO=鈴木拓磨