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第36回全日本大学選抜相撲宇和島大会
4月29日(月祝)
愛媛・宇和島市営体育館(市営闘牛場)特設土俵
団体戦
準優勝
個人戦
3位
城山聖羅(法4=金沢市工)
団体戦の先鋒としてしっかり役目を果たした城山
1年での成長を感じさせた干場
更なる躍進を誓う東洋大
(優秀8団体決勝トーナメント戦・決勝)
今シーズンの幕開けとなる、全日本大学選抜相撲宇和島大会が愛媛県宇和島市で行われた。東洋大学は団体戦準優勝、個人戦では城山聖羅が3位入賞を果たした。
団体予選2位通過で迎えた準決勝戦の相手は西の強豪近大。先鋒戦は個人戦でも火花を散らした谷岡だ。大会前に監督から「このチームはお前がとらないと始まらない」と城山(法4=金沢市工)に話があった。実力が拮抗している試合が予想され先鋒としての重要性を胸に刻む。両者立ち合いから激しくぶつかり、お互いまわしを掴み、投げの姿勢に。わずかに城山の片足が谷岡の足を絡めて土俵下へ。寄り倒しで勝負あり。続く次鋒の干場(法2=金沢市工)、中堅の羽出山(法2=足立新田)も勝利し3対2で近大を下し決勝の舞台へ駒を進めた。
決勝の相手は昨年の団体戦決勝の相手である中大。先鋒の城山が押し出しで勝利も掴み幸先の良いスタートもきるも、続く干場、羽出山、深井(法4=金沢市工)が敗れた。大将の重松(法4=金沢市工)が意地の勝利。しかし結果は2ー3で軍配は中大に。団体戦4連覇とはならなかった。
惜しくも4連覇達成とはならなかったが、下級生の団体戦での活躍や個人戦での躍進などこれからのチームとして収穫のある大会になったに違いない。「チームの安定感には下級生の活躍が必須」と城山は語った。今大会は下級生の活躍を他大学に披露する場となった。
個人戦では城山が23人がエントリーした予選ブロックを勝ち上がり、決勝トーナメントに進出。惜しくも準決勝で拓大の選手に敗れ3位となった。
チームとしては良い状態でシーズンの開幕を迎えた東洋大。5月3日に予定されている選抜宇佐大会。5月5日に福岡で開催される九州大会が控える。東洋大の今後の更なる活躍に注目だ。
◾︎コメント
城山聖羅(法4=金沢市工)
今回のオーダーが発表された時点で先鋒で行くと監督から話をされていてその時に「このチームはお前がとらないと始まらない」と監督から話があったので、実際ある程度他大学との力が拮抗している中で楽に優勝できると思っていなかった。それでも内容的には全員いい戦いが出来てたのではないかと思うので、収穫のある戦いだったのではないかと思います。レギュラーに入っている4年生が毎試合勝てればいいのですがそういうわけにはいかない。なのでどうしてもチームとしての安定感が出てくるにはやはり下級生の活躍が必須になってくるので、いい相撲、そうでない相撲どちらもあったと思うんですけど、決勝で負けた悔しさも準決勝で勝った嬉しさも両方糧にして今後の試合につなげてもらえたらと思います。
TEXT/PHOTO 仲宗根優介