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2019.05.01
準硬式野球

[準硬式野球]自慢の投手陣が好投 青学大初戦を快勝

東都大学準硬式野球春季1部リーグ戦・青学大1回戦

4月29日(月) ダイワハウススタジアム八王子

◯東洋大7ー1青学大


(イニングスコア)


東洋大
青学大



(東洋大)

瀬下(営4=藤代)、平川(済2=成田)、渡辺(社3=横浜隼人)、竹内(ラ2=石橋)ー西本(ラ3=岩国)


二塁打:伊藤(四、五回)


先発の瀬下は6回1失点の好投を見せた


田部井は打順が変わっても好調をキープ


伊藤も二塁打を2度放ち、チームに貢献




平成最後の試合は青学大との1回戦。先発の瀬下(営4=藤代)が6回1失点の好投球。打撃陣は五回に相手のミスも絡み一挙5得点を挙げた。六回以降は平川(済2=成田)、渡辺(社3=横浜隼人)、竹内(ラ2=石橋)の安定した継投でまずは対青学大戦1勝を手にした。


 初回、田部井(ラ3=館林)がエラーで出塁すると、土屋(社3=習志野)の適時打で1点を先制した。四回には伊藤(ラ3=成立学園)の二塁打から1点。五回は西本(ラ3=岩国)と長谷川(ラ2=成立学園)が四球で出塁するとベンチはバスターエンドランのサインを1番・田部井に出す。松井友学生監督(社3=前橋南)は「ここは試合のターニングポイントだった」と語り、好調の田部井に重要な場面を任せた。田部井は「緊張感があった」と語るもベンチの期待を受け、打球は二塁手の頭上を超えて走者が生還。この回、打者一巡の猛攻で5点を奪った。小田辺監督は「相手のミスもあるので手放しでは喜べない」と振り返った。さらに「四球が多いのに、もっと点が取れてもおかしくない」と反省点も口にした。


 一方、先発の瀬下は初回を三者凡退で抑えるが、二回に2本の安打で同点に追いつかれた。これに対し瀬下は「詰めが甘かった」と悔やんだ。調子は悪くないと語るようにその後を無失点で抑える好投を見せた。七回からは平川、渡辺、竹内が各回3人で抑える素晴らしい継投で青学大を零封。初戦を7対1と突き放して見事勝利を収めた。


 現在、従来のスタメンにけがが相次いでいる。小田辺監督は「新たにチャンスが増える選手たちもいる」とし、チームの競争も今後益々激しくなってくるだろう。チーム内の雰囲気はいまだ衰えを知らず、勢いづいている。「勝っても浮足立たず、試合の反省点を練習に生かしていきたい」と松井友学生監督。次戦も勢いそのままに、目の前の試合をがむしゃらに挑む東洋大ナインに期待したい。


◼️コメント

・小田辺監督

先発の瀬下は彼のベストピッチングかといえばそうでもないが、経験値からか大人の投球をしてくれた。ピンチを招いても点を与えずに踏ん張れるのが良かった。中継ぎで登板した竹内がエース的存在ではないかと。関東選手権の連投で故障してしまい出遅れてしまったが何らかの形で一イニング試したかった。平川も渡辺も1イニングなら任せられると思っている。こういう形でまず経験を積んでほしい。五回の5得点は相手のミスからなので手放しでは喜べない。うちは横綱のようにガンガン打って得点を稼ぐチームではないので、相手が嫌がる攻撃で得点を重ねていくしかない。安打は7本だが、四球が9つなのでもっと点が取れてもおかしくない試合ではあった。そこが反省点。けが人も多いので今いるなかでのベストメンバーでやっていく。新たに出番があるかもしれない選手がたくさんいるのでチャンスだと思ってやってほしい。これがチームの底上げにつながってくれれば嬉しい。チームの元気はある。ここぞの爆発力があるのでそれを失ってほしくない。そのような良いところが出せる試合展開にしていきたい。チームの元気印である大石と海保は相変わらず雰囲気でチームにとても貢献している。そこでプレーでも貢献してくれると信じているのでベンチに置いている。雰囲気は悪くないのでこのままやってほしい。


・松井友学生監督(社3=前橋南)

リーグ戦が始まってから投手陣がなかなかしっかり抑えられる試合というのが最近あまりなかったので、今日みたいにピンチが来ても粘り強く投げて試合を作ってくれれば勝てると思う。その中でも先発の瀬下さんがしっかりと試合を作ってくれて、平川も四球を一度出したがきっちり自分らしい投球ができていたので良かった。竹内も久々の復帰登板だったがいい投球だった。次も期待したい。攻撃陣は(五回に5得点したことについて)1点リードしていて、四球により無死一塁で田部井の際にバントも考えたが、試合中盤のターニングポイントで試合を動かしたかった。チームでも勝負所で攻めようというのは前々から言っていたので、バスターエンドランにした。田部井なら最低でも転がしてくれるだろうと思っていた。今日の田部井は出塁率も高かったので運がいいなというのもその指示を出した一つの理由だった。そこから井上(結太)を筆頭にクリーンナップでチャンスが広がればビッグイニングになるだろうと考えて実行した。結果、田部井の打球が二塁手の頭の上を超えてくれて良かった。いつものスタメンにけが人も多く変えざるを得ないというのが正直なところ大変。しかし、打順も最近好調な田部井を1番にしてみたら期待以上の活躍をしてくれた。勝野もサインに対しきっちりチームバッティングをしてくれた。長谷川も初スタメンということで初打席緊張しているように見えたが、試合が進むにつれ緊張もほぐれて本来の力を出せているなと感じた。普段出ていなかった選手が活躍してくれたのはありがたい。チームの雰囲気は良い。いつものように大石と海保が盛り上げてくれているので助かっている。次戦に向けて、今日は相手の四球やエラーが絡んでのこの結果なのでもらった点数も多かった。浮足立たずに次も勝てる練習をしていきたい。そして勝ち点を取りたい。集中して試合に臨みたい。


・髙橋(法3=八戸学院光星)

今日は自分たちの野球がある程度できたかなと思う。初回、先頭バッターが出てつないで返す人が返す。あとは内野ゴロとかでヒットじゃないので点をとるっていう東洋の良い野球ができたと思う。(試合の入りが良かった)前の試合から空いたので難しかったと思うが、良い形で先制できたので自分たちのペースで試合ができたと思う。(打順やスタメンが変わって)けが人が出てしまって吉澤とかもけがしてしまったので打順とかも変わったんですけどやることは変わらずやっていこうとなった。田部井は調子が良いので1番にして、長谷川も良いものを持っているので迷いなくやらせたかった。(五回の攻撃を振り返って)相手のミスにつけこむというか、ミスを大きくするというのが自分らの目指しているところなので相手のミスしたところをきっちりとれるようにと心がけている。今日はそらができた。やっぱり相手のダメージも大きいと思うのでそこにつけこめたのは良かった点かなと思う。(次戦に向けて)選手が変わってもみんな同じことをやってもう一度練習できるのでみんなで集中して、まだまだできるチームだと思うので上を目指してやっていきたい。


・土屋主将(社3=習志野)

今日はスタメンが普段やらないポジションだったり普段出ていない人がでる中で、いつも通り、いつも以上に良く試合を進めていくかというのがキーポイントだったと思うので、その中で先制点がとれて5点とった回も相手のエラーだったがビッグイニングをつくることができたので前半は良い試合運びだったと思う。後半は追加点が取れなかったというのと、4点取れればコールドだった。選手の負担とかそういうのも考えるとあそこで追加点をやっぱりとってあげたかったなと思う。結果的に瀬下さんのあとにピッチャー3人投げさせることができたのでそこは良かったかなと思う。(古川選手が初登板)地元が一緒で同い年。小学校のときから知ってるから本当にうれしくて小中選抜チームで一緒で、一緒に準硬やろうよって言って。色々専修戦のときベンチ入ってたけど外されちゃったりとかっていうのもあって本人が葛藤しているなかで、ああふうにしっかり抑えてたから拓磨にとっても良い機会だったと思うし、結果も出たからまた次も投げさせてあげたいなと思う。(今日3打点)初回は点が入らない中でツーアウト一、三塁になってここで点をとれば先制点だし瀬下さんも今日絶対に勝ち点をとりたいと思っている中で勝たせてあげたかったのでそこで一本出た。ツーストライクまで追い込まれて低めの変化球しっかりと合わせながらうまくとらえられたので良かったと思う。残りの2打点は相手のエラー。自分的にはちょっと力が入りすぎてしまったかなと思う。(次戦に向けて)勝ち点2点落としていて、まだ新チームで2タテしたことが無いので勝ち点をとれるように2戦目で勝てるように。個人としてもチームとしても頑張っていきたい。


・瀬下(営4=藤代)

前の試合まで迷惑をかけてきたので自分の中で課題が見えてきたところで今日修正を活かしてなんとか投げようかなと思っててそれが上手くいったかなと思う。(1失点について)今日の試合は正直完封とか出来たかなって自分の中で思っていたんですけど詰めがあまくてもうちょいだなって思ってます。(調子について)調子がすごくいいっていう感じはなかったんですけど相手との駆け引きのところで上手くいったんでそれが結果になったのかなって思ってます。(課題について)課題を見つけることはできました。野手の連携のところだけちょっと思ったことがあったのであと三日間あるので修正したいと思います。(野手から)髙橋、松井、白濱とかから個人的に連絡をくれて楽しくやってくれればいいって感じで言ってくれてたんでその言葉で気楽になりましたし、自分を残させてくれたチーム、後輩達なので早く恩返しをしたいという気持ちもありましたし、すごいそういう面でも連携を上手くとれてるのかなと思ってます。(次回に向けて)3日空くので、先発をやるかどうかわかんないですけど自分の出せる力全力で出してまた結果出していこうと思います。


・田部井 (ラ3=館林)

けが人がいてその中で1番打者っていう初めての経験をさせてもらったのでいつもと違って緊張感がありました。(五回表について)いつも通り、細かいサインプレーを活かしていけたんじゃないかなと思います。(打った時)ギリギリだったんで打球も打球でトリプルプレーの危険性とかの焦りもあったんですけどなんとか相手のセカンドが落としてくれて良かったなと感じてます。(得点できたことに関して)ホームベースを2回踏めてよかった。学生コーチの白濱くんにアドバイスをもらったおかげで1番打者っていう初めての経験の中で楽にのぞめたかなっていうのがあります。(守備について)比較的飛んでくる打球がいつもより多くてめちゃくちゃ焦っていて、こわかったです。エラーを一個したがそれが大量失点にからむものではなかったからそこはよかったかなと思ってます。(次の試合に向けて)けがで欠けているメンバーがいる中でこういうふうに試合を勝つことが出来たので次の試合もしっかり勝ってリーグ優勝に向けて一歩でも近づけるように頑張っていきたいです。


TEXT=齋藤胤人 PHOTO=齋藤胤人、川口朋珠、伊藤なぎさ