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2019.04.30
アイススケート

[アイスホッケー]ベスト6は東洋大が独占! 表彰式、祝勝会レポート

秩父宮杯第67回関東大学アイスホッケー選手権大会

4月29日(月) 東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ



ベスト6

POS背番号名前
GK31水田(社4=駒大苫小牧)
DF23武部太(社1=苫小牧工)
DF29中村(社4=八戸工大一)
FW11所(社4=駒大苫小牧)
FW20猪狩(社3=駒大苫小牧)
FW27小堀(社2=白樺学園)


新人賞

DF石田(社1=武修館)


MVP

GK31水田



ベスト6を独占した東洋大(前列左からDF武部太、GK水田、DF中村、後列左からFW猪狩、FW小堀、FW所)



DF石田は最優秀新人賞を獲得

「僕自身も初のタイトル」というDF川口主将㊨(左はDF奇)

優勝を一目見ようと多くの人が応援に駆けつけた


試合後には全員で円陣を組み、校歌を歌いあげた



祝勝会で音頭を取るDF中村(中央)



 10年ぶり6度目の優勝に輝いた秩父宮杯第67回関東大学アイスホッケー選手権大会。試合後には、応援し続けた関係者を含めた祝勝会と表彰式が行われた。


 アイススケート部・部長の薬師寺教授のあいさつから始まった祝勝会は、優勝を目にしようと駆けつけた多くの東洋大職員、OBなど関係者が参加。相澤総監督は「この感動、感激を忘れていた」と優勝を喜んだ。山口コーチは優勝にいたったことに感謝を述べ、選手たちもDF川口主将(社4=白樺学園)を始めとする数人が代表して一様に感謝の気持ちを表した。乾杯前には中村が音頭を取り、笑いを誘いつつ談笑の時間となった。


 表彰式では優勝校としての表彰状、トロフィーが贈られたほか、ベスト6、新人賞とMVPの発表が行われた。例年は優勝校から4人、準優勝校から2人と選ばれることが多いベスト6を今年は東洋大が独占。GK水田を始め、DFでは武部太、中村、FWでは所、猪狩、小堀が選出された。狙っていたベストDFの受賞に武部太は「決勝リーグで入ってやる気出て、いいFWにも恵まれた」とルーキーながらに大活躍した今大会を振り返った。また、新人賞には「素直にうれしい」と石田が、MVPにはベストGKに続いて水田が選ばれた。祝勝会で自ら「東洋大の守護神」と話した水田は、確かに東洋大のゴールを守りきり、勝利を大きく手繰り寄せていた。


 現在の鈴木監督体制になって初めての優勝。「数年悔しい思いをしてきたので、例年より勝つための覚悟を感じていた」と監督が話すようにチームは勝利に飢えていた。その覚悟が、10年ぶりの優勝と各選手たちの活躍へとつながったのだろう。今回選出された選手も含めてチーム全体の強化を図り、狙うは秋のリーグ戦の頂点、そして3冠だ。



◼コメント


・GK水田(社4=駒大苫小牧)

(ベスト6、最優秀選手賞に選ばれて)めっちゃうれしいです。(大会総括)厳しい試合が多かったので、そこを守り抜いて勝ち切れたのは良かったと思う。(秋、インカレに向けて)ペナルティが多かった。5対5ではどこにも負けないと思うのでペナルティをなくしていきたい。


・DF中村(社4=八戸工大一)

自分はあまり今日出る場面が少なかったが、少ないなかでもチームがいい方向にいかなくてはいけないことを、自分自身もチームも理解していたので、それを実行しようと思ってプレーをしていた。(ベスト6に選ばれて)まさか自分が取れると思っていかなったので、僕が貰っていいのかなという気持ちもあるが、やっぱりうれしかった。(関東選手権の総括)チームとしては課題がある。ペナルティで失点もしたし、危ない試合もあったので。そこはメンタルの問題だと思うので秋リーグに向けて改善して、あとはいつも通りのプレーをすれば大丈夫だと思う。(これからの意気込み)三冠達成。それだけです。


・DF武部太(社1=苫小牧工)

今大会は決勝リーグが調子よくて、決勝リーグで1つ目(ゴール)入ってやる気出て、そこから本当にいいFWとかにも恵まれて。いい場所でパスとかもらえてゴールにつながったと思う。(総括)チームでは反則が多すぎて。「次の試合ではなくすぞ」と言ってもしてしまうことがあって、そこで流れが悪くなって厳しい試合になって。次はもう反則をしないという改善点がある。(秋に向けて)まだまだ実力も足りないと思うので、もっとトレーニングをして基礎的なことを、守り方とか取った後の動きとかを改善していきたい。


・FW所(社4=駒大苫小牧)

取れたことはシンプルにすごくうれしいことで、今大会チームに反則とかで迷惑をかけたりしたが、その中でもこういう賞をいただけてありがたい。(総括)得点のチャンスが僕にあったのに取り切れていない自分がいたのでそういうところはすごく悔しい。これからホッケーのない期間が続くが、次の夏とか秋とかに向けてしっかり3カ月トレーニングを積んでいいものをまたみなさんに見せられたらいいなと思う。(アシスタントキャプテンとして見たチームは)今年は合宿のときからチームが1つになろうって、春大会から1つになろうって話をしていたので、そういう面ではどのチームよりもチーム一丸となっていいものになったと思う。そこで僕がリーダーシップをとるとかいうこともなく、みんなこの春の優勝に向けて、全員好き嫌いはあると思うが、ホッケーだけは集中するっていうガチっとチームワークが良い方向に向いて優勝できたのかなと思う。(秋に向けて)陸のトレーニング機関しっかりバチっとやって、みんなに僕のプレー、フィジカル面とかそういうテクニックで感動させる部分はないけど、フィジカル面で感動させる部分とかを僕がチームの勢いをつけるためにも必要なこととか僕が一生懸命やるためにこのオフシーズンにトレーニングをしっかり積んで、リーグでまたみなさんにいいものを見せようと思う。


・FW猪狩(社3=駒大苫小牧)

僕の組んでいるセットが良かったのでこういう賞をもらえた。この賞に満足せず、秋は得点王狙っていきたい。(秋の目標は)優勝はもちろんだが自分の成績にもこだわって一生懸命頑張ります。


・FW小堀(社2=白樺学園)

ベスト6に選んでいただいたが、個人として全然で、チームに何ができたんだろうって。個人として納得のいくプレーができなかったので、秋、インカレへむけて個人的にもレベルアップしないといけないと感じたし、このまま東洋も勝ち続けなければいけない分、個人としても成長できたらいいなと思う。(秋、インカレへむけて)センターをするうえで、周りを使うプレーだったり、ここぞというときに決める力だったり、多様性というか監督がここぞっていうときに雄太郎だって思ってもらえるような選手になっていきたい。


・DF石田(社1=武修館)

(新人賞受賞した心境は)率直にうれしいという気持ち。少しでもチームの優勝に貢献できたのかなと思う。(関東選手権の総括)5試合を通して最初から自分の中の目標では調子の波をなくそうとやっていたので、明大戦はあまり調子が良くはなかったが、でもこうやって最後立て直すことが出来て良かった。まだこれから秋リーグは長いと聞いているので、そこに向けてもっともっとやるべきこととか色々な練習だったり、陸トレだったり、筋トレだったりという課題が見えてきたので、そこは修復してもっともっとレベル高い場所にいきたいなと思う。(これからの意気込み)自分の結果も大事だが、それよりもチームの結果だったり、チームが目指すものっていうのは何かということをしっかり明確にして、それを自分でしっかり実行できるようにしていきたい。あとは、自分の夢だったり色んな思い、支えてくれる人への感謝の気持ちを忘れずに1戦1戦大事にしてまだまだ躍進していきたい。



TEXT=越塚日南 PHOTO=岡村珠里、川口朋珠