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東都大学野球春季1部リーグ戦・駒大1回戦
5月1日(水)神宮球場
○東洋大3-0駒大
木村の令和初安打がチーム初適時打に
黄色の用具を身にまとう
年号が平成から令和に変わった1戦目。チーム初打点を挙げたのは木村(営2=霞ヶ浦)だった。2死一、二塁で打席に入る。「スライダーを張ってました。初球・2球目を見てですね」と狙いすまして弾き返すと、打球は中前に転がる。打球を確認すると二塁走者・小峰(営4=帝京)が一気に三塁を蹴り、本塁へ。間一髪のタイミングも「彼は東都を将来担う存在」と杉本監督が賞賛する若林(駒大)の送球が僅かに逸れ、生還。令和初戦、初打席にうれしい大学初適時打が飛び出した。
この日のヒーローの脚には曇天の中でも目を引く、国学大戦2戦目から黄色のフットガードが付けられていた。誕生日プレゼントを尋ねられると迷ったが、やはり頭に浮かんだのは野球のことだった。「黄色が好きで。目立つやつが良いんです」とにっこり。両親からの期待を乗せて放った殊勲打だった。
新年号施行日に初勝利を挙げ、波にのる東洋大。「組めて嬉しい」と話す木村と「いや、最悪ですよ」と笑顔で語る小川(法3=霞ヶ浦)の霞ヶ浦二遊間がセンターラインを締める。頂まで残りの勝ち点は3つ。歓喜の瞬間へのカウントダウンは始まっている。
■コメント
・木村(営2=霞ヶ浦)
打ったのはスライダー。初球がスライダーで、そのあとストレートが外れてた。来るかなと思って狙ってましたね。神宮では初めてのタイムリーになったので嬉しいです。(リーグ戦中にフットガードが変わったのは)親から誕生日として貰いました。何色か迷ってて、SNSで公募したら黄色が多くて。オレンジとか他の色も候補にはあったんですけど、黄色にしました。黄色は好きですね。結構派手な感じが個人的に好みなんです。
今はセカンドに入ってて、小川さんとの二遊間が組めて本当に嬉しい。本当に高校から憧れていた先輩で、小川さんがいたから東洋を選んだので。
令和を迎えて、チームとしても個人としてもいいスタートを切れたと思うので、明日もしっかりと勝って令和初の勝ち点を取りたいです。
TEXT=須之内海 PHOTO=齋藤洋、沓掛凛