Article

記事


2019.05.03
硬式野球

[硬式野球]「結果がすべて」山崎基、勝利を呼んだ大学初アーチ

東都大学野球春季1部リーグ戦・駒大3回戦

5月3日(金) 神宮球場

○東洋大3-1駒大

大学初アーチを放った山崎基

待望の一撃に湧くベンチ


   1対0で迎えた四回裏、先頭で山崎基(営3=愛工大名電)が打席に入る。「試合前の状態は今シーズン入って一番いい感じ」。その言葉通り4球目の変化球をバックスクリーン横へ突き刺し、大学初本塁打に。また、「狙っていたわけではないが頌樹(村上、総3=智弁学園)が頑張っていたので打ててよかった」とエースを鼓舞する一打となった。「結果が全て」と語るその表情はすでに次戦を見据えている。


   最近調子が下降気味だった山崎基だったが、今日の本塁打には特別な想いがあった。打ったバットは高校の先輩である三輪さん(営4=愛工大名電)から1月に迎えた自身の誕生日プレゼントで貰ったものだという。「打てなくなったら使えと言われていた。変えてから打てたので感謝したい」と山崎基。大学初アーチの背景には後輩へ託す先輩の思いも乗せていたに違いない。

   「チームに迷惑をかけていた分、今日のホームランでチームに貢献できたと思う」と背番号22。「個人タイトルよりもチームの勝利」と考えるこの男はチームを勝利へ導く強さを感じさせた。「貪欲に自力優勝を」。そう語る高校通算30HRを誇る大砲に次戦も注目だ。

■コメント

・山崎基(営3=愛工大名電)

試合前の状態は今シーズン入って一番いい感じ。チームに迷惑かけていた分、今日のホームランでチームに貢献できたと思う。打った球はスライダー。ホームランを狙っていたわけではない。でも頌樹が頑張っていて以前から「頼む」と言われていたので打ててよかった。打ったバットは高校の先輩の三輪さんから誕生日プレゼントで貰ったもの。「打てなくなったら使え」と言われていたもので、今日それで打てたので感謝したい。勝ち点を今日とることができたが、結果が全てなので貪欲に自力優勝を狙いに行きたいと思う。チームに貢献できるように。個人タイトルよりもチームの勝利のための一本が出せるように頑張りたい。

TEXT=谷口遥菜   PHOTO=斎藤洋、須之内海