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第93回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第5節
5月6日(月)柏の葉公園総合競技場
東洋大3-1中大
<得点者>
22分 坪川
50分 松崎
83分 坪川
<出場メンバー>
▽GK
松本健太(国4=柏U-18)
▽DF
市原亮太(国3=横浜創英)
土田直輝(国3=大宮Y)
野崎玲央(国4=大宮Y)
朝妻佑斗(国4=大宮Y)
▽MF
松崎快(国4=大宮Y)→89分 松田佳大(国1=京都橘)
坪川潤之(国4=矢板中央)
高柳郁弥(国1=大宮Y)
井上怜(国1=市立船橋)
▽FW
小林拓夢(国4=帝京長岡)→66分 伊藤恵亮(国1=矢板中央)
小澤裕太(国3=千葉U-18)→75分 桑原遥(国3=桐光学園)
ゴールを決めた坪川㊨に駆け寄る野崎㊥と伊藤㊧
今季リーグ戦初ゴールを挙げた松崎
試合後選手たちは安堵の表情を見せた
リーグ戦開幕から白星がない東洋大は、第5節中大との対決に臨んだ。先制点を決めると、中大の攻撃に苦しめられるも追加点も決め終始リードを守り、3ー1で今季初勝利を挙げた。
試合序盤から東洋大は果敢に攻める姿勢を見せる。1分には右サイドから市原、小林拓夢とパスをつなげ高柳がシュートをしようとするも、相手DFに阻まれる。対する中大もパス回しで攻め込んでくる。シーソーゲームだったこの試合が動いたのは前半22分。野崎のロングパスに反応し走り出した松崎が、ペナルティエリア内で相手選手に倒されPKを獲得。これを「プレッシャーはあったが自信はあった」という坪川が冷静に決め、先制点を挙げる。前節の失敗を繰り返すまいと、その後はチームで徹底した守備を見せ、1点リードのまま前半を折り返す。
後半は開始直後から激しく競り合う両者。気を抜けない状況が続くが、50分には東洋大にチャンスが舞い込む。右サイドで小澤からボールをもらった松崎はドリブルで中に攻め込む。そして角度がある場所から巧みに打ったボールは相手GKの頭上を抜け、ゴールネットを揺らした。喜びも束の間、その後は中大に深く攻め込まれ苦しい場面が続く。体を張って守りにいくDF陣だったが、64分に右サイドからクロスを上げられゴールを許してしまう。
なんとか逃げ切りたい東洋大は、自陣でのプレーが続く中でも追加点を狙いにいく積極性を見せた。83分にはCKの流れから、ゴール前での競り合いの後、坪川がダメ押しの3点目を決めた。その後も気を緩めることなく走り続け、3-1で試合終了の笛が鳴り響く。その瞬間、選手たちは喜びをかみ締めるかのようにピッチに倒れこんだ。待望のリーグ戦初勝利だ。
今試合の勝利の鍵は古川監督による「どんどん仕掛けて得点を奪いにいくという意識改革」と言える。古川監督も「結果につながってよかった」と安堵の表情を見せた。今試合は東洋イレブンに勢いをもたらす1勝となったに違いない。これをきっかけに「史上最高」に向け突き進んでいく。
◼コメント
・古川監督
4連敗の後のゲームで後がない状況だったと自分では理解していた。その中で内容どうこうよりチームを勝たせないということがあって、そこに向けて、前回の試合から中3日だったので、とにかくメンタルを前向きにさせることとやることをはっきりさせるところで入って、今日結果に繋がってよかった。(3得点を挙げたことについて)点を取らないと勝てないスポーツなのでそこに向けてこの3日間選手に意識改革とまで言ったら大げさだが、ゴールに向かおうと送り出して、そこで先制点が生まれて今日の勝利につながったのではないかと思う。(2得点挙げた坪川選手について)全員が取ったゴールじゃないかなと思う。全員が共有しながらゴール向かってという中で生まれたゴールだと思う。もちろん得点を挙げた坪川はこの試合のMVPなのかもと思う。(守備陣について)後半押し込まれたことはあるが、選手たちもそれを割り切って受け入れて、リードしている状況だからしっかり守り切ろうということでハードワークしてというところ。その中で3点目が取れたというのは、勇気を与えてくれたなと思っている。(次節に向けて)2週間また準備期間があるので、連戦終わった後なのでまずはリカバリーをしつつ、次のゲームに向かっていい準備をしていきたいと思う。
・松崎(国4=大宮Y)
すごく苦しい展開だったがその上で一番大きかったのが前半を1ー0で折り返せたというのが前節と違くてそこは精神的にも余裕を持てた状態で後半に入れて早い段階で先に2点目を取れた。すぐに2ー1となってしまったが1点差でリードを保ちながらあの時間帯までいったのが今年はなかったのでそういった意味でもいいゲームだったと思う。小澤選手からボールを受けて中に入った時に中見て誰もいなかったので打った方がいいかなと思い、右足だったがいいところに飛んでくれて良かった。(4連敗で総得点1点と苦しい状況だったが)前線からしたら4試合で1得点は納得できる数字じゃないし、そういった意味では今日はセットプレーを含めて3点取れて勝てたということが非常に大きかった。(全員の体を張った守備が目立ったが)DF陣が頑張って最後の局面のところをやらせないというふうに今週1週間駒大さんに負けたあとからそういう際の部分を大事にしようと言ってきていてそういった意味でDF陣がかなり体を張ってくれて最少失点で抑えてくれた。(次節に向けて)1週空いて次桐蔭大さんなのでそこにもしっかり勝てるようにいい準備していきたいと思う。
・市原(国3=横浜創英)
ここまで自分がやってきたサッカーができなかったが、そういう戦い方をチームでしていこうと意識してやった結果。やろうとしてたことはチームで一貫となってやれたのでよかった。(失点時)キーパーのキャッチのコースとコーナーに回したくなかったというのもあった。もう少し寄せれたと思うので改善していきたい。(良かった点)自分は足の速さだったりが特徴なので、もっと攻撃していきたい。なので次は、守備も無失点で貢献しつつ、もっと攻撃していきたい。(次節に向けて)次もやっぱりチームとして一番は戦うってことを前提に置いて、しっかり練習から打っていって臨みたいと思う。
[次戦試合予定]
第93回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第6節
5月18日(土) vs桐蔭横浜大 埼玉スタジアム 2002 第2グラウンドにて 13:00キックオフ
TEXT=酒井菜摘 PHOTO=森美香子、谷口奏生