Article

記事


2019.05.07
準硬式野球

[準硬式野球]「負けるべくして負けた」 日大に0-10と完敗

令和元年度東都大学準硬式野球春季1部リーグ戦・日大2回戦

5月6日(月) ダイワハウススタジアム八王子

●東洋大0ー10日大(8回コールド)

(イニングスコア)


東洋大
日大10


(東洋大)

竹内(ラ2=石橋)、遠山(社3=成立学園)、岡澤(済2=長野吉田)ー西本(ラ3=岩国)


二塁打:吉澤(二回)、髙橋(四回)


大学初ヒットを決めた上原


松井友学生監督㊨も上原のヒットを喜んだ


「どんな点差でも楽しむようにしていきたい」と髙橋は口にした



前日の1回戦をサヨナラ勝ちで終え、迎えた日大2回戦。二回に先制されると流れをつかめずミスが続き、気が付けば0-10と大敗した。

 

 先発として登板したのは第61回関東地区大学準硬式野球選手権大会(以下、関東選手権)で日大相手に好投をみせた竹内(ラ2=石橋)。一回を三者凡退に打ち取るも二回に無死の状況で連続安打、連続死球を許し2点を献上。追いつきたい東洋打線は四回に髙橋(法3=八戸学院光星)が右中間二塁打を放つも、得点につながらず。無失点に抑えたいが、その裏さらに1点を追加されてしまう。六回にはルーキー上原(総1=佐久長聖)が右前に初安打を決め、その後連続四球を受け2死満塁とするもチャンスを生かせない。この裏に遠山(ラ3=成立学園)が引き継ぐも5連打を浴び、七回から岡澤(済2=長野吉田)が継投した。しかし八回、1死の場面から四球、2者連続安打、死球、安打と塁を進めてしまう。続く2番打者に左中間へ打たれこの回4失点で試合終了となった。


 これまで日大とは接戦をしてきたが、0-10と大敗。試合後のインタビューでは監督、選手の口から「完敗」の二文字がこぼれた。東洋大の負け試合は、先制されてしまうと相手に流れをもっていかれ自分たちの流れをつかめないというパターンになることが多い。この試合も先制されてから、立て直せずエラーや走塁ミスなどが相次ぎ得点を与えてしまった。「試合の雰囲気を変える選手が出てくる必要がある」と小田辺監督が口にしたように決定的な場面で決める力が必要だ。いまだ勝ち点がない東洋大。関東選手権で見せた強さと笑顔を見せてくれる日を期待したい。



◼️コメント

・小田辺監督

完敗でしたね。うちのほうがアウトとれる打球をヒットにしてしまったり、エラーでランナー出してしまったり、ことごとく点に結びついてしまったので、相手もいいピッチャーでミスすると流れが向こうにいってしまうという典型的な試合だった。(ピッチャー陣は)竹内が本当はもうちょっと頑張りたかったけれど、あまりコントロールが効かなくて荒れ気味だった。ヒットは5回まで2本しか打たれていなかったけれどかなり球数投げていたというのもあって、遠山や岡澤を使ってみたが残念ながらまだまだ通用するレベルではなかった。(大差での敗戦)毎回日大とは接戦になっていて去年も4戦までもつれ込んでいて楽に勝てる相手ではないということはわかっていたが、強いチームに例えば牽制でアウトになるとかエラーが出たりとかミスをしていると接戦にはできない。(勝ち点取れていない状況でチームに必要なものは)やっぱりうちは先制点が取れると強いが、取られるとそこかれ流れを巻き返すっていうのができないので先制点を取ってそれをさらに積み重ねていくっていう流れをつくるためにはラッキーボーイであったり、ちょっと雰囲気を変える選手が出てくる必要があるかなと。ここまで試合にでてなかったり、スタンドで応援していたなかから俺をつかえっていう選手が出てくることを期待している。(次戦に向けて)国士舘はすごくいいピッチャーがそろっていて昨日も中央相手に0-0で延長になっているので楽に勝てるチームではないですし、手強いピッチャーであることは間違いない。けれどそういうピッチャーを攻略するところに醍醐味があると思うし、チームの成長につながると思うので選手の力を信じていきたい。


・松井友学生監督(社3=前橋南)

負けるべくして負けたという感じ。うちは負けるパターンがいつも同じ。先制されて次の1点を取らないとというところで我慢しきれずに野手のエラーが出たり間に落ちるフライとか、見えないエラーが出たり、攻撃の面では走塁ミスでチャンスを潰してしまったり我慢できずに次の1点を相手にあげてしまってそこからずるずるいってしまうようなパターン。今日はそれが全部出てしまった。(相手投手は)良いピッチャーではあるがもう少しチーム全体であのピッチャーを打ち崩そうという気持ちが無かったのかなと試合終わってみると思う。良いバッターも多いですけど、一人一人自分の力を大きく見すぎている部分があるかなと思う。もう少しみんなで徹底していくことが必要だと思う。(チームの雰囲気は)今日竹内がけが明けの初めての先発だったが、みんな竹内なら五、六回まで0でいけるだろうというイメージが心にあって、二回にノーアウト満塁で2点先制されてそこの時点で今日やばいんじゃないのみたいなところが全体に出てしまっていたと思う。(改善点は)今日はほぼ、野手の見えないミス。間に落ちるフライとか走塁ミスでチャンスを潰してしまった。そういうミスをなくさないと流れが全部向こうにいってしまうのでそういうところをなくすことと、あとはバッターボックスでチームとして統一してやることをみんなでやっていきたい。次も良いピッチャーなのでなかやかヒットが出ないと思うがそういうところをやっていきたい。ピッチャーに関しては竹内と瀬下さんだけでは勝てない。竹内が降板ってなったときにもう一つ踏ん張れるピッチャーが出てくるとうれしいかなというところ。(次戦に向けて)国士も良いピッチャーがいるのでそのピッチャーをどういうふうに打ち崩していけるかをチームとしてしっかり考えて、やることをやっていかないと点はとれない。また我慢の試合になると思うが、そこでミスが出ないように準備をしっかりして、流れを意識しながら全員で勝ちたいと思う。


・髙橋(法3=八戸学院光星)

完敗ですね。記録には無いミスが多くて、それでこういう展開になってしまったかなと思う。チャンスでも打てなかったし、ヒットじゃないものをヒットにしてしまって点が入ったりしたので力負けというよりかは自分たちがミスをして負けた試合だったと思う。失点ら野手が招いたものだったと思う。本当に野手が足を引っ張ってしまった。(二塁打を打ったが)二塁打を打ったことよりチャンスで打てなかったことと、個人的な走塁でアウトになったことが頭に残っている。二塁打打ったことも忘れるくらい。初回もゲッツーだったし。責任を感じています。(相手投手は)変化球が良い。たまにまっすぐで、変化球が低めに集まるのでゴロアウトが多くなるんじゃないですかね。(次戦に向けて)一喜一憂して負けているかなと思う。どんな点差だろうと、そういうときこそ楽しむようにしていきたい。自分たちの都合の良いときは本当に調子が良いけど、自分たちの都合が悪くなると一気に力が発揮できない。自分の実力をあげるのはもちろんだが、雰囲気も重点を置いてみんなで一丸となってやりたい。1週間空くので、自分自身としてはとにかく振り込んでそろそろ本当に恩返しじゃないが、結局航(伊藤)と匠(吉澤)が打たないと勝てないのかって感じになっているので自分もいるという存在感を見せたいと思う。


・土屋主将(社3=習志野)

完敗ですね。全然打てないし。向こうもめちゃくちゃ打っていたわけではないけれど、こっちのミスで負けたので、完敗だなという感じ。(先発の竹内投手は)勝ち点を取りたい一心で、昨日いい形で勝利できたので、竹内が関東選手権のとき日大に対していいピッチングをしてくれたので先発にして逃げ切ろうという感じだったけれど、二回のノーアウト満塁のピンチときに雰囲気的にも悪い雰囲気が流れていたので、竹内には申し訳なかったと思うし竹内に任せっきりになってしまった部分が多少あったので、次は野手が打てるようにしたい。(相手ピッチャーは)山崎も関東選手権のとき接戦で負け投手になったので気合が入っていたと思う。カーブ、変化球がすごくきれていて打てない球ではなかったけれど配球とかでこっちは抑えられてしまった。完敗というか、いいピッチャーだなと改めて感じた。(大差で敗戦して、)やっぱり打てないと勝てない。ヒットも少ないし、走塁ミスもあったし残塁もあった。うちの悪いところって相手が調子良くてこっちがだめなとき、試合のなかで劣勢になったときに試合の雰囲気をかえる一打とかをできる選手がなかなかいないので。今日の試合でいえば2点先制された後の1点。相手が点を追加するのか、こっちが点差をつめるのかっていう状況のなかでこっちが点を取れなかったので、チーム一丸となって点を取れるようなチームつくりをしていかないとと感じた。(次戦にむけて)国士舘はいいピッチャーがたくさんいるので、自分たちがミスをすれば絶対に負けるし、相手から大きく崩れることはないと思うので、投手陣は最少失点で抑えていくことを目標にしてもらって、野手は少ないヒット数でいかに点数を取るかっていう。ノーヒットで1点を取るっていうのを意識していけたらと思う。


TEXT=伊藤なぎさ、PHOTO=川口朋珠、伊藤なぎさ